本記事では、日本ボクシング界の最強ボクサー井上尚弥選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、モンスター井上尚弥のその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
超えたぜ!!
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) July 25, 2023
みんなの熱い声援めちゃくちゃ届いたよ、、
ありがとうございました!!
また落ち着いたら更新しますね!!#井上尚弥#超えた pic.twitter.com/uuwLKJgh8G
名前 | 井上尚弥 |
生年月日 | 1993年4月10日 |
出身地 | 神奈川県座間市 |
身長 | 165cm |
リーチ | 170cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ライトフライ級 (48.97キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 主要4団体統一(バンタム級) 主要2団体統一(スーパーバンタム級) |
現在は、スーパーバンタム級の主要2団体WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座を保持している。
戦績
アマ戦績 81戦75勝(48KO)6敗
プロ戦績 25戦25勝(22KO)無敗
世界戦戦績 20戦20勝(18KO)無敗
※2023年7月25日時点
プロ戦績は、全勝パーフェクトレコード。いまだプロ戦績で25戦しか経験していないにも関わらず世界戦を20戦もおこなっている。それだけハイペースにビッグマッチを行い、強い相手ばかりと試合をしているということが言える。
しかも、世界戦KO率は脅威の89%とまさにモンスターそのもの。
2023年7月25日におこなわれたスティーブンフルトン戦では圧倒的なKO勝利、WBC・WBOスーパーバンタム級世界2団体王座獲得の他、史上5人目となる無敗での4階級制覇達成、更には世界初の4階級のタイトル全てKOでの獲得という偉業を成し遂げた。
スーパーバンタム級主要選手 関連記事はコチラ↓ マーロン・タパレスの戦績と強さ分析 ルイス・ネリの戦績と強さ分析 アフマダリエフ選手の戦績と強さ分析
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 結果 | 時間 | 対戦相手 | 国籍 | |
1 | 2012年10月2日 | 〇 | KO | 4R 2:04 | クリソン・オマヤオ | フィリピン | プロデビュー戦 |
2 | 2013年1月5日 | 〇 | KO | 1R 1:50 | ガオプラチャン・チュワタナ | タイ | |
3 | 2013年4月16日 | 〇 | TKO | 10R 1:09 | 佐野友樹(松田) | 日本 | |
4 | 2013年8月25日 | 〇 | 判定3-0 | 10R | 田口良一(ワタナベ) | 日本 | 日本ライトフライ級タイトルマッチ |
5 | 2013年12月6日 | 〇 | TKO | 5R 2:51 | ヘルソン・マンシオ | フィリピン | OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦 |
6 | 2014年4月6日 | 〇 | TKO | 6R 2:54 | アドリアン・エルナンデス | メキシコ | WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ |
7 | 2014年9月5日 | 〇 | TKO | 11R 1:08 | サマートレック・ゴーキャットジム | タイ | WBC防衛1 |
8 | 2014年12月30日 | 〇 | KO | 2R 3:01 | オマール・ナルバエス | アルゼンチン | WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ |
9 | 2015年12月29日 | 〇 | TKO | 2R 1:20 | ワーリト・パレナス | フィリピン | WBO防衛1 |
10 | 2016年5月8日 | 〇 | 判定3-0 | 12R | デビッド・カルモナ | メキシコ | WBO防衛2 |
11 | 2016年9月4日 | 〇 | KO | 10R 3:03 | ペッバーンボーン・ゴーキャットジム | タイ | WBO防衛3 |
12 | 2016年12月30日 | 〇 | TKO | 6R 1:01 | 河野公平(ワタナベ) | 日本 | WBO防衛4 |
13 | 2017年5月21日 | 〇 | KO | 3R 1:08 | リカルド・ロドリゲス | アメリカ合衆国 | WBO防衛5 |
14 | 2017年9月9日 | 〇 | TKO | 6R 終了 | アントニオ・ニエベス | アメリカ合衆国 | WBO防衛6 |
15 | 2017年12月30日 | 〇 | TKO | 3R 1:40 | ヨアン・ボワイヨ | フランス | WBO防衛7 |
16 | 2018年5月25日 | 〇 | TKO | 1R 1:52 | ジェイミー・マクドネル | イギリス | WBA世界バンタム級タイトルマッチ |
17 | 2018年10月7日 | 〇 | KO | 1R 1:10 | ファン・カルロス・パヤノ | ドミニカ共和国 | WBA防衛1 / WBSS1回戦 |
18 | 2019年5月18日 | 〇 | TKO | 2R 1:19 | エマヌエル・ロドリゲス | プエルトリコ | IBF世界バンタム級タイトルマッチ IBF・リングマガジン王座獲得 WBA防衛2 / WBSS準決勝 |
19 | 2019年11月7日 | 〇 | 判定3-0 | 12R | ノニト・ドネア | フィリピン | WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛3・IBF防衛1 / WBSS決勝 |
20 | 2020年10月31日 | 〇 | KO | 7R 2:59 | ジェイソン・モロニー | オーストラリア | WBA防衛4・IBF防衛2 |
21 | 2021年6月19日 | 〇 | TKO | 3R 2:45 | マイケル・ダスマリナス | フィリピン | WBA防衛5・IBF防衛3 |
22 | 2021年12月14日 | 〇 | TKO | 8R 2:34 | アラン・ディパエン | タイ | WBA防衛6・IBF防衛4 |
23 | 2022年6月7日 | 〇 | TKO | 2R 1:24 | ノニト・ドネア | フィリピン | WBA・WBC・IBF世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛7・WBC獲得・IBF防衛5 |
24 | 2022年12月13日 | 〇 | KO | 11R 1:09 | ポール・バトラー | イギリス | WBA・WBC・IBF・WBO世界バンタム級王座統一戦 WBA防衛8・WBC防衛1・IBF防衛6・WBO獲得 |
25 | 2023年7月25日 | 〇 | TKO | 8R 1:14 | スティーブン・フルトン | アメリカ合衆国 | WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
ファイトスタイル・能力

井上尚弥はボクサーファイター、右オーソドックススタイルだ。
パワー、戦略、オフェンステクニック、ディフェンステクニック、スピードなどほぼ全ての能力において、減点する部分がない。既に完璧に仕上がっている。
唯一の懸念点は、タフさ。
尚弥はあまりにも強すぎるため、実践で大ダメージを受けたことがほとんどない。直近の試合でも唯一大きなダメージを受けたのはノニト・ドネア1のフックのみだ。今後、階級を上げていけば相手の体つきも大きくなり、タフな試合になる可能性も高くなってくるため注意が必要だ。
総合力
スピード、パワー、テクニックの全てが超一流な上に空間支配能力が高く、時には冷静に、時には予想外の派手な攻撃もできるボクサー。
オフェンスのバリエーションが多くあり、キレのあるコンビネーションパンチや高速カウンターが非常に魅力的だ。特に左フック、左ボディは世界№1と言えるだろう。
また、ディフェンステクニックも、相当高い。
スウェーバックや高速バックステップ。太ももの筋力が優れており、そのボクシングに特価した体つきは、井上尚弥選手の努力の賜物だと言える。
試合展開
序盤は、無理に攻めず相手をよく見て分析することが多い。本人はよく相手の動きをインプットする時間を作るといっている。相手によって、そのインプット時間が短い時や長い時と様々である。それだけ相手選手を軽視せず、戦略的に確実に仕留めに行こうと慎重に分析するところも井上尚弥の強みである。
試合の中でパンチを上下左右に散らすことで、スキを作る。ただし、相手に一瞬のスキができたとしても、それを瞬時の判断で狙い撃ちできる選手は、世界王者の中でもそう多くはいない。しかし、井上尚弥はそれができる世界でも数少ないボクサーの1人である。
また、相手にトラップを仕掛けるために、ラウンドごとにリズムやテンポを変え、戦い方・距離間・ファイトスタイルをチェンジすることも可能。なかなかスキをみせない相手に対して、わざと相手に打たせることも多くみられる。
補足
セコンドのフォローも非常に良い。お父さんの慎吾トレーナーのボクシングを体現したいと井上尚弥はインタビューでよく答えている。
井上尚弥がここまで冷静で戦略的な試合を展開できるのは、やはり慎吾トレーナーのフォローが非常によい働きをしている為だと思われる。
本記事は、以上になります。
間違いなく日本ボクシング界の歴史に名を残す選手になりますので、今後も井上尚弥選手の動向に注目していきましょう。
本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。最後までご覧いただきありがとうございました。最後までご覧いただきありがとうございました。
スーパーバンタム級主要選手 関連記事はコチラ↓ ジョンリル・カシメロの戦績と強さ分析 スティーブン・フルトンの戦績と強さ分析