本記事では、ウェルタ―級の実力者でありPFPランキングの常連、テレンス・クロフォード選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、クロフォードのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
Appreciate all the love and support from each and every one of you out there screaming Team Crawford. And Still!!! pic.twitter.com/ydNoPyDth9
— Terence Crawford (@terencecrawford) November 15, 2020
名前 | テレンス・クロフォード |
生年月日 | 1987年9月28日 |
デビュー | 2008年3月14日 |
出身地 | オマハ(アメリカ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 188cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) ウェルター級 (66.68キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 主要4団体統一(スーパーライト級) 主要4団体統一(ウェルター級) |
現在は、WBAスーパー・WBO・WBC・IBF世界ウェルター級主要4団体統一王者だ。
同階級の元3団体統一王者のエロール・スペンス・ジュニアとの4団体統一戦のビッグマックを制し、世界男子ボクサー史上初の2階級での主要4団体統一を達成した。
戦績
アマ戦績 70戦58勝12敗
プロ戦績 40戦40勝(31KO)無敗
世界戦戦績 18戦18勝(15KO)無敗
※2023年7月29日時点
40戦無敗とパーフェクトレコードだ。更に、世界戦戦績のKO率が83%と驚異的な成績を残している。世界戦でここまでのKO率を残している選手は中々いない。歴史に名を残す非常に素晴らしいボクサーだ。
ファイトスタイル

テレンス・クロフォードは、右オーソドックススタイルであり、なおかつボクサーとしては珍しいスイッチボクサーだ。
勝つための冷静さを兼ね備えつつ爆発力のあるパワーを持つ戦略家だ。試合が進むにつれて、いつの間にか相手を圧倒していることが多い。試合展開によってディフェンスとオフェンスのバランスを調整することが可能だ。
彼を倒すには一体何をすればいいのか、リスクを犯して無理やりインファイトを仕掛けるのか、ガードを固めさせて見えない位置から飛び込みの攻撃を仕掛けるのか。いずれにせよ戦略家にはそれを上回る戦略で勝るしかないのだが、そんな選手が今後出てくるのか。彼は今後も簡単には負けないだろう。
ボクシングタイプ
主にアウトボクシングを得意とし、右オーソドックスとサウスポーの両方のスタイルができるボクサーとしてはレアなスイッチヒッターである。
特にサウスポースタイルの方が強い印象。
アウトボクシングでの攻防が上手いのに加え、インファイトのテクニックも高く、サウスポーから打ち出すアッパーや右フック、左右両方からくるボディは非常に強力だ。
試合の進め方
序盤は距離を測るための遅いジャブや相手の前身を止める早いジャブを打ち、右構えオーソドックススタイルで様子見することが多い。前半は、ディフェンス重視で相手の動きをみている印象がある。井上尚弥もよくおこなうが、試合序盤に分析する時間をつくるのが彼のボクシングの試合展開である。
決して無理に責めず、常に冷静でしっかりと相手を見て慎重に戦う。
相手に慣れてくるとサウスポーにスイッチし、攻撃を開始する。
サウスポーからの右ジャブ、右フック、左ストレートどれも非常に強力だ。
ただし、スイッチし攻撃姿勢になった後でも、打った後にすぐに下がり、距離をとるなどディフェンスを欠かさずしっかりと行う。本当に彼のボクシングには穴がない。
まとめると前半は右構えの様子見、中盤から後半にかけてはサウスポーの強打を増やし、ラウンドを重ねるごとにギアを挙げていくような試合展開をおこなう。
攻守どちらも丁寧に行う上に、KOを狙える爆発力ももつ、非常にバランスの取れた万能型ボクサーだ。
補足
また細かいところだが、彼が相手のガードの上にパンチを打つ時、無理せずに力強く打たない。パンチの打ちだした瞬間からも相手の動き、行動範囲を予測し無駄打ちをしない。
そんな事ができる選手は他にはいないのではないだろうか。パンチの強弱の使い分けがうまく、それに加え、それらを判断するスピードも速い。まさに最強のボクシングスタイルだ。
本記事は、以上になります。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。