テレンス・クロフォード選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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今回は、世界最高峰のボクサーの一人として名高いテレンス・クロフォードに焦点を当てて、その魅力と実力を徹底解説していく。クロフォードの戦績、ファイトスタイル、そしてこれまでの主な試合について詳しく見ていくので、ぜひ最後までお付き合いください。

よろしくお願いします。

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プロフィール

名前テレンス・クロフォード
生年月日1987年9月28日
デビュー2008年3月14日
出身地オマハ(アメリカ)
身長173cm
リーチ188cm
タイプ左右ボクサーファイター
階級ライト級 (61.23キロ)
スーパーライト級 (63.50キロ)
ウェルター級 (66.68キロ)
実績世界3階級制覇
主要4団体統一(スーパーライト級)
主要4団体統一(ウェルター級)

2017年8月19日、ネブラスカ州リンカーンのピナクル・バンク・アリーナでWBA・IBF世界スーパーライト級統一王者のジュリアス・インドンゴと王座統一戦を行った。インドンゴは試合前に無敗の選手であり、その強さが注目されていたが、クロフォードは圧倒的な強さを見せ、3回1分18秒でTKO勝ちを収めた。この勝利により、スーパーライト級の主要4団体を統一するという偉業を達成した。

2023年7月29日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでWBA・WBC・IBF世界ウェルター級統一王者エロール・スペンス・ジュニアと4団体王座統一戦を行った。スペンス・ジュニアもまた、クロフォードとの対戦前は無敗の選手であり、その実力は広く認められていた。しかし、この試合でもクロフォードは圧倒的な強さを見せ、2回と7回に計3度のダウンを奪い、終始優勢を保った。最終的に9回2分32秒でTKO勝ちを収め、男子ボクサーとして史上初めて2階級で主要4団体の王座を統一するという歴史的な偉業を達成した。これは女子ボクサーのクラレッサ・シールズに次いで史上2人目の快挙である。

戦績

アマ戦績  70戦58勝12敗
プロ戦績  40戦40勝(31KO)無敗
世界戦戦績 18戦18勝(15KO)無敗

※2023年7月29日時点

テレンス・クロフォードの戦績は驚異的だ。彼は40戦無敗のパーフェクトレコードを誇り、その40勝のうち31勝がKO勝ちであるという圧倒的な数字が彼の実力を物語っている。また、世界戦におけるKO率は83%という驚異的な成績を残しており、ここまでのKO率を持つ選手は非常に稀だ。ライト級、スーパーライト級、ウェルター級の3階級制覇を成し遂げ、さらに4団体統一チャンピオンの座も獲得している。現在はスーパーウェルター級に挑戦し、新たなタイトルを目指している。歴史に名を刻む非常に素晴らしいボクサーである。

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試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12008年3月14日1R 0:26KOブライアン・カミングスアメリカ合衆国プロデビュー戦
22008年4月3日1R 終了TKOフィリベルト・ニエトメキシコ 
32008年7月26日4R判定3-0ダーモン・アントニーアメリカ合衆国 
42008年8月22日4R判定3-0アーロン・アンダーソンアメリカ合衆国 
52008年11月8日2R 1:14TKOマイケル・ウィリアムスアメリカ合衆国 
62009年3月7日4R判定3-0トラビス・ハードマンアメリカ合衆国 
72009年3月21日1R 1:52KOルーカス・ローダスアメリカ合衆国 
82009年5月2日3R 1:02TKOミゲール・デルガドアメリカ合衆国 
92009年10月31日1R 2:35TKOスティーブ・マルケスアメリカ合衆国 
102009年12月19日2R 1:25TKOコーリー・ソムメルヴィレアメリカ合衆国 
112010年5月1日3R 0:51TKOマーティー・ロビンスアメリカ合衆国 
122010年7月31日1R 2:28KOロン・ボイドアメリカ合衆国 
132011年2月26日1R 1:58KOアンソニー・モーラアメリカ合衆国 
142011年7月30日2R 2:31TKOデリック・カンポスアメリカ合衆国 
152011年9月10日8R判定3-0アンヘル・リオスプエルトリコ 
162012年4月14日5R 0:44KOアンドレ・ゴーゲスカナダ 
172012年6月8日2R 2:30KOデビッド・ロデアアメリカ合衆国 
182012年9月13日4R 0:40TKOハーディ・パラデス チリ 
192012年11月10日6R 2:47TKOシドニー・シクエイラブラジル 
202013年3月30日10R判定3-0ブレイディス・プレスコット コロンビア 
212013年6月15日6R 0:17TKOアレハンドロ・サナブリアメキシコNABO北米ライト級王座決定戦
222013年10月5日10R判定3-0アンドレイ・キリモフロシア 
232014年3月1日12R判定3-0リッキー・バーンズイギリスWBO世界ライト級タイトルマッチ
242014年6月28日9R 2:53TKOユリオルキス・ガンボア キューバWBO防衛1
252014年11月29日12R判定3-0レイムンド・ベルトランメキシコWBO防衛2・リングマガジン王座獲得
262015年4月18日6R 1:51TKOトーマス・ドゥローメプエルトリコWBO世界スーパーライト級王座決定戦
272015年10月24日10R 2:30TKOディエリー・ジャンカナダWBO防衛1
282016年2月27日5R 2:09TKOヘンリー・ランディーアメリカ合衆国WBO防衛2
292016年7月23日12R判定3-0ビクトル・ポストル ウクライナWBC・WBO世界スーパーライト級王座統一戦
WBO防衛3
WBC・リングマガジン王座獲得
302016年12月3日8R 2:32TKOジョン・モリーナ・ジュニアアメリカ合衆国WBC防衛1・WBO防衛4
312017年5月20日10R 終了TKOフェリックス・ディアスドミニカ共和国WBC防衛2・WBO防衛5
322017年8月19日3R 1:18KOジュリアス・インドンゴナミビアWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーライト級王座統一戦
WBC防衛3・WBC防衛6
WBA・IBF獲得
332018年6月9日9R 2:33TKOジェフ・ホーンオーストラリアWBO世界ウェルター級タイトルマッチ
342018年10月13日12R 2:42TKOホセ・ベナビデスアメリカ合衆国WBO防衛1
352019年4月20日6R 0:47TKOアミール・カーンイギリスWBO防衛2
362019年12月14日9R 0:44TKOエギディウス・カバリアウスカス リトアニアWBO防衛3
372020年11月14日4R 1:14TKOケル・ブルックイギリスWBO防衛4
382021年11月20日10R 1:21TKOショーン・ポーターアメリカ合衆国WBO防衛5
392022年12月10日6R 2:14KOダビッド・アバネシヤンロシアWBO防衛6
402023年7月29日9R 2:32TKOエロール・スペンス・ジュニアアメリカ合衆国WBA・WBC・IBF・WBO世界ウェルター級王座統一戦
WBO防衛7
WBA・WBC・IBF・リングマガジン王座獲得
412024年8月3日試合前イスラエル・マドリモフウズベキスタンWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
WBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦

ファイトスタイル

テレンス・クロフォードは、右オーソドックススタイルとサウスポースタイルを自在に使いこなす珍しいスイッチボクサーである。彼のボクシングスタイルは、冷静さと爆発力を兼ね備えた戦略家としての姿勢が光る。試合が進むにつれて、彼は自然に相手を圧倒し、ディフェンスとオフェンスのバランスを自在に調整する。

クロフォードを打破するには、単なる力任せな攻撃や飛び込みの攻撃では不十分であり、戦略家としての彼に対抗するためにはそれを凌駕する戦略が必要だ。今後、彼に匹敵する選手が現れるかは不明だが、彼が簡単に負ける姿は想像し難い。

ボクシングタイプ

テレンス・クロフォードのファイトスタイルは多彩で洗練されている。彼は左右どちらの構えでも戦えるスイッチヒッターであり、右オーソドックスとサウスポーの両方のスタイルを使いこなすボクサーとしては非常に珍しい存在だ。特にサウスポースタイルの方が強い印象を与える。クロフォードの試合運びは非常に冷静で、試合の流れを読む力が抜群だ。ディフェンス能力も高く、相手の攻撃をかわしつつ、的確な反撃を繰り出す。その総合力の高さが彼を無敗の王者たらしめている。

主にアウトボクシングを得意とし、アウトボクシングでの攻防が上手いのに加え、インファイトのテクニックも非常に高い。サウスポーから打ち出すアッパーや右フック、さらに左右両方からのボディショットは非常に強力で、相手に大きなプレッシャーをかける。クロフォードのこのようなスキルセットが、彼を一層際立たせている。

試合の進め方

テレンス・クロフォードのファイトスタイルは、多彩かつ洗練されており、試合展開の巧みさが際立っている。序盤では、距離を測るための遅いジャブや相手の前進を止めるための早いジャブを駆使し、主に右構えのオーソドックススタイルで様子を見ることが多い。前半はディフェンス重視で、相手の動きをじっくり観察し、分析する時間を設ける。これは井上尚弥選手と同様に、試合序盤での分析を重要視する彼の戦術の一部である。

クロフォードは決して無理に攻めず、常に冷静に相手の動きを見守りながら慎重に戦う。相手の動きに慣れてくると、サウスポーにスイッチして攻撃を開始する。サウスポースタイルでは、右ジャブ、右フック、左ストレートのいずれも非常に強力で、攻撃力が格段に増す。ただし、攻撃姿勢に変わった後も、打った後にはすぐに下がって距離を取り、ディフェンスを徹底する。クロフォードのボクシングには、穴がほとんどない。

試合展開としては、前半で右構えの様子見をし、中盤から後半にかけてサウスポーでの強打を増やしていく。ラウンドを重ねるごとにギアを上げ、攻守どちらも丁寧に行いながらも、KOを狙える爆発力を持つ。彼は非常にバランスの取れた万能型ボクサーである。

強弱の使い分け

彼が相手のガードの上にパンチを打つ際には、無理に力を入れることなく、計算された一撃を放つ。パンチを打ち始めた瞬間から、相手の動きや行動範囲を瞬時に予測し、無駄打ちを避ける。これにより、エネルギーを効率よく使いながらも、効果的な攻撃を続けることができる。

クロフォードのパンチの強弱の使い分けや、それに伴う判断スピードは卓越しており、彼に匹敵する選手はなかなかいないだろう。彼のボクシングスタイルは、まさに最強のものと言える。

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