本記事では、The Catの異名をもつ現ボクシング界重量級の逸材オレクサンドル・ウシク選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ウシクのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
⚡️ Oleksandr Usyk's promoter has confirmed the new dates for the fight between the Ukrainian boxer and Tyson Fury — the beginning of 2024.
— FLASH (@Flash_news_ua) November 5, 2023
"Now Oleksandr is shooting all the videos for the upcoming fight and is returning to his training camp in Spain. I think something will be… pic.twitter.com/eWwSV9CFqS
名前 | オレクサンドル・ウシク |
生年月日 | 1987年1月17日 |
デビュー | 2013年11月9日 |
出身地 | シンフェローポリ(ウクライナ) |
身長 | 191cm |
リーチ | 198cm |
タイプ | 左ボクサー |
階級 | クルーザー級 (90.72キロ) ヘビー級 (90.72キロ以上) |
実績 | 世界2階級制覇 主要4団体統一(クルーザー級) 主要3団体統一(ヘビー級) |
現在は、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者である。
戦績
アマ戦績 350戦335勝15敗
プロ戦績 21戦21勝(14KO)無敗
世界戦戦績 10戦10勝(4KO)無敗
※2023年8月26日時点
パウンドフォーパウンドランキングで1位を取るほどの輝かしい実績を残している。クルーザー級では男子ボクサー史上4人目の主要4団体統一を果たし、更にクルーザー級WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)では、ムラト・ガシエフ選手などの並み居る強豪をたおし、優勝している。
華のヘビー級でも主要3団体統一を果たすなど、まさに文句なしの成績である。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2013年11月9日 | 〇 | 5R 1:36 | TKO | フェリペ・ロメロ | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2013年12月14日 | 〇 | 4R 2:10 | TKO | エピファニオ・メンドーサ | コロンビア | |
3 | 2014年4月26日 | 〇 | 3R 1:43 | KO | ベン・ナサロアフ | ドイツ | |
4 | 2014年5月31日 | 〇 | 4R 2:59 | KO | セサール・デビット・クランツ | アルゼンチン | |
5 | 2014年10月4日 | 〇 | 7R 2:55 | TKO | ダニエル・ブリューワー | 南アフリカ共和国 | WBOインターコンチネンタルクルーザー級暫定王座決定戦→正規王座認定 |
6 | 2014年12月13日 | 〇 | 9R 2:29 | TKO | ダニー・ベンター | 南アフリカ共和国 | WBOインターコンチネンタル防衛1 |
7 | 2015年4月18日 | 〇 | 8R 2:24 | KO | アンドレイ・クンヤデフ | ロシア | WBOインターコンチネンタル防衛2 |
5 | 2015年8月29日 | 〇 | 3R 2:59 | TKO | ジョニー・ムラー | 南アフリカ共和国 | WBOインターコンチネンタル防衛3 |
9 | 2015年12月12日 | 〇 | 7R 1:57 | TKO | ペドロ・ロドリゲス | キューバ | WBOインターコンチネンタル防衛4 |
10 | 2016年9月16日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | クシシュトフ・グウォヴァツキ | ポーランド | WBO世界クルーザー級タイトルマッチ |
11 | 2016年12月17日 | 〇 | 9R 1:53 | KO | サビソ・ムチュヌ | 南アフリカ共和国 | WBO防衛1 |
12 | 2017年4月8日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | マイケル・ハンター | アメリカ合衆国 | WBO防衛2 |
13 | 2017年9月9日 | 〇 | 10R 2:18 | TKO | マルコ・フック | ドイツ | WBO防衛3 |
14 | 2018年1月27日 | 〇 | 12R | 判定2-0 | マイリス・ブリエディス | ラトビア | WBC・WBO世界クルーザー級王座統一戦 WBC獲得・WBO防衛4 |
15 | 2018年7月21日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ムラト・ガシエフ | ロシア | WBA・WBC・IBF・WBO世界クルーザー級王座統一戦 WBC防衛1・WBO防衛5 WBA・IBF・リングマガジン・WBCダイヤモンド王座獲得 |
16 | 2018年11月10日 | 〇 | 8R 2:00 | TKO | トニー・ベリュー | イギリス | WBA防衛1・WBC防衛2・IBF防衛1・WBO防衛6 |
17 | 2019年10月12日 | 〇 | 7R 終了 | TKO | チェズ・ウィザスプーン | アメリカ合衆国 | |
18 | 2020年10月31日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | デレック・チゾラ | イギリス | WBOインターコンチネンタルヘビー級タイトルマッチ |
19 | 2021年9月25日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | アンソニー・ジョシュア | イギリス | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ WBA・IBF・WBO・IBO王座獲得 |
20 | 2022年8月20日 | 〇 | 12R | 判定2-1 | アンソニー・ジョシュア | イギリス | WBA防衛1・IBF防衛1・WBO防衛1・リングマガジン王座獲得 |
21 | 2023年8月26日 | 〇 | 9R 1:48 | TKO | ダニエル・デュボア | イギリス | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級王座統一戦 WBA防衛2・IBF防衛2・WBO防衛2 |
ファイトスタイル

ウシクはボクサータイプのサウスポースタイルだ。ヘビー級という重量階級の中では他の選手と体格にかなりの差があるものの、俊敏なフットワーク、手数の多い攻撃、ヘビー級№1のスタミナで相手を翻弄するようなパーフェクトボクシングを可能とする。
また、ウシクは非常に目がよく、相手のダッキングやウィービングの動いた方向を予測し攻撃する。そのため、当て勘が良く、非常にボクシングIQが高いのではないだろうか。
オフェンス
長いジャブを武器とし、相手を近づかせないまま速い攻撃をしかける。
スロースターターであり、徐々にギアを上げていき、5R目以降にはプレッシャーをかけてガンガン攻めていくような無尽蔵のスタミナとアグレッシブさを持っている。また、どんなに大きな相手でもスピードを武器にガンガン攻めていく鋼のメンタルも兼ね備えている。
ディフェンス
ボクシングは、相手の攻撃が当たらなければ負けない。どれだけ大きな相手でも、ダンサーのようなステップワークと強固なブロックディフェンスで有効打を滅多にもらわない。まるでライト級の選手かのようである。軽いフットワークを使い、ヘビー級の重い攻撃を軽々とかわしてしまう。そんなこと並みの選手はできないが、彼は天才だからこそできてしまうのだ。
間違いなく、フットワークディフェンスは重量級№1の選手だ。
本記事は、以上になります。パウンドフォーパウンドランキング常に上位に位置するウシク選手の活躍に、ぜひ皆さんも注目してみてください。
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