本記事では、神童・那須川天心選手について、戦績とその強さについて解説していきます。ボクシング界で非常に注目されている選手の一人ですので、ぜひご覧ください。よろしくお願いします。
プロフィール
ボクシング3戦目 3ラウンドTKOで勝ちました!
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) January 24, 2024
これからって時に終わってしまいましたが前回からさらに進化した姿を見せられたとは思います
相手の心を折る試合が出来ました
KOするって言ってたからまあ有言実行って事で笑
持ってるのか持ってないのかわかんないな🤣顔が物語ってますね… pic.twitter.com/DOL9wh0jwV
名前 | 那須川天心 |
生年月日 | 1998年8月18日 |
出身地 | 千葉県松戸市 |
身長 | 165cm |
リーチ | 165cm |
タイプ | 左ボクサーファイター |
階級 | スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | キック戦績全勝 武尊選手に勝利(THE MATCH) |
ボクシングへ転向し、プロデビューから3戦全勝。試合内容に関しても、アマチュア未経験とは思えないほど見事な成績をおさめている。とてもテクニックが高い選手ではあるものの、ボクシング戦績はわずか3試合と経験が浅く、まだまだ伸びしろはあるだろう。今後の日本ボクシング界の期待の若手有望選手の一人だ。
戦績
キック戦績 42戦42勝(28KO)無敗
MMA戦績 4戦4勝(3KO)無敗
プロボクシング戦績 3戦3勝(1KO)無敗
※2024年1月23日時点
有明アリーナで与那覇勇気とのプロデビュー戦をおこない、大差判定で勝利した。その後におこなわれたメキシコ国内チャンピオンとの2戦目でも試合を終始圧倒し、大差判定で勝利。どちらもKOとはならなかったが、デビュー2戦目とは思えないほどテクニカルで、見ごたえのあるボクシングを披露している。
2024年1月23日、プロボクシング第3戦、相手は強豪バンタム級世界ランカーのルイスロブレス。試合は、ロブレスの攻撃を一切受けずに、天心がボディ攻撃やストレート系を当て続け、3ラウンド負傷決着によるTKO勝利。少し不運な終わり方となってしまったが、内容としては完勝している。わずか3戦目にして、世界ランカーを練習試合のように軽く倒したわけだ。素晴らしい勝利である。
神童と呼ばれる彼の格闘技の伝説がどこまで続くのか、無敗のまま世界チャンピオンにまで到達できるのか、非常に注目の高い選手だ。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2023年4月8日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | 与那覇勇気(真正) | 日本 | プロデビュー戦 |
2 | 2023年9月18日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | ルイス・グスマン | メキシコ | |
3 | 2024年1月23日 | 〇 | 3R | TKO | ルイス・ロブレス | メキシコ |
ファイトスタイル・能力
那須川天心は、ボクサーファイタータイプのサウスポースタイルだ。
アウトボクシングの戦術を得意とし、身のこなしやテクニック、試合での振る舞いなどは、もはやベテランの領域である。キック時代から大一番で勝利し続けた天才であり、試合慣れしている余裕のある姿は、彼独自の素晴らしい強みだろう。
オフェンス
ハンドスピードが早く、パンチの軌道がまっすぐで、非常にコンパクトに打つ。右ジャブが特にスピードがあり、さらに当て勘が良い。無駄打ちが少なく高い的中率の攻撃を正確に、なおかつ丁寧に打つ選手だ。上下の打ち分けも丁寧で、ボクシングテクニックは既に高いレベルに位置している。
右の上下の攻撃の軌道が似ているため、相手からみると上か下のどちらにくるのか推測しにくく、有効な攻撃の一つだと思われる。
与那覇への攻撃
与那覇との試合では、ジャブが届く距離を保ちつつ、天心の得意の距離からの試合展開が多くあった。際立った攻撃としては、与那覇が容易に近づいてくるのに合わせたカウンター攻撃をよく当たっていた。
グスマンへの攻撃
2戦目のグスマンとの試合でも、同様にリードジャブを有効的に当てており、与那覇の試合よりも、キレやパワー・スピードが更に増していたようにも感じられた。
更にグスマンとの試合でみせた両手フック攻撃は非常に素晴らしかった。試合全体でみせた左フックカウンター、更には7ラウンドでダウンを奪った右フックカウンターと両ハンドのフック攻撃でダウンを奪うシーンまで演出し、与那覇との試合では見られなかったキレのあるフック攻撃は非常に印象が良かった。
客を魅了する攻撃
また、天心の最も大きな特徴としては、客に魅せる攻撃を打つところだ。パフォーマンス的な攻撃を可能とすることが彼の持ち味であり、他のボクサーではあまりみれない才能だと思われる。
ディフェンス
クリンチワーク、ステップバック、スウェー、ウィービングと多くのディフェンス技術も見られ、ディフェンステクニックも非常に高い選手だと思われます。
更にグスマンとの試合では、ショルダーブロックによって相手の攻撃を交わしていました。非常にテクニカルなディフェンスだと感じました。
キック時代からもそうでしたが、間合いの近い距離でのディフェンスが特に上手いです。相手の動きをしっかりとクリンチで止めて、そこから離れ際に瞬時に攻撃へ切り替えるなど、攻防の切り替えが良く、本当に高いテクニックを持っている選手です。
スタミナ
与那覇との試合では、天心が5ラウンド目以降に少し疲れがあるようにみえた。特に最後の6ラウンドに関しては手数が明らかに少なくなり、最後の10秒からの天心のラッシュは的中率がかなり悪くなっている。
天心選手のデビュー戦の課題として挙げられていたスタミナ面に関しては、2戦目、8回戦のグスマンとの試合では、8ラウンド目まで疲れなどはあまり感じられず最後まで豊富な手数が見られたため、スタミナの課題については、かなり改善したようである。
しかし、キックボクシングではMAX3ラウンドに対し、ボクシングはMAX12ラウンドあるため、スタミナ面やペース配分はこれまでと全く別の競技になり、今後とも10回戦、12回戦とラウンドが増えていくため、まだはっきりと解決できた訳ではない。今後ともスタミナに関しては注目のポイントである。
今後の課題
2戦目までで不足する点としては、グスマンとの試合において、KOを奪える展開が何度もあったが、カウンター待ちの積極性に欠ける姿勢となってしまい倒しに行けなかったところにマイナス面があると感じた。天心のボクシングは、倒しにいくというよりかは、負けないボクシングという言葉が似合うスタイルである。ディフェンスを重視した後ろ重心となっているため、所々だす攻撃に体重があまり乗っておらず、少しディフェンシブになりすぎていることがあるのではないだろうか。
2度のダウンを奪ったどちらの場面でも、グスマンは明らかに守りに徹し両手ガードで足を使い逃げながら、体力の回復を待っていた。その場面でも天心はカウンター狙いの姿勢を崩さなかったため、攻めればKOできる場面で決めきれなかったのではないかと思われる。時折みせるコンビネーション攻撃も、後ろ重心のためか4発、5発と連打が続く訳ではなく単発となってしまうことが見受けられた。
天心は、一発の威力があるというよりかは、技術力で勝負するテクニカルなタイプだと思われる。
今後の試合予定
現在、次戦は未定となっています。2024年の3月か4月ごろに4戦目が開催されるのではないかと言われています。公式の発表がありましたら、更新させていただきます。
スーパーバンタム級主要選手
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本記事は、以上になります。皆さんも今後の那須川天心選手の活躍に是非注目してみてください。
最後までご覧いただきありがとうござい