本記事では、ライトヘビー級の2代巨頭の一角アルツール・ベテルビエフ選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ベテルビエフのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
#НовыйАватар pic.twitter.com/YkhneiC1jq
— Artur Beterbiev (@ABeterbiev) October 28, 2023
名前 | アルツール・ベテルビエフ |
生年月日 | 1985年1月21日 |
デビュー | 2013年6月8日 |
出身地 | ハサヴユルト(ロシア) |
身長 | 182cm |
リーチ | 185cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ライトヘビー級 (79.38キロ |
実績 | 主要3団体統一(ライトヘビー級) |
現在は、WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王者だ。
戦績
アマ戦績 300戦295勝5敗
プロ戦績 19戦19勝(19KO)無敗
世界戦戦績 8戦8勝(8KO)無敗
※2023年1月28日時点
アマチュア時代から輝かしい成績を残している。300戦と多くのアマチュア戦を経験しつつ、その内わずか5敗しか負けておらず、アマチュアでここまで負けていない選手は非常に珍しい。
現在40歳に近い年齢となり、かなりベテランの世代だが、未だ無敗の好成績を残している。更に驚くべき成績なのはKO率が100%であることだ。優秀すぎてもはや彼と試合をするのを嫌がる選手が多くいるほどだ。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2013年6月8日 | 〇 | 2R 2:21 | TKO | クリスチャン・クルス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2013年9月28日 | 〇 | 3R 終了 | TKO | ライコ・ソーンダース | アメリカ合衆国 | |
3 | 2013年11月30日 | 〇 | 1R 2:49 | KO | ビリー・ベイリー | アメリカ合衆国 | |
4 | 2014年1月18日 | 〇 | 4R 2:44 | TKO | ガブリエル・エクロニエル | フランス | |
5 | 2014年8月22日 | 〇 | 1R 2:38 | TKO | アルバロ・エンリケス | メキシコ | |
6 | 2014年9月27日 | 〇 | 2R 0:38 | KO | タボリス・クラウド | アメリカ合衆国 | NABA北米ライトヘビー級王座決定戦 |
7 | 2014年12月19日 | 〇 | 2R 2:21 | TKO | ジェフ・ページ・ジュニア | アメリカ合衆国 | NABA防衛1 NABO北米ライトヘビー級王座決定戦 IBF北米ライトヘビー級王座決定戦 |
8 | 2015年4月5日 | 〇 | 4R 0:37 | KO | ガブリエル・カンピージョ | スペイン | IBF北米防衛1 |
9 | 2015年6月12日 | 〇 | 7R 1:38 | TKO | アレクサンダー・ジョンソン | アメリカ合衆国 | NABA防衛2 WBOインターナショナルライトヘビー級王座決定戦 |
10 | 2016年6月4日 | 〇 | 4R 0:54 | TKO | エゼキエル・オズバルト・マデルナ | アルゼンチン | NABA防衛3 |
11 | 2016年12月23日 | 〇 | 1R 2:44 | TKO | イシドロ・ラモニ・プリエト | パラグアイ | NABA防衛4 |
12 | 2017年11月11日 | 〇 | 12R 2:33 | KO | エンリコ・コーリング | ドイツ | IBF世界ライトヘビー級王座決定戦 |
13 | 2018年10月6日 | 〇 | 4R 2:36 | KO | カラム・ジョンソン | イギリス | IBF防衛1 |
14 | 2019年5月4日 | 〇 | 5R 0:13 | TKO | ラディボェ・カライジッチ | アメリカ合衆国 | IBF防衛2 |
15 | 2019年10月18日 | 〇 | 10R 2:49 | TKO | オレクサンドル・グウォジク | ウクライナ | WBC・IBF世界ライトヘビー級王座統一戦 WBC獲得・IBF防衛3 |
16 | 2021年3月20日 | 〇 | 10R 1:34 | KO | アダム・デインズ | ドイツ | WBC防衛1・IBF防衛4 |
17 | 2021年12月17日 | 〇 | 9R 0:46 | KO | マーカス・ブラウン | アメリカ合衆国 | WBC防衛2・IBF防衛5 |
18 | 2022年6月18日 | 〇 | 2R 2:19 | TKO | ジョー・スミス・ジュニア | アメリカ合衆国 | WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦 WBC防衛3・IBF防衛6・WBO獲得 |
19 | 2023年1月28日 | 〇 | 8R 2:01 | TKO | アンソニー・ヤード | イギリス | WBC防衛4・IBF防衛7・WBO防衛1 |
20 | 未定 | — | 12R | 試合前 | カラム・スミス | イギリス | WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦 |
ファイトスタイル・能力

ベテルビエフはボクサーファイターの右オーソドックスタイプだ。
全勝無敗全KOという成績を残せるのは、それだけの破壊力を持っているためだろう。多少、防御がおろそかになりながらもパワーで押し切ってKOする。それが彼の持ち味である。オフェンステクニックとパワー、相手の射程圏内に入っていくメンタルの強さなど、攻撃面では文句なしのパーフェクトスコアの能力をもつボクサーだ。
攻防の距離
近距離と中間距離を得意とし、常に相手へプレッシャーをかけるボクシングをし、ロープ際に追い込むと即座に攻撃を仕掛けていく。
遠い距離は得意ではないように思う。フットワークの歩幅は細かく小さいため、遠い距離からの大きな踏み込みの攻撃はあまり打たない印象だ。
常に圧力をかけ、お互いが危険な距離にいるため、非常に緊張感のある試合を展開することが多い。
オフェンス
左右両手からのフックとアッパーが強力で、なおかつ、スピードがとても速い。
また左フックを起点とする素早いコンビネーションは精度が高く強力だ。重量級らしいとてつもない威力の攻撃である。
無駄な動きが少なく、コンパクトな攻撃を打つ。また、当て感も非常に良く攻撃の的中率の高さは世界トップクラスだろう。
ディフェンス
相手の様子を伺っている時は、ガードを顔の前にガッチリと固め、必要最低限のバックステップでパンチを見切る。
ロープ際に追い詰め、攻め入る時は丁寧にガードすることはせず、完全に攻撃重視型になる印象がある。そういった攻防のメリハリがとてもハッキリしているスタイルである。
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