本記事では、アメリカのボクシング専門誌「The Ring」に収録されているボクシング・スーパーフライ級 (52.16キロ)の認定王座及びランキングTOP3の選手を紹介します。
The Ring誌 ランキングとは
「The Ring」では、リング誌編集委員会や各国のボクシング記者、ランキング諮問委員会等のボクシング各界の著名人によって選考をおこない、毎月独自に各階級およびパウンド・フォー・パウンド(世界10位まで)の選手をランク付けした順位を発表している。
ランクは3つの要素によって決定される。
① 結果
最も明白で客観的な基準であり、ほかのすべての基準よりも優先される。
② パフォーマンス
ボクサーが勝敗の中でどのようなパフォーマンスを見せたか。支配率や圧倒的なシチュエーションなど、試合内容によって評価される。
③ 実績
ボクサーの最近の実績はランキングの順位を決める要因になる。倒してきた対戦相手のランクや質なども評価に含まれる。
ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
The Ring誌 認定タイトルとは
「The Ring」では、ボクシング専門誌独自の認定王座を定めている。認定王座とは、各階級の「真の王者」を認定するタイトルベルトである。
The Ring誌タイトル認定条件
The Ring制定ランキングの同階級1位と2位が対戦すること。
1位と2位の対戦が実現せず、1位が3位と対戦する場合、編集部が3位のファイターが王座にふさわしいと判断した場合、その勝者にベルトが与えられる。
スーパーフライ級 (52.16キロ)
認定王座 ファン・フランシスコ・エストラーダ
Happy birthday to ‘El Gallo,’ Juan Francisco Estrada!
— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) April 14, 2021
▪️42-3 (28 KOs)
▪️Current WBC, WBA, Ring Magazine Super Flyweight Champion
▪️No. 7 on The Ring’s Top 10 P4P pic.twitter.com/ztWzJ8Wq77
名前 | ファン・フランシスコ・エストラーダ |
生年月日 | 1990年4月14日 |
デビュー | 2008年8月30日 |
出身地 | プエルトペニャスコ(メキシコ) |
身長 | 163cm |
リーチ | 168cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) |
実績 | 世界2階級制覇 主要2団体統一(スーパーフライ級) |
戦績
アマ戦績 98戦94勝4敗
プロ戦績 47戦44勝(28KO)3敗
世界戦戦績 13戦11勝(6KO)2敗
※2022年12月3日時点
ファイトスタイル・能力
エストラーダは、ボクサーファイター型の右オーソドックススタイルだ。
彼の強さの秘密はなんといってもそのスタミナとタフさにある。試合の中でしっかりと相手を見極め徐々にギアを上げて相手を攻略していく尻上がりタイプだ。
詳しい記事はコチラ↓
1位 井岡一翔
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
— 志成ボクシングジム (@SHISEIboxingGYM) April 28, 2023
井岡一翔 vs ジョシュア・フランコ
2023年6月24日(土)
ABEMA PPV 独占生中継 pic.twitter.com/IVYR5ji3zY
名前 | 井岡一翔 |
生年月日 | 1989年3月24日 |
デビュー | 2009年4月12日 |
出身地 | 大阪府堺市 |
身長 | 164cm |
リーチ | 164cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ミニマム級 (47.62キロ) ライトフライ級 (48.97キロ) フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 世界最速の3階級制覇を達成 日本人初の世界4階級制覇を達成 |
戦績
アマ戦績 105戦95勝(64KO)10敗
プロ戦績 33戦30勝(15KO)2敗1分
世界戦戦績 24戦21勝(10KO)2敗1分
※2023年6月24日時点
ファイトスタイル・能力
井岡は、ファイタータイプのオーソドックススタイルだ。
接近戦を得意としながら間合いを制し、豊富なコンビネーション、高度な駆け引きを可能とし、世界トップクラスのテクニック型ファイターである。一発の破壊力や強靭なフィジカルがあるわけではないが、高い能力の技巧派スタイルである。
詳しい記事はコチラ↓
2位 フェルナンド・マルティネス
Fernando Martinez upset @JerwinAncajas in a heck of a war to take the world title in Las Vegas. Rematch ? @tgb @PBConFOX @ShowtimeBoxing #boxing pic.twitter.com/ZHg1mu09Fk
— David Avila (@AvilaBoxing) February 27, 2022
名前 | フェルナンド・マルティネス(Fernando Martínez) |
生年月日 | 1991年7月19日 |
デビュー | 2017年8月25日 |
出身地 | アルゼンチン |
身長 | 157cm |
リーチ | 163cm |
タイプ | 右ファイター |
階級 | スーパーフライ級 (52.16キロ) |
戦績
プロ戦績 16戦16勝(9KO)無敗
世界戦戦績 3戦3勝(1KO)無敗
※2023年6月25日時点
ファイトスタイル・能力
マルティネスは、右オーソドックススタイルのファイタータイプである。
アンカハスとのタフな戦いに競り勝ち、無敗の指名挑戦者ジェイド・ボルネアとの試合では、苦戦する場面があったものの、11ラウンドにストップ勝利となり、優秀なボクサーをしっかりと仕留めきった。気迫あるボクシングを可能とするが、テクニックの高さも非常に良い印象だ。今後、田中恒成との試合が実現されるのか非常に注目である。
詳しい記事はコチラ↓
3位 田中恒成
2024.2.24 in 両国国技館
— 田中恒成/KOsei Tanaka (@KOsei530) December 14, 2023
Prime Video Presents Live Boxing 7
WBO世界スーパーフライ級王座決定戦
vs クリスチャン・バカセグア(メキシコ)
21戦目
世界最速の四階級制覇を懸けて
3年ぶりの世界戦。
スタイルは変わっても
変わらない攻める気持ちで
倒して勝ちます。
Photo by Naoki Fukuda pic.twitter.com/ES7XtUJde6
名前 | 田中 恒成(たなか こうせい) |
生年月日 | 1995年6月15日 |
デビュー | 2013年11月10日 |
出身地 | 岐阜県多治見市 |
身長 | 164cm |
リーチ | 164cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ミニマム級 (47.62キロ) ライトフライ級 (48.97キロ) フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 (世界最速記録21戦で達成) |
戦績
アマ戦績 51戦46勝(13KO)5敗
プロ戦績 21戦20勝(11KO)1敗
世界戦戦績 11戦10勝(5KO)1敗
※2024年2月24日時点
ファイトスタイル・能力
田中恒成は、右オーソドックススタイルのボクサーファイタータイプだ。
手数の多さ、アグレッシブさ、攻撃のバリエーションの多さを武器とする連撃型ボクサーファイターである。無敗記録は、井岡に止められてしまったが、試合内容は好評だった。4階級制覇を成し遂げた今、次なる標的はIBF王者フェルナンド・マルティネスだ。その山を乗り越えれば、井岡一翔とのリマッチも現実味を帯びてくるだろう。今後の活躍にも非常に注目である。
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ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
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