井岡一翔選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、日本史上初の4階級制覇王者・井岡一翔選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、井岡選手のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前井岡一翔
生年月日1989年3月24日
デビュー2009年4月12日
出身地大阪府堺市
身長164cm
リーチ164cm
タイプ右ボクサーファイター
階級ミニマム級 (47.62キロ)
ライトフライ級 (48.97キロ)
フライ級 (50.80キロ)
スーパーフライ級 (52.16キロ)
実績世界4階級制覇
世界最速の3階級制覇を達成
日本人初の世界4階級制覇を達成

2022年12月31日、11度目となる大晦日のメインイベント。幾度となる主役として、臨んだ運命のタイトル統一マッチ。

WBA王者ジョシュア・フランコの大ぶりを華麗に交わしては、持ち味のテクニックを発揮する展開となった立ち上がり。しかし、徐々に雲行きは怪しくなり終わってみれば、まさかの0対1のドロー。

しかし、日本の至宝世界4階級制覇王者にとって、その経験により更なるレベルアップへと繋がった。

2023年6月24日、運命の再戦。日本最高のテクニシャンは、その学習能力の高さを世界に見せつけた。3キロウェイトオーバーのフランコに対し、正確な攻撃、巧みなディフェンス、高い集中力で圧倒した。

結果は、井岡一翔3-0フランコ。誰もが納得の判定勝ちを収めた。4階級王者同士のライバル対決に、誰もが納得する形で終止符を打った。

残るビッグネームとの対決に期待が集まる。それはエストラーダか。はたまた日本の若手エース中谷潤人か。今後の動向に注目だ。

現在は、世界スーパーフライ級WBAスーパーチャンピオンである。

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戦績

アマ戦績  105戦95勝(64KO)10
プロ戦績  33戦30勝(15KO)2敗1分
世界戦戦績 24戦21勝(10KO)2敗1分

※2023年6月24日時点

わずか7戦目でオーレドン・シスマーチャイとのWBC世界ミニマム級タイトルマッチをおこない2度のダウンを奪い5RTKO勝利と圧勝、当時の日本人最速記録での世界王座獲得となった。

2012年、日本プロボクシング史上初の日本人同士の2団体王座統一戦。相手は大橋ジム所属の八重樫東。非常に白熱した試合となったが、結果は3-0で井岡の判定勝利。この試合によりWBC、WBA世界ミニマム級2団体統一王者となった。

そこから王座をすぐに返上し、2012年にライトフライ級に転向し、11戦目でライトフライ級チャンピオンを下し、当時日本人最速となる2階級制覇王者となった。

その後、ライトフライ級を3度防衛した後、さらに上のフライ級に転向。転向初戦でいきなりIBF世界フライ級タイトルマッチが組まれ、アムナット・ルエンロンと対戦した。試合はルエンロンに圧倒され、まさかの判定負け、初の黒星となった。その後、フライ級で復帰戦など試合を重ね、再度世界チャンピオンに挑戦。そして、悲願となる日本人史上最速の3階級制覇を達成した。

その後、一度は引退をはさみながらも、スーパーフライ級に階級あげ、日本男史ボクサー史上初の4階級制覇を達成。

田中恒成とのタイトルマッチ

田中恒成が勝てば世界最速16戦目での4階級制覇達成となる試合でベテランの井岡は、キャリアナンバーワンの素晴らしいファイトを見せた。無敗の田中から5ラウンド、6ラウンドと2度のダウンを奪い、8ラウンドに田中の膝が落ち、動きが止まったところでレフェリーストップ。テクニックで制した井岡の圧勝という結果で幕を閉じた。この試合は、史上最高の日本人対決と言わている。

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ファイトスタイル・能力

井岡は、ファイタータイプのオーソドックススタイルだ。

接近戦を得意としながら間合いを制し、豊富なコンビネーション、高度な駆け引きを可能とし、世界トップクラスのテクニック型ファイターである。

一発の破壊力や強靭なフィジカルがあるわけではないが、高い能力の技巧派スタイルである。

だが、やはり4階級制覇、只者ではない。時には強力な左フック、左ボディを武器とする。失神したまま担架で運び出されるほどのダメージを負わせたこともあるほどだ。

井岡は理想のボクシングとして、あの6階級制覇王者であるオスカーデラホーヤを挙げている。彼を彷彿とさせるような攻防の駆け引きのうまさが井岡にも感じられる。全ての動きが次の井岡の予測する展開につながるように考えているのだろう。そういった井岡のボクシングはデラホーヤのスタイルにどこか似ているように思える。

オフェンス

スピードを生かし相手のスキを突いたボディやアッパーで試合を優位に進める。的確なコンビネーション。上から下への打ち分け、非常にコンパクトでスピードがある。

特にインファイトになった時の攻撃が素晴らしい。接近戦になれば瞬時にスペースを作り、アッパー・フックを強振する。非常に高いテクニックである。

序盤から距離を支配し、相手が近づいてくる分だけ下がっては、自分のパンチだけを当てるのが非常に上手く、完成度の高いテクニックで勝負する印象である。しかし、退屈な試合が多いと言われることも多々あり、井岡一翔のボクシングは、明かに玄人向けのスタイルである。

ディフェンス

ディフェンステクニックに漏れがない選手である。

強固な両手ガード、パーリングで相手の攻撃を防ぐ。上体を常に前傾姿勢に保ち続け、身体を丸めた構えをすることでガードの必要な面積を少なくしている。

ステップワークで外すボクシングではなく、ガードとパーリングで処理する印象がある。自分の得意な距離に詰めて相手の攻撃を打たせない、打たせずらくすることも得意な戦術の1つとしている。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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