ファン・フランシスコ・エストラーダ選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、スーパーフライ級に君臨するローマンゴンサレス宿命のライバル、ファン・フランシスコ・エストラーダ選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、エストラーダ選手のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前ファン・フランシスコ・エストラーダ
生年月日1990年4月14日
デビュー2008年8月30日
出身地プエルトペニャスコ(メキシコ)
身長163cm
リーチ168cm
タイプ右ボクサーファイター
階級フライ級 (50.80キロ)
スーパーフライ級 (52.16キロ)
実績世界2階級制覇
主要2団体統一(スーパーフライ級)

WBAスーパー・WBO世界フライ級主要2団体統一王者であり、現在はWBC世界スーパーフライ級王者だ。

2008年にプロデビュー。幼い頃に経験した両親との死別から立ち直っていたエストラーダだったが、デビュー以降調子を上げていた矢先、最愛の叔母と死別した。2番目の母親を失ってしまったエストラーダは深く落ち込み、叔母の死後、プロで初めての判定決着による黒星を付けてしまった。

その後、彼らしい屈強な精神で立ち直ったエストラーダは、再びリングに復帰し、27勝1敗と安定感のある成績を残し、2012年11月17日アメリカのロサンゼルスでついに初の世界挑戦に辿り着いた。

驚くべきは、その初の世界戦の相手、相手は当時WBA世界ライトフライ級チャンピオンだった、なんとあのローマンゴンサレスだった。

ローマンゴンサレスとの死闘

運命の初世界戦。的確なパンチを主体としたゴンサレスに対しエストラーダは軽快なフットワークと左右のコンビネーションやボディを叩き込むなど手数の多さで勝負した。

しかし、徐々にゴンサレスのインボクシングのプレスに押され、エストラーダはロープを背にして攻撃を浴びる場面が目立ち、両者の持ち味が遺憾なく発揮された名試合となったが、結果は、0対3の判定負けとなり、キャリア2度目の黒星を付けた。

エストラーダはこの最強のボクサーとの試合を経験し確実な自信を得て、大きな成長を遂げることとなる。ここから世界戦や防衛戦を繰り返し、非常に攻守ともに優れた万能型ボクサーに成長していく。

スーパーフライ級転向後、世界戦1戦目は敗北したものの2018年2月24日、シーサケットとの世界戦2戦目では判定3対0で見事勝利。2階級制覇を成し遂げた。

更に伝説は続く。2021年3月13日約8年半ぶりにあのローマンゴンサレスと再び激突。ゴンサレスが世界4階級制覇達成者となり、王者エストラーダは2階級制覇王者になってからの、互いが成長した姿での待望のマッチアップとなった。

序盤エストラーダが強い踏み込みからのジャブ&ストレートで積極的な試合運びを試みる。しかし3ラウンドからゴンサレスがプレッシャーを強めてノンストップでコンビネーションを次々に放つ得意の展開に持ち込んでいく。

6ラウンドからはエストラーダが強打で指導権を奪い返し最終ラウンドは終了直前まで猛烈な撃ち合いとなった。最後までリング中央で足を止めながら両者譲らない壮絶な打撃戦が繰り広げられた。

判定の結果は2対1でエストラーダの勝利。どちらが勝っていてもおかしくない接戦ではあったものの、念願のリベンジを果たした。エストラーダのこれまでの努力が実った素晴らしい勝利となった。

2022年12月、またもやローマンゴンサレスからリベンジを要求し、実現した第3戦。序盤から両者共に再び手数の多い激しい打ち合いとなった。エストラーダは徹底的にボディを攻め、ゴンサレスはプレッシャーをかけて顔面を何度も狙い続ける。この試合も2戦目同様、非常にハイレベルな戦いとなった。両者インファイトスタイルによる前後のコンビネーションパンチを打ち込む。凄まじく多くのダメージを両者ともに与え続けた素晴らしい試合となった。ボクシングトップファイターの打ち合いの結末は、エストラーダの判定勝利に終わった。

ライバルとの3戦は、2勝1敗でエストラーダが見事に勝ち越した。

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戦績

アマ戦績  98戦94勝4敗
プロ戦績  47戦44勝(28KO)3敗
世界戦戦績 13戦11勝(6KO)2敗

※2022年12月3日時点

1990年生まれ、まだまだこれからの年齢ではあるものの、プロボクシング歴は既に40戦以上も経験しているキャリアのあるベテランボクサーである。

現在のスーパーフライ級は、日本ボクシング界の優秀ボクサーである日本初の4階級制覇の井岡一翔や驚異のKO率を誇る中谷潤人が存在する。そのためエストラーダや日本人選手とのトップ争いには非常に注目が集まっている。

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ファイトスタイル・能力

エストラーダは、ボクサーファイター型の右オーソドックススタイルだ。

彼の強さの秘密はなんといってもそのスタミナとタフさにある。試合の中でしっかりと相手を見極め徐々にギアを上げて相手を攻略していく尻上がりタイプだ。

オフェンス

手数の多いオフェンス。スタミナやタフさを活かし、相手を追いかけてはしつこく手を出していく。ボディとストレート、上下への打ち分けから、相手のスキを見抜いていく。

高い攻撃力や一発で沈めるパワーを持つわけではないが、しつこい連打からKOを勝ち取る力を持っている。また、積極的に出てくる相手に対しては、待ちの姿勢から的中率の高いカウンター攻撃を仕掛け、相手の流れにさせない技術も持っている。

ディフェンス

強固なガードディフェンス技術を持つ。相手の攻撃に対しては、バックステップで攻撃を外してすかさず攻めに入ることも見られる。

そのため、堅固な守りから精度の高いカウンター攻撃で徐々に差をつけていくような緻密な技術を武器としている。

忍耐強く絶対にダウンしないまさに心身ともにしぶとい選手と言えるだろう。

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