田中恒成選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、世界最速記録プロ21戦目の4階級制覇王者・田中恒成選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、田中恒成のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前田中 恒成(たなか こうせい)
生年月日1995年6月15日
デビュー2013年11月10日
出身地岐阜県多治見市
身長164cm
リーチ164cm
タイプ右ボクサーファイター
階級ミニマム級 (47.62キロ)
ライトフライ級 (48.97キロ)
フライ級 (50.80キロ)
スーパーフライ級 (52.16キロ)
実績世界4階級制覇
(世界最速記録21戦で達成)

田中恒成(たなかこうせい)選手は、1993年12月15日生まれの日本のプロボクサーである。愛知県名古屋市出身で、身長は162cm、リーチは162cmである。田中選手は、その卓越した才能とキャリアの早さから、ボクシング界でも注目の存在となっている。

田中選手は、幼少期から格闘技に親しんでおり、3歳の頃から空手を始めた。その後、小学5年生でボクシングをスタートし、驚異的なスピードでキャリアを積み上げていった。アマチュア時代からその才能を発揮し、高校時代には全国大会で4度の優勝を果たしている。プロデビューは2013年11月であり、そのデビュー戦から注目の選手となった。

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戦績

アマ戦績  51戦46勝(13KO)5敗
プロ戦績  21戦20勝(11KO)1敗
世界戦戦績 11戦10勝(5KO)1
※2024年2月24日時点

田中恒成選手のプロ戦績は、21戦20勝(11KO)1敗である。この記録は、彼がいかに優れたボクサーであるかを物語っている。特に、プロ第5戦目でWBO世界ミニマム級王座を獲得した際の速さは、日本男子ボクシング史上最速の記録である。

その後、2016年の大晦日にはWBO世界ライトフライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成した。また、2018年にはWBO世界フライ級王座を獲得し、プロ第12戦目で3階級制覇を達成するという驚異的なスピードでタイトルを奪取した。これにより、日本男子ボクシング史上最速の3階級制覇の記録を打ち立てた。

井岡一翔との激闘

2020年12月31日、大田区総合体育館で行われた試合で、田中恒成(畑中)はWBO世界スーパーフライ級1位として、元世界3階級制覇王者のプライドを胸に、世界最速16戦目での4階級制覇に挑んだ。しかし、対戦相手の井岡一翔は強敵だった。

試合序盤から互角の戦いを繰り広げたが、5回と6回に井岡にダウンを奪われる。8回には右ストレートからの左フックで膝を落とし、レフェリーが試合をストップ。田中は8回1分35秒でのTKO負けを喫し、夢の4階級制覇は果たせなかった。

この試合は日本ボクシング界の歴史に残る1戦となり、井岡はその後、リングマガジンのパウンド・フォー・パウンドランキングで10位にランクインした。

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4階級制覇達成

2024年2月24日、東京・両国国技館でWBOスーパーフライ級2位のクリスチャン・バカセグアとWBOスーパーフライ級王座決定戦を行い、12回3-0(116-111、117-110、119-108)の判定で勝利し、日本人で3人目となる世界4階級制覇を達成した。これは元世界6階級制覇のデ・ラ・ホーヤの24戦目を上回る史上最速の21戦目での達成であり、さらにWBO一団体のみでの4階級制覇も史上初となった。

試合実績

日付勝敗結果時間対戦相手国籍備考
12013年11月10日6R判定3-0オスカー・レクナファインドネシアプロデビュー戦
22014年3月16日8R判定3-0ロネル・フェレーラスフィリピン 
32014年7月20日1R 1:55KOクリソン・オマヤオフィリピン 
42014年10月30日10R 0:50TKO原隆二(大橋)日本OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ
52015年5月30日12R判定3-0フリアン・イェドラスメキシコWBO世界ミニマム級王座決定戦
62015年12月31日6R 2:15KOビック・サルダールフィリピンWBO防衛1
72016年5月28日6R 2:23KOレネ・パティラノフィリピン 
82016年12月31日5R 1:52TKOモイセス・フェンテスメキシコWBO世界ライトフライ級王座決定戦
92017年5月20日12R判定3-0アンヘル・アコスタプエルトリコWBO防衛1
102017年9月13日9R 1:27TKOパランポン・CPフレッシュマートタイWBO防衛2
112018年3月31日9R 2:26TKOロニー・バルドナドフィリピン 
122018年9月24日12R判定2-0木村翔(青木)日本WBO世界フライ級タイトルマッチ
132019年3月16日12R判定3-0田口良一(ワタナベ)日本WBO防衛1
142019年8月24日7R 2:49TKOジョナサン・ゴンサレスプエルトリコWBO防衛2
152019年12月31日3R 2:29KOウラン・トロハツ中国WBO防衛3
162020年12月31日×8R 1:35TKO井岡一翔(Ambition)日本WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
172021年12月11日10R判定2-1石田匠(井岡)日本 
182022年6月29日5R 2:52TKO橋詰将義(角海老宝石)日本WBOアジアパシフィックスーパーフライ級タイトルマッチ
192022年12月11日10R判定3-0ヤンガ・シッキボ南アフリカ共和国 
202023年5月21日10R 2:43TKOパブロ・カリージョコロンビア 
212024年2月24日  12R 判定3-0クリスチャン・バカセグアメキシコWBO世界スーパーフライ級王座決定戦

田中選手の主な試合実績には、以下のものがある。

  • 2015年5月:フリアン・イエドラスに勝利し、WBO世界ミニマム級王座を獲得。
  • 2016年12月:モイセス・フェンテスに勝利し、WBO世界ライトフライ級王座を獲得。
  • 2018年9月:木村翔選手に勝利し、WBO世界フライ級王座を獲得。
  • 2024年2月:クリスチャン・バカセグアに勝利し、WBO世界スーパーフライ級タイトルを獲得。

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ファイトスタイル・能力

田中恒成は、右オーソドックススタイルのボクサーファイタータイプだ。

手数の多さ、アグレッシブさ、攻撃のバリエーションの多さを武器とする連撃型ボクサーファイターである。無敗記録は、井岡に止められてしまったが、試合内容は好評だった。4階級制覇を成し遂げた今、次なる標的はIBF王者フェルナンド・マルティネスだ。その山を乗り越えれば、井岡一翔とのリマッチも現実味を帯びてくるだろう。今後の活躍にも非常に注目である。

オフェンス

左右のスピードのあるコンビネーションが非常に強力である。中でも左の上下への打ち分けが非常に良く、ハンドスピード・パワーともに有効的な攻撃である。

左ボディ、左フックなど左の攻撃からコンビネーションを組み立てる印象である。

細かくステップを踏みながら、相手の動きや隙に合わせて、次々に攻撃を打ち込んでいく。そういった手数の多さも田中恒成の強みの1つであるだろう。

アグレッシブさの感じられるオフェンスであり、ボクシングファンを熱狂させるような試合をおこなうため、観ていて非常に楽しめる選手である。

ディフェンス

ウィービング、ダッキング、バックステップを中心としてディフェンスをおこなう印象である。ステップバックの反応スピードが良く、中長距離間のディフェンスは非常に良い印象である。

しかし、インファイトのディフェンスに関しては、少し左手が下がってしまう時が見られるため、近距離での攻防では、やや被弾が増えてしまう印象である。井岡との試合でも、近距離が得意な井岡に距離を詰められ、何発もの左フックを当てられてしまった。

今は改善されているかもしれないため、インファイトのディフェンスに関しては、彼の対応を今後注目してみてほしい。

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