Prime Video Presents Live Boxing 9
こんにちは、ボクシングファンの皆さん。今回は、那須川天心のボクシング転向4戦目のWBA世界ランキング4位ジョナサンロドリゲスとの試合について詳しくレビューする。天心が挑んだこの試合は、彼にとって非常に重要な一戦であり、多くの期待が寄せられていた。
両者データ比較
計量クリア
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) July 19, 2024
この日の為だけにやってきました
毎日良い事も悪い事も全て自分に取り入れながら試行錯誤しながらやってきました
これまでやってきた事が正しかったのかあるいは否定されるのかそれは明日わかります
必ず勝つ 信じてくれている人達の為に 何がなんでもやってやります… pic.twitter.com/ngLPPIkKRn
那須川天心 | VS | ジョナサン・ロドリゲス |
1998年8月18日 | 生年月日 | 1999年2月17日 |
2023年4月8日 | デビュー | 2018年11月16日 |
千葉県松戸市 | 出身地 | アメリカ合衆国 |
165cm | 身長 | 163cm |
165cm | リーチ | 168cm |
左ボクサーファイター | タイプ | 右ボクサーファイター |
バンタム級 (53.52キロ) | 階級 | バンタム級 (53.52キロ) |
3戦3勝(1KO)無敗 | プロ戦績 | 20戦17勝(7KO)2敗1分 |
試合日程・概要
2024年7月20日、東京・両国国技館で行われた試合で、那須川天心はWBA世界バンタム級7位の位置から同級4位のジョナサン・ロドリゲスと対戦した。この試合は天心にとって初めての10回戦であり、地域タイトル挑戦への大きなアピールとなった。また、この試合はPrime Video Presents Live Boxing 第9弾のセミメインイベントとして大きな注目を集めた。
那須川天心
ボクシングへ転向し、プロデビューから3戦全勝。試合内容に関しても、アマチュア未経験とは思えないほど見事な成績をおさめている。とてもテクニックが高い選手ではあるものの、ボクシング戦績はわずか3試合と経験が浅く、まだまだ伸びしろはあるだろう。今後の日本ボクシング界の期待の若手有望選手の一人だ。
ジョナサン・ロドリゲス
ジョナサン・ロドリゲスは、その攻撃的なファイトスタイルと強力な右ストレートで多くのファンを魅了している。彼の戦績と実績は、彼がただのパンチャーではなく、総合的なボクサーであることを示している。一方で、防御面での課題もあるが、その打たれ強さと粘り強さでカバーしている。今後の彼の試合にも大いに期待が持てるだろう。
ファイトスタイル
那須川天心は、元キックボクシング王者としてのスピードとタイミングを駆使した独特のスタイルを持つ。特にノーモーションからのパンチや変則的な動きが特徴である。一方、ジョナサン・ロドリゲスは、典型的なアメリカンスタイルで、強力なパンチと堅実なディフェンスを武器にしている。
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見どころ
この試合の注目ポイントは、天心がどのようにして格上のロドリゲスに対抗するかであった。特に、初回からの様子見の展開と、天心の距離感の把握が重要であった。また、天心の「宇宙人スタイル」がどのように機能するかも見どころの一つだった。
試合結果
試合は予想以上の速さで決着がついた。初回はお互いに様子見の展開となり、天心はノーモーションからの左ストレートを数度当て、距離感をつかんでいった。2回の終盤には、天心の左ストレートがロドリゲスの腰を落とすほどのダメージを与え、その後も激しいラッシュをかけた。そして3回に入ると、天心の左ストレートでダウンを奪い、ロドリゲスが立ち上がるも、レフェリーが試合を止めた。試合は3回1分49秒で那須川天心のTKO勝ちとなった。
ターニングポイント
【#プライムボクシング 速報🥊】
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) July 20, 2024
那須川天心🇯🇵 vs ジョナサン・ロドリゲス🇺🇸
2R終了間際
那須川天心の左ストレートから連打で、
ロドリゲスがダウン寸前に!
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この試合のターニングポイントは、2回終盤の左ストレートだった。ロドリゲスの腰が完全に落ちたことで、天心は攻勢に出る自信を持った。また、3回のダウンを奪った瞬間も、試合の決定的な場面であった。これにより、天心は初めて流れの中で相手を倒すKO(TKO)を経験した。
特に驚きなのは、ポジション取りである。この強打はセオリー通りではない特殊な打ち方をしている。本来であれば、サウスポーとオーソドックススタイルの試合においては、後ろ手(天心の場合は左ストレート)の攻撃は、足の位置が相手の前足の外側につくときに体重が乗った強いパンチを打つことが可能となる。しかし、このロドリゲスの腰を落とさせた左ストレートは、前足を相手の内側に入れ、腰の回転を利用して打ち出しているかなり特殊なストレート攻撃となっている。しかし、しっかりと身体の重さを利用して打てており、試合後も力まずに「スコーンと打てた」と本人はコメントしている。ここに今回の試合での那須川天心の進化を感じさせられた。アマチュアの経験がなく、なおかつ今回でやっとボクシング4戦目なのにも関わらず、完全にボクシングに順応しているどころか、応用までも完璧に身についている。既に非常にレベルの高いボクシングスキルを持っていることがうかがえたシーンだった。
今後の動向
【#プライムボクシング 速報🥊】
— Prime Video(プライムビデオ) (@PrimeVideo_JP) July 20, 2024
「今日はかましたと思います!」
那須川天心選手、見事3R TKO勝利!🔥
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那須川天心は今回の勝利により、地域タイトル挑戦への道が開かれた。WBOアジア・パシフィックランキング1位、日本のスーパーバンタム級ランキング4位に位置しており、次戦でのタイトル挑戦の可能性が高まった。しかし、本人は「焦らず、着実に経験を積んでいきたい」と述べており、じっくりと成長を続ける意向を示している。帝拳ジムの本田明彦会長も「まだ経験が必要だが、彼のボクシングは世界で通用する」と評価しており、今後の世界挑戦に向けた準備を進めている。
まとめ
那須川天心の4連勝となったジョナサン・ロドリゲス戦は、天心のボクシング転向後の成長を示す重要な試合だった。初めての10回戦でのTKO勝ちという結果は、彼の将来に向けた大きなステップとなった。今後の地域タイトル挑戦や、最終的な世界挑戦に向けて、さらに成長を続ける那須川天心に注目していきたい。彼の「宇宙人スタイル」がどのように進化し、世界の頂点に立つかを期待しよう。
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プライム視聴リンク | 選手(試合記事) | タイトル | 開催日 | 開催地 |
Prime Video Presents Live Boxing 1 | G・ゴロフキン vs 村田諒太 | WBA・IBF・IBO世界ミドル級王座統一戦 | 2022/4/9 | さいたまスーパーアリーナ |
中谷潤人 vs 山内涼太 | WBO世界フライ級タイトルマッチ | |||
吉野修一郎 vs 伊藤雅雪 | OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ | |||
Prime Video Presents Live Boxing 2 | 井上尚弥 vsN・ドネア | WBA・IBF・WBC世界バンタム級王座統一戦 | 2022/6/7 | さいたまスーパーアリーナ |
平岡アンディ vs 赤岩俊 | 日本スーパーライト級タイトルマッチ | |||
井上拓真 vs 古橋岳也 | WBOアジアパシフィック・日本スーパーバンタム級王座統一戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 3 | 寺地拳四朗 vs 京口紘人 | WBC・WBA世界ライトフライ級王座統一戦 | 2022/11/1 | さいたまスーパーアリーナ |
J・ゴンサレス vs 岩田翔吉 | WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ | |||
中谷潤人 vs F・ロドリゲス | スーパーフライ級10回戦 | |||
吉野修一郎 vs 中谷正義 | WBOアジアパシフィックライト級タイトルマッチ | |||
Prime Video Presents Live Boxing 4 | 寺地拳四朗 vs A・オラスクアガ | WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ | 2023/4/8 | 有明アリーナ |
井上拓真 vs R・ソリス | WBA世界バンタム級王座決定戦 | |||
那須川天心 vs 与那覇勇気 | スーパーバンタム級6回戦 | |||
佐々木尽 vs 小原佳太 | WBOアジアパシフィックウェルター級タイトルマッチ | |||
阿部麗也 vs K・マルチネス | IBF世界フェザー級挑戦者決定戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 5 | 寺地拳四朗 vs H・ブドラー | WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ | 2023/9/18 | 有明アリーナ |
那須川天心 vs L・グスマン | スーパーバンタム級8回戦 | |||
中谷潤人 vs A・コルテス | WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ | |||
A・オラスクアガ vs G・マグラモ | ライトフライ級8回戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 6 | 寺地拳四朗 vs C・カニサレス | WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ | 2024/1/23 | 大阪府立体育会館 |
L・ロブレス vs 那須川天心 | 121ポンド契約8回戦 | |||
A・ダラキアン vs ユーリ阿久井 | WBA世界フライ級タイトルマッチ | |||
辰吉寿以輝 vs 与那覇勇気 | 54.5kg契約8回戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 7 | 井上拓真 vs J・アンカハス | WBA世界バンタム級タイトルマッチ | 2024/2/24 | 両国国技館 |
A・サンティアゴ vs 中谷潤人 | WBC世界バンタム級タイトルマッチ | |||
田中恒成 vs C・バカセグア | WBO世界スーパーフライ級王座決定戦 | |||
増田陸 vs J・スルタン | バンタム級8回戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 8 | 井上尚弥 vs L・ネリ | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ | 2024/5/6 | 東京ドーム |
J・モロニー vs 武居由樹 | WBO世界バンタム級タイトルマッチ | |||
井上拓真 vs 石田匠 | WBA世界バンタム級タイトルマッチ | |||
ユーリ阿久井政悟 vs 桑原拓 | WBA世界フライ級タイトルマッチ | |||
T・J・ドヘニー vs B・バヨゴス | スーパーバンタム級8回戦 | |||
Prime Video Presents Live Boxing 9 | 中谷潤人 vs V・アストロラビオ | WBC世界バンタム級タイトルマッチ | 2024/7/20 | 両国国技館 |
那須川天心 vs J・ロドリゲス | 10回戦 | |||
加納陸 vs A・オラスクアガ | WBO世界フライ級王座決定戦 | |||
荒本一成 vs ナンディンエルデン | スーパーミドル級6回戦 |
バンタム級主要選手
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