本記事では、アメリカのボクシング専門誌「The Ring」に収録されているボクシング・ウェルター級 (66.68キロ)の認定王座及びランキングTOP3の選手を紹介します。
The Ring誌 ランキングとは
「The Ring」では、リング誌編集委員会や各国のボクシング記者、ランキング諮問委員会等のボクシング各界の著名人によって選考をおこない、毎月独自に各階級およびパウンド・フォー・パウンド(世界10位まで)の選手をランク付けした順位を発表している。
ランクは3つの要素によって決定される。
① 結果
最も明白で客観的な基準であり、ほかのすべての基準よりも優先される。
② パフォーマンス
ボクサーが勝敗の中でどのようなパフォーマンスを見せたか。支配率や圧倒的なシチュエーションなど、試合内容によって評価される。
③ 実績
ボクサーの最近の実績はランキングの順位を決める要因になる。倒してきた対戦相手のランクや質なども評価に含まれる。
ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
The Ring誌 認定タイトルとは
「The Ring」では、ボクシング専門誌独自の認定王座を定めている。認定王座とは、各階級の「真の王者」を認定するタイトルベルトである。
The Ring誌タイトル認定条件
The Ring制定ランキングの同階級1位と2位が対戦すること。
1位と2位の対戦が実現せず、1位が3位と対戦する場合、編集部が3位のファイターが王座にふさわしいと判断した場合、その勝者にベルトが与えられる。
ウェルター級 (66.68キロ)
認定王座 テレンス・クロフォード
Appreciate all the love and support from each and every one of you out there screaming Team Crawford. And Still!!! pic.twitter.com/ydNoPyDth9
— Terence Crawford (@terencecrawford) November 15, 2020
名前 | テレンス・クロフォード |
生年月日 | 1987年9月28日 |
デビュー | 2008年3月14日 |
出身地 | オマハ(アメリカ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 188cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) ウェルター級 (66.68キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 主要4団体統一(スーパーライト級) 主要4団体統一(ウェルター級) |
戦績
アマ戦績 70戦58勝12敗
プロ戦績 40戦40勝(31KO)無敗
世界戦戦績 18戦18勝(15KO)無敗
※2023年7月29日時点
ファイトスタイル・能力
テレンス・クロフォードは、右オーソドックススタイルでありながら、サウスポースタイルでもあるボクサーとしては珍しいスイッチボクサーだ。
勝つための冷静さを兼ね備えつつ爆発力のあるパワーを持つ戦略家である。試合が進むにつれて、いつの間にか相手を圧倒していることが多い。試合展開によってディフェンスとオフェンスのバランスを調整することが可能だ。
彼を倒すには一体何をすればいいのか、リスクを犯して無理やりインファイトを仕掛けるのか、ガードを固めさせて見えない位置から飛び込みの攻撃を仕掛けるのか。いずれにせよ戦略家にはそれを上回る戦略で勝るしかないのだが、そんな選手が今後出てくるのか。彼は今後も簡単には負けないだろう。
詳しい記事はコチラ↓
1位 エロール・スペンス・ジュニア
RIP Todd he had his 👂 in everything everything 😂 pic.twitter.com/u7WqHTznWp
— Errol Spence (@ErrolSpenceJr) June 14, 2023
名前 | エロール・スペンス・ジュニア |
生年月日 | 1990年3月3日 |
出身地 | ロングアイランド(アメリカ) |
身長 | 177cm |
リーチ | 183cm |
タイプ | 左ボクサー |
階級 | ウェルター級 (66.68キロ) |
実績 | 主要3団体統一(ウェルター級) |
戦績
アマ戦績 147戦135勝12敗
プロ戦績 29戦28勝(22KO)1敗
世界戦戦績 8戦7勝(4KO)1敗
2023年7月29日時点
ファイトスタイル・能力
エロールスペンスジュニアはボクサータイプのサウスポースタイルだ。
軽いフットワークなのにKOを狙える強打も打てる。パワー、スピード、オフェンス、ディフェンス、フィジカルの全てを高いレベルで持ち合わせている基本に忠実で完成されたボクサーである。また、彼は強靭な下半身を持っており、安定感が非常に良くどんな体勢からでも強打を打つことが可能だ。
詳しい記事はコチラ↓
2位 ジャロン・エニス
If they were in the same weight class can any1 beat Jaron “Boots” Ennis?#Boxing pic.twitter.com/T90efGTIiT
— yamean9 (@yameannn9) February 7, 2024
名前 | ジャロン・エニス(Jaron Ennis) |
生年月日 | 1997年6月26日 |
デビュー | 2016年4月30日 |
出身地 | フィラデルフィア |
身長 | 178cm |
リーチ | 188cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | ウェルター級 (66.68キロ) |
戦績
アマ戦績 61戦58勝3敗
プロ戦績 32戦31勝(28KO)1敗1無効
世界戦戦績 2戦2勝(1KO)敗
※2023年7月8日時点
ファイトスタイル・能力
エニスは、左右スイッチヒッタースタイルのボクサーファイタータイプである。
恵まれた体格から繰り出される両ハンドの強打。スピード、パワー、テクニックの3面がフルスコアの完璧な仕上がり。大振りの派手な攻撃からコンパクトなフック、アッパー攻撃など全ての攻撃能力が驚異的に高い。ウェルター級最強のクロフォードに続く存在は彼となるだろう。
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3位 エイマンタス・スタニオニス
BACK IN THE RING DECEMBER 16!
— Eimantas Stanionis (@E_Stanionis) December 2, 2020
I Don’t know who is going to be in front of me,but that doesn’t matter. 🇱🇹 pic.twitter.com/j1ui4WXKoF
名前 | エイマンタス・スタニオニス(Eimantas Stanionis) |
生年月日 | 1994年8月17日 |
デビュー | 2017年4月9日 |
出身地 | リトアニア |
身長 | 173cm |
リーチ | 173cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ウェルター級 (66.68キロ) |
戦績
アマ戦績 160戦141勝19敗
プロ戦績 15戦14勝(9KO)無敗1無効
世界戦戦績 1戦1勝
※2022年4月16日時点
ファイトスタイル・能力
スタニオニスは、右オーソドックススタイルのファイタータイプである。
強靭な身体から放たれる高いパワーの攻撃。ハンマーのごとく重いパンチを次々と打ち出すKOパンチャーだ。バージルオルティスとの試合の延期が何度も重なり、近年は不運続きだが、今後もウェルター級の上位に居座り続けられるか非常に注目である。
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ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
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