本記事では、アメリカのボクシング専門誌「The Ring」に収録されているボクシング・スーパーミドル級 (76.20キロ)の認定王座及びランキングTOP3の選手を紹介します。
The Ring誌 ランキングとは
「The Ring」では、リング誌編集委員会や各国のボクシング記者、ランキング諮問委員会等のボクシング各界の著名人によって選考をおこない、毎月独自に各階級およびパウンド・フォー・パウンド(世界10位まで)の選手をランク付けした順位を発表している。
ランクは3つの要素によって決定される。
① 結果
最も明白で客観的な基準であり、ほかのすべての基準よりも優先される。
② パフォーマンス
ボクサーが勝敗の中でどのようなパフォーマンスを見せたか。支配率や圧倒的なシチュエーションなど、試合内容によって評価される。
③ 実績
ボクサーの最近の実績はランキングの順位を決める要因になる。倒してきた対戦相手のランクや質なども評価に含まれる。
ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
The Ring誌 認定タイトルとは
「The Ring」では、ボクシング専門誌独自の認定王座を定めている。認定王座とは、各階級の「真の王者」を認定するタイトルベルトである。
The Ring誌タイトル認定条件
The Ring制定ランキングの同階級1位と2位が対戦すること。
1位と2位の対戦が実現せず、1位が3位と対戦する場合、編集部が3位のファイターが王座にふさわしいと判断した場合、その勝者にベルトが与えられる。
スーパーミドル級 (76.20キロ)
認定王座 サウル・アルバレス
The king is coming home 🔜 #CaneloRyder pic.twitter.com/UcchObbVvm
— Canelo Alvarez (@Canelo) April 13, 2023
名前 | サウル・カネロ・アルバレス |
生年月日 | 1990年7月18日 |
デビュー | 2006年5月6日 |
出身地 | グアダラハラ(メキシコ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 179cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | スーパーウェルター級 (69.85キロ) ミドル級 (72.57キロ) スーパーミドル級 (76.20キロ) ライトヘビー級 (79.38キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 主要2団体統一(スーパーウェルター級) 主要3団体統一(ミドル級) 主要4団体統一(スーパーミドル級) |
戦績
アマ戦績 46戦44勝2敗
プロ戦績 64戦60勝(39KO)2敗2分
世界戦戦績 24戦21勝(11KO)2敗1分
※2023年10月1日時点
ファイトスタイル・能力
サウル・カネロ・アルバレスは、ボクサーファイタータイプのオーソドックススタイルだ。
2013年9月14日 あの伝説の無敗ボクサーフロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦し、初黒星を付けた。それ以降、9年間負けることがなく無敵神話を作り上げてきたアルバレスだったが、2022年5月7日に開催されたライトヘビー級タイトルマッチにてディミトリービボルにまさかの敗北。キャリア2度目の黒星をつけた。そんなまさかの敗戦もあったが、やはり彼はボクシング史に刻まれるほどの素晴らしい実績を残している。
ライトヘビー級では、あの無敗のアンドレ・ウォードと死闘を繰り広げたセルゲイ・コバレフを11ラウンドでノックアウト勝利、宿敵ゲンナディーゴロフキン戦では一度は引き分けたものの、その後、再戦し勝利。さらに再戦したゴロフキン3戦目では、試合を完全に支配し明白な判定勝ちでライバル対決に終止符を打った。
2021年11月6日当時無敗のカレブ・プラントを11ラウンドTKOで破り、ボクサー史上6人目となる主要4団体統一に成功。スーパーミドル級では、初の4団体制覇王者となった。
2023年9月30日、当時スーパーウェルター級主要4団体統一王者のジャーメル・チャーロとの対戦。1ラウンド目から圧倒的な力の差を見せつけ、大差判定勝利となった。世界初の世界主要4団体統一王者同士の対決を見事に制した。
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1位 デビッド・ベナビデス
It was great to spar @ShowtimeShawnP this week in preparation for our upcoming fights on 9/28 #IronSharpensIron #RedFlagWarning 🚩🚩🚩 @BenavidezBoxing @emilyboxing
— David Benavidez (@Benavidez300) August 31, 2019
📸: @ValentinRomero8 pic.twitter.com/KlpEfhgYbs
名前 | デビッド・ベナビデス |
生年月日 | 1996年12月17日 |
デビュー | 2013年8月17日 |
出身地 | フェニックス(アメリカ) |
身長 | 188cm |
リーチ | 189cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | スーパーミドル級 (76.20キロ) |
戦績
アマ戦績 15戦15勝無敗
プロ戦績 28戦28勝(24KO)無敗
世界戦戦績 7戦7勝(4KO)無敗
※2023年11月25日時点
ファイトスタイル・能力
ベナビデスは、ボクサーファイタータイプの右オーソドックススタイルだ。
スロースターターであり序盤は手数少なめだが、試合の中盤に掛けてギアを上げていくボクシングスタイルだ。アグレッシブさのあるボクシング。そして、前に出てプレッシャーをかける姿勢を常に意識しているようにも感じる。攻撃姿勢を重要と考えるジャッジは、接戦の際にベナビデス優勢とつけることが多くなるのではないだろうか。それほど積極性の印象が強い選手だ。
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2位 クリスチャン・エンビリ
Si tu es impressionné par cette armure, attends de découvrir l’esprit et le mental. #solide pic.twitter.com/JSjNHjBxmy
— mbilli (@MbilliChristian) December 21, 2022
名前 | クリスチャン・エンビリ(Christian M’billi) |
生年月日 | 1995年4月26日 |
デビュー | 2017年2月9日 |
出身地 | カメルーン 中央州ヤウンデ |
身長 | 174cm |
リーチ | 183cm |
タイプ | 右ファイター |
階級 | スーパーミドル級 (76.20キロ) |
戦績
アマ戦績 57戦47勝10敗
プロ戦績 26戦26勝(22KO)無敗
※2024年1月13日時点
ファイトスタイル・能力
エンビリは、右オーソドックススタイルのファイタータイプだ。
左右の強打が素晴らしい。身をかがめ臨戦態勢からキレのある攻撃を連発する。どちらの手でも仕留めることができる高いパワーが感じられ、KO率からもわかる通り素晴らしい倒し屋の素質を持つ選手である。
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3位 カレブ・プラント
https://t.co/3TNZQB2uWh pic.twitter.com/Exw2fC9Swc
— CalebPlant (@SweetHandsPlant) March 15, 2023
名前 | カレブ・プラント |
生年月日 | 1992年7月8日 |
出身地 | ナッシュビル(アメリカ) |
身長 | 185cm |
リーチ | 188cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | スーパーミドル級 (76.20キロ) |
戦績
アマ戦績 117戦97勝20敗
プロ戦績 24戦22勝(13KO)2敗
世界戦戦績 6戦4勝(2KO)2敗
※2023年3月25日時点
ファイトスタイル・能力
カレブ・プラントは、ボクサータイプのオーソドックスタイルだ。
多様なテクニックを持つ万能型ボクサーである。カウンターを絶妙なタイミングで合わせる器用さを持つ。動きが速く、攻撃のバリュエーションが多くある。左の攻撃に関して特に多彩。上下にパンチを打ち分け、相手への攻撃を誘いだし、そこからカウンターを狙っていくような攻撃が得意だ。飛び込みの左フックは特に強力である。
しかし、スーパーミドル級の上位者の中では、KO率から分かるように一発がある選手ではない。パワーがもう少しあればKO率も上がってくるのではないだろうか。
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ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
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