サウル・カネロ・アルバレス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、現ボクシング界の生きる伝説、サウル・カネロ・アルバレス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、サウル・カネロ・アルバレス選手のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前サウル・カネロ・アルバレス
生年月日1990年7月18日
デビュー2006年5月6日
出身地グアダラハラ(メキシコ)
身長173cm
リーチ179cm
タイプ右ボクサーファイター
階級スーパーウェルター級 (69.85キロ)
ミドル級 (72.57キロ)
スーパーミドル級 (76.20キロ)
ライトヘビー級 (79.38キロ)
実績世界4階級制覇
主要2団体統一(スーパーウェルター級)
主要3団体統一(ミドル級)
主要4団体統一(スーパーミドル級)

現在は、WBAスーパー・WBC・IBF・WBOスーパーミドル級主要4団体統一王者を保持している。

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戦績

アマ戦績  46戦44勝2敗
プロ戦績  64戦60勝(39KO)2敗2分
世界戦戦績 24戦21勝(11KO)2敗1分
※2023年10月1日時点

2013年9月14日 あの伝説の無敗ボクサーフロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦し、初黒星を付けた。

それ以降、9年間負けることがなく無敵神話を作り上げてきたアルバレスだったが、2022年5月7日に開催されたライトヘビー級タイトルマッチにてディミトリービボルにまさかの敗北。キャリア2度目の黒星をつけた。

そんなまさかの敗戦もあったが、やはり彼はボクシング史に刻まれるほどの素晴らしい実績を残している。

ライトヘビー級では、あの無敗のアンドレ・ウォードと死闘を繰り広げたセルゲイ・コバレフを11ラウンドでノックアウト勝利、宿敵ゲンナディーゴロフキン戦では一度は引き分けたものの、その後、再戦し勝利。さらに再戦したゴロフキン3戦目では、試合を完全に支配し明白な判定勝ちでライバル対決に終止符を打った。

2021年11月6日当時無敗のカレブ・プラントを11ラウンドTKOで破り、ボクサー史上6人目となる主要4団体統一に成功。スーパーミドル級では、初の4団体制覇王者となった

2023年9月30日、当時スーパーウェルター級主要4団体統一王者のジャーメル・チャーロとの対戦。1ラウンド目から圧倒的な力の差を見せつけ、大差判定勝利となった。世界初の世界主要4団体統一王者同士の対決を見事に制した。

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試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12005年10月29日4RTKOアブラハム・ゴンサレスメキシコプロデビュー戦
22005年11月26日2R 2:25KOパブロ・アルバラードメキシコ 
32006年1月20日4R判定2-1ミゲル・バスケスメキシコ 
42006年2月10日1RKOペドロ・ロペスメキシコ 
52006年6月17日4R判定1-1ホルヘ・スアレスメキシコ 
62006年7月21日2RKOファン・エルナンデスメキシコ 
72006年9月15日2RKOクリスチャン・エルナンデスメキシコ 
82006年9月29日5R 1:20KOフランシスコ・ヴィラヌエバメキシコ 
92006年12月8日2RKOダニエル・マルチネスアメリカ合衆国 
102007年3月2日8RTKOハビエル・マルチネスメキシコ 
112007年3月30日4R 2:40KOイワン・イレスカスメキシコ 
122007年5月19日4R 1:48KOビクター・マルケスメキシコ 
132007年6月1日2RTKOヘスス・アベル・エルナンデスメキシコ 
142007年8月18日10R判定 3-0クリスチャン・ソラーノメキシコ 
152007年8月31日12R判定 3-0リカルド・カノメキシコハリスコ州ウェルター級タイトルマッチ
162007年12月15日2RTKOショーン ・ ホリーアメリカ合衆国 
172008年2月22日1RKOアクセル・ロドリゴ・ソリスメキシコ 
182008年3月14日9R 2:32TKOフランシスコ・ヴィラヌエバメキシコハリスコ州王座防衛1
192008年4月18日12R 0:10TKOガブリエル・マルチネスメキシコWBAフェデセントロウェルター級王座決定戦
202008年6月6日10R判定 2-1フランシスコ・ヴィラヌエバメキシコ 
212008年6月28日10R判定 3-0ミゲル・バスケスメキシコ 
222008年8月2日10R判定 3-0カルロス・アダン・ヘレスアルゼンチンWBAフェデセントロ防衛1
232008年10月24日10R判定 3-0ラリー・モズリーアメリカ合衆国 
242008年12月5日1R 2:30TKOラウル・ピンゾン コロンビアWBAフェデセントロ防衛2
252009年1月17日1R 1:52TKOアントニオ・フィッチメキシコNABF北米ウェルター級王座決定戦
262009年2月21日11R 1:36TKOユーリ・ゴンサレスドミニカ共和国NABF防衛1・WBOラテンアメリカ王座獲得
272009年4月11日10R 2:53TKOマイケル・ロサレスメキシコNABF防衛2
282009年6月6日9R 1:54KOジェファーソン・ルイス・ゴンカロブラジルNABF防衛3
292009年8月8日2R 2:33KOマラト・クゼエフロシアWBC世界ウェルター級ユース王座決定戦
302009年9月15日1R 2:46TKOカルロス・レオナルド・ヘレラアルゼンチンWBCユース防衛1
312009年12月5日12R判定 3-0ラナルド・タイナーアメリカ合衆国NABF防衛4
322010年3月6日3R 0:23KOブライアン・カメチスアメリカ合衆国NABF防衛5
332010年5月1日9R 2:51TKOホセ・ミゲル・コットプエルトリコ 
342010年7月10日6R 1:23TKOルシアノ・レオネル・クエリョアルゼンチンWBC世界スーパーウェルター級シルバー王座決定戦
352010年9月18日6R 2:58KOカルロス・バルドミールアルゼンチンWBCシルバー防衛1
362010年12月4日12R判定3-0ラブモア・ヌドゥオーストラリアWBCシルバー防衛2
372011年3月5日12R判定3-0マシュー・ハットンイギリスWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦
382011年6月18日12R 0:48TKOライアン・ローズイギリスWBC防衛1
392011年9月17日6R 2:36TKOアルフォンソ・ゴメスメキシコWBC防衛2
402011年11月26日5R 2:53TKOカーミット・シントロンプエルトリコWBC防衛3
412012年5月5日12R判定3-0シェーン・モズリーアメリカ合衆国WBC防衛4
422012年9月15日5R 2:55TKOホセシート・ロペスアメリカ合衆国WBC防衛5
432013年4月20日12R判定3-0オースティン・トラウトアメリカ合衆国WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦
WBA王座獲得
WBC防衛6
442013年9月14日×12R判定0-2フロイド・メイウェザー・ジュニアアメリカ合衆国WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦
452014年3月8日10R 0:47TKOアルフレド・アングロメキシコ 
462014年7月12日12R判定2-1エリスランディ・ララ キューバ 
472015年5月9日3R 2:19KOジェームス・カークランドアメリカ合衆国 
482015年11月21日12R判定3-0ミゲール・コットプエルトリコWBC世界ミドル級タイトルマッチ
WBC王座獲得
492016年5月7日6R 2:37KOアミール・カーンイギリスWBC防衛1
502016年9月17日9R 2:28KOリアム・スミスイギリスWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
512017年5月6日12R判定3-0フリオ・セサール・チャベス・ジュニアメキシコ 
522017年9月16日12R判定1-1ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA・WBC・IBF世界ミドル級タイトルマッチ
532018年9月15日12R判定2-0ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA・WBC世界ミドル級タイトルマッチ
WBA・WBC王座獲得
542018年12月15日3R 2:38TKOロッキー・フィールディングイギリスWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ
552019年5月4日12R判定3-0ダニエル・ジェイコブスアメリカ合衆国WBA・WBC・IBF世界ミドル級王座統一戦
WBA防衛1・WBC防衛1・IBF獲得
562019年11月2日11R 2:15TKOセルゲイ・コバレフロシアWBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ
572020年12月19日12R判定3-0カラム・スミスイギリスWBA世界スーパーミドル級王座統一戦
WBC世界スーパーミドル級王座決定戦
WBA防衛1
582021年2月27日3R 終了TKOアブニ・イルディリムトルコWBA防衛2・WBC防衛1
592021年5月8日8R 終了TKOビリー・ジョー・ソーンダースイギリスWBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛3・WBC防衛2・WBO獲得
602021年11月6日11R 1:05TKOカレブ・プラントアメリカ合衆国WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛4・WBC防衛3・IBF獲得・WBO防衛1
612022年5月7日×12R判定0-3ディミトリー・ビボルロシアWBAスーパー・世界ライトヘビー級タイトルマッチ
622022年9月17日12R判定3-0ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA防衛5・WBC防衛4・IBF防衛1・WBO防衛2
632023年5月6日12R判定3-0ジョン・ライダーイギリスWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛6・WBC防衛5・IBF防衛2・WBO防衛3
642023年9月30日12R判定3-0ジャーメル・チャーロアメリカ合衆国WBA防衛7・WBC防衛6・IBF防衛3・WBO防衛4
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ファイトスタイル・能力

サウル・カネロ・アルバレスは、ボクサーファイタータイプのオーソドックススタイルだ。

パワーが強いのはもちろんのこと、オフェンス技術やスピード・フットワークに関しても完璧な選手。さらに彼は60戦以上のキャリアの中で未だにダウンすらした事がない、非常にタフな選手でもある。

オフェンスの天才

インファイトもアウトボクシングも、どちらも器用にこなせる完璧なボクサー

多種多用な戦術や攻撃のバリエーションをもつアルバレスだが、中でも彼の特徴的な攻撃は、

右のオーバーハンド

右オーバーフェイントから左ボディアッパー

この2種類の攻撃が非常に強力である。

これで、何度も相手を倒しているのではないだろうか。

まず、右のオーバーハンドは、相手とかなり離れた距離でもノーモンションから大きく踏み込み、スイング軌道の強烈なパンチを打つ。

顎に当たれば一発で試合が終わる。

しかし、こちらの攻撃はモーションが大きいため、交わされたりガードされることも多くある。

そこで、活きてくるのが2つ目の右オーバーハンドモーションのフェイントを使った左ボディアッパーだ。

右オーバーハンドを相手にうち、その強力さゆえに相手は右をもらってはいけないと警戒する。

その警戒を利用し、オーバーハンドのフェイントをすることで、その逆軌道の左ボディアッパーが活きてくるのだ。

右のフェイントに引っかかってしまった相手は、逆サイドの見えないところから強打が飛んでくるため、避けるのは非常に難しい。

彼は最強のパワーを兼ね備えつつもテクニシャンでもあるのだ。賢い戦術をいくつも持っており、負けないボクシング、ポイントリードのボクシング、倒しに行くボクシング、など場面に応じて瞬時に対応できる天才だ。

現役ボクサーが仮に全員同じ体重・同じ身長であれば、彼が最も強いボクサーなのではないか。そう思わせてくれるほどサウル・カネロ・アルバレスは驚異的なボクサーである。

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スーパーミドル級主要選手
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本記事は以上となります。年齢が32歳と若く、まだまだ伝説を築いていく選手だと思いますので、ぜひこれからも彼の活躍に注目していきましょう。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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