本記事では、日本時間10月1日に行われる史上初の決戦、現スーパーミドル級主要4団体統一王者・サウルカネロアルバレスVS現スーパーウェルター級主要4団体統一王者・ジャーメルチャーロについて、試合結果の速報・レビューしていきます。なお、この試合は、世界スーパーミドル級主要4団体のタイトルマッチの試合となります。
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両選手のデータ比較
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— JERMELL CHARLO (@TwinCharlo) August 10, 2023
サウル・カネロ・アルバレス | VS | ジャーメル・チャーロ |
1990年7月18日 | 生年月日 | 1990年5月19日 |
2005年10月29日 | デビュー | 2007年12月8日 |
グアダラハラ (メキシコ) | 出身地 | リッチモンド (アメリカ) |
173cm | 身長 | 180cm |
179cm | リーチ | 185cm |
右ボクサーファイター | タイプ | 右ボクサーファイター |
スーパーウェルター級 (69.85キロ) ミドル級 (72.57キロ) スーパーミドル級 (76.20キロ) ライトヘビー級 (79.38キロ) | 階級 | スーパーウェルター級 (69.85キロ) |
世界4階級制覇 主要2団体統一(スーパーウェルター級) 主要3団体統一(ミドル級) 主要4団体統一(スーパーミドル級) | 実績 | 主要4団体統一(スーパーウェルター級) |
46戦44勝2敗 | アマ戦績 | 64戦56勝8敗 |
63戦59勝(39KO)2敗2分 | プロ戦績 | 37戦35勝(19KO)1敗1分 |
23戦20勝(11KO)2敗1分 | 世界戦績 | 9戦7勝(6KO)1敗1分 |
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試合レビュー
戦略・パワー・ファイトスタイルの差がハッキリとあらわれた試合となった。
前半ラウンド
まず1ラウンド目、カネロはプレッシャーをかけ、バックステップを踏まず、ジワリジワリと距離を詰めていく姿勢。一方、チャーロはジャブで牽制しながら足を使って左右にステップする様子見の姿勢。
両者の立ち上がりから、明らかにカネロの戦略がハマっていた。足を動かすチャーロは、カネロのプレッシャーによってロープ際へ詰め寄られ、パワーのあるカネロの攻撃を浴びる。クリーンヒットはないものの、明らかに印象が良いのはカネロだった。
そんな立ち上がりから、1ラウンドから6ラウンドまでは明らかにカネロ優勢。チャーロは、パワーに押され中々攻撃が出ない。終始、後ろ重心で防御に徹するチャーロ、身体は浮いており、彼の持ち味のストレート攻撃も中々打てず、やりたいことができていない。いや、むしろカネロがチャーロへ攻撃を打たせない。以上のような印象の前半ラウンドだった。
後半ラウンド
後半に差し掛かり、試合が動く。7ラウンド残り2分、ロープ際のチャーロに対し、カネロの右ストレートがチャーロのガードの間をすり抜け、クリーンヒット。一旦耐えたチャーロでしたが、たまらず膝をつきダウン。
これが、キャリア2度目のダウンとなった。その後、立ち上がり見事に回復し、試合が進むが、カネロはその勢いを止めなかった。
8ラウンドから12ラウンド、カネロのプレッシャーをかける姿勢から攻撃のラッシュ。やや前半よりも手数は増え始めるチャーロだったが、それでもカネロには届かなかった。
個人的に印象深いのは、11ラウンド目。ここまで圧倒的に勝っているカネロだったが、右ストレート、左ボディ、右アッパー、左フックなど、常に仕留められる完成された攻撃を打ち続ける。その攻撃のレパートリーの多さ、準備した戦略の数々は、これまでのカネロのキャリアからくるものだろう。穴がなく、完璧なボクシングだ。
試合結果
118対109×2人
119対108
以上、サウルカネロアルバレスの3-0の大差判定勝利となった。敗北したチャーロはキャリア2戦目の黒星となった。
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