Prime Video Presents Live Boxing 4
こんにちは、格闘技ファンの皆さん。今回は、2023年4月8日に行われたスーパーバンタム級6回戦「那須川天心VS与那覇勇気」の試合結果をレビューしていく。那須川天心選手にとってプロボクシングデビュー戦となったこの試合について、試合日程や概要、両者のプロフィール、試合のみどころ、結果、今後の展望などを詳しく解説する。
両者データ比較
那須川天心ボクシング転向の裏側に迫る
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那須川天心 | VS | 与那覇勇気 |
1998年8月18日 | 生年月日 | 1990年12月31日 |
2023年4月8日 | デビュー | 2013年5月17日 |
千葉県松戸市 | 出身地 | 沖縄県南城市 |
165cm | 身長 | 169cm |
165cm | リーチ | 179cm |
左ボクサーファイター | タイプ | 右ボクサーファイター |
バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) | 階級 | バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
なし | アマ戦績 | 63戦50勝(27KO・RSC)13敗 |
初戦 | プロ戦績 | 17戦12勝(8KO)4敗1分 |
試合日程・概要
「那須川天心VS与那覇勇気」の試合は2023年4月8日に開催された。スーパーバンタム級の6回戦で、天心選手にとっては初のボクシングプロデビュー戦ということで注目を集めた。那須川天心はキックボクシング界で圧倒的な強さを誇り、全戦全勝のパーフェクトレコードを保持していた。一方、与那覇勇気はバンダム級日本ランキング2位の実力者であり、この試合は大きな話題となった。
那須川天心
那須川天心は千葉県出身で、1998年8月18日に生まれた。キックボクシング界で伝説的な存在であり、42戦全勝(うち28KO)という驚異的な戦績を持っている。今回の試合がボクシングのプロデビュー戦であり、アマチュア経験もない中での挑戦となった。天心はキックボクシング時代に圧倒的な強さでパーフェクトレコードを残し、敵なしと評されるほどの実力を持つファイターである。そのため、ボクシング挑戦に対しても世間から非常に高い注目を集めている。
与那覇勇気
与那覇勇気は沖縄県出身で、1990年12月31日に生まれた。プロボクシングでの戦績は17戦12勝(うち8KO)4敗1分という実力者である。試合前の時点で、バンダム級日本ランキング2位にランクインしている。
ファイトスタイル
那須川天心
那須川天心はキックボクシングで培ったスピードとテクニックを持つ。デビュー戦でありながら冷静な試合運びを見せ、バックステップで距離を保ちつつ、相手の動きに合わせてカウンターを打つことができる。上下への打ち分けやボディの強打、クリンチワークも駆使する多彩なテクニックを持つ。
与那覇勇気
与那覇勇気は前進してプレッシャーをかける攻撃型のボクサーである。強力な右ストレートとオーバーハンドの左が特徴で、相手を倒す力強いパンチを持つ。経験豊富で、試合を通してプレッシャーをかけ続けるスタイルを得意とする。
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見どころ
この試合の見どころは、那須川天心のプロボクシングデビュー戦である点である。キックボクシング界で無敗の記録を持つ天心が、初めてボクシングのリングに立つことが注目された。対する与那覇勇気は、日本ランキング2位の実力者であり、その強力なパンチとプレッシャーが天心にどのように影響するかが見どころだった。
試合結果
1-2ラウンド
試合の序盤は、与那覇勇気選手が前進し、プレッシャーをかける展開で始まった。与那覇選手の攻撃に対し、那須川天心選手は冷静にバックステップで距離を保ち、与那覇選手の動きのスキに合わせてノーステップでワンツーやボディを打ち込む。1R目からすでに両者の力の差がはっきりと現れており、天心選手のヒット数が圧倒的だった。
天心選手は、上下への打ち分けやボディへの強打、スピードあるポジション取り、クリンチワークなど、多彩なテクニックを駆使し、デビュー戦とは思えないほどの実力を見せた。天才格闘家としての片鱗を存分に発揮した。
2R目に入ると、天心選手はさらにギアを上げ、与那覇選手の右ストレートに対して強烈なカウンターを打ち込む。その後も、与那覇選手の動きを冷静に見極め、攻撃を仕掛けた。2R目の残り2分40秒、与那覇選手のオーバーハンドの左に対し、天心選手の右カウンターがヒットし、スリップ気味ながらダウンを奪う。
このダウンを奪った後も、天心選手の格闘センスは光り続けた。タイミングをずらした右ジャブやカウンター攻撃からの3連撃のコンビネーション、左ストレートフェイントからの右ジャブなど、テクニックの高さが際立った。ボクシングではあまり見られないパフォーマンス的な大ぶりの攻撃も織り交ぜ、観客を魅了する場面も多々見られた。フック系の攻撃を控えつつも、攻撃の引き出しの数が異常なほど多かった。
3-4ラウンド
3R目と4R目も、那須川天心選手の優勢は続いた。天心選手の当て感は抜群で、攻撃のヒット数も非常に多かった。与那覇勇気選手も前進し、プレッシャーをかけ続けたが、天心選手はそのすべての攻撃に対し完璧なディフェンスで対応した。
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4R目の残り30秒には、天心選手がロープ際に追い詰めた与那覇選手に対して攻撃のラッシュを仕掛けた。この場面で決着かと思われたが、詰めが足りず与那覇選手は何とかしのいだ。
5-6ラウンド
続く5R目、試合の決着はほぼ決まったように思われたが、天心選手の動きに少し変化が見られた。与那覇選手の攻撃を完全に見切り余裕がある天心選手だったが、明らかに手数が減り、ロープ際でディフェンスを続ける場面が増えた。離れて手を下げ、休んでいるようなシーンも見受けられた。
最終6R、天心選手は与那覇選手に対してカウンター攻撃を狙う形で試合を展開した。与那覇選手のオーバーハンドに対し、コンパクトなカウンターを当て、常に優勢を保った。試合残り30秒、天心選手は攻撃の手数を増やし、連打を続けたまま試合終了を迎えた。
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判定
試合は那須川天心選手が3-0の判定勝ちを収めた。スコアは59対55、60対53、60対53で、圧倒的な差での勝利を収めた。試合中、那須川天心は終始冷静に試合を進め、多彩な攻撃で与那覇勇気を圧倒した。
ターニングポイント
試合のターニングポイントは2R目の残り2分40秒、那須川天心選手の右カウンターがヒットし、与那覇勇気選手がダウンを奪われた場面である。このダウンは与那覇選手にとって致命的だった。6回戦という短いラウンドの試合で、この2ポイント差は勝敗を大きく左右する。
おそらく、このダウンは勢い余ってのスリップ気味だったため、実際には大きなダメージがなかったかもしれない。しかし、天心選手がタイミングよくカウンターを当てたことで、与那覇選手が手をついてしまったシーンは、審査をする上で非常にマイナスな印象を与える。これにより、試合全体の流れが天心選手に有利に傾いたと言える。
今後の動向
今回の勝利により、那須川天心選手の今後のボクシングキャリアに大きな期待がかかる。次の試合がどのような相手になるのか、そして天心選手がどのような成長を見せるのか注目される。また、与那覇勇気選手も今回の敗北を糧に、再びトップを目指していくことが期待される。
天心の課題
那須川天心選手のデビュー戦は、日本バンタム級2位の素晴らしいボクサーを圧倒する見事な勝利で幕を閉じた。この試合により、天心選手の強さが証明され、世間にもその実力が認められたと言える。しかし、天心選手には今後克服すべき課題がいくつか見受けられた。
スタミナ
まず一つ目はスタミナの問題である。ボクシングのラウンドの長さはキックボクシングやMMAとは異なり長いラウンド数の中で戦い方の構成が必要なため、初の6ラウンドの試合ではあったため致し方ないとは思うが、5R目以降にややペースダウンした点が印象的だった。特に最終ラウンドでは手数が明らかに少なくなり、最後の10秒間のラッシュも的中率が低く精度が悪かった。このことから、スタミナ面でまだボクシングに完全に適応していないことが示唆される。
KOテクニック
二つ目の課題はKOテクニックの不足である。試合全体で圧倒的なヒット数を稼いでいたが、与那覇選手から取れたダウンは1度のみだった。パウンドフォーパウンドにランクインするようなトップボクサーは、相手を少ない有効打でKOできるテクニックを持っていることが多い。天心選手もこれからの試合でKOできる技術を磨いていく必要があるだろう。
これらの課題を克服し、経験を重ねていけば、那須川天心選手は誰も文句を言えない強いボクサーになるだろう。今後も天心選手の活躍に注目し、応援していきたい。
まとめ
今回の「那須川天心VS与那覇勇気」の試合は、天心選手のデビュー戦として非常に注目された。結果として那須川天心選手が圧倒的な判定勝ちを収め、その強さが改めて証明された。一方で、スタミナ面やKO能力といった課題も浮き彫りになった。今後の天心選手の成長に期待しつつ、彼のボクシングキャリアを応援していきたい。
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