デビン・ヘイニー選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、激戦区ライト級の頂点に君臨する天才・デビン・ヘイニー(デヴィン・ヘイニー)選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ヘイニーのその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前デビン・ヘイニー(Devin Haney
生年月日1998年11月17日
デビュー2015年12月11日
出身地サンフランシスコ(アメリカ)
身長173cm
リーチ180cm
タイプ右ボクサーファイター
階級ライト級 (61.23キロ)
スーパーライト級 (63.50キロ)
実績主要4団体統一(ライト級)
世界2階級制覇

過去には、WBAスーパー・WBC・WBO・IBFの世界主要4団体統一王者となった。この4団体統一という記録は、ライト級では史上初であり、男性ボクシング史上8人目の快挙だった。

2023年12月、レジスプログレイスとのWBC世界スーパーライト級タイトルマッチに勝利し、WBCスーパーライト級王者となった。

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戦績

アマ戦績  146戦138勝8敗
プロ戦績  32戦31勝(15KO)無敗1無効
世界戦戦績 10戦9勝(1KO)無敗
1無効
※2024年4月20日時点

無敗という輝かしい実績ではあるが、KO率に関しては強豪選手の中でかなり低く、世界戦では1度しかない。そのため、彼のボクシングは決して見ごたえのある試合をするようなプレイヤーではなく評判はいまいち上質なテクニックを武器とし、技巧派ボクシングで優勢勝ちを狙いにいくという印象が根強い。

ライアンガルシアとの無効試合

2024年4月20日、ニューヨークのバークレイズ・センターで行われたWBC世界スーパーライト級王座の試合で、デビン・ヘイニーはライアン・ガルシアに判定で敗れた。しかし、その後のドーピング検査でガルシアの陽性反応が確認され、試合結果は無効試合に変更された。

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試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12015年12月11日1R 0:33TKOゴンサロ・ロペスメキシコプロデビュー戦
22015年12月18日1R 1:36TKOホセ・イニゲスメキシコ 
32016年2月20日6R判定3-0ホルヘ・エドガル・シラメキシコ 
42016年3月19日1R 2:26TKOローマン・メレンデスメキシコ 
52016年4月9日4R判定3-0ラファエル・バスケスプエルトリコ 
62016年5月21日4R 1:34TKOジャイロ・バルガスアメリカ合衆国 
72016年6月25日6R判定3-0クレイ・バーンズアメリカ合衆国 
82016年8月12日2R 1:45TKOハビエル・メラスメキシコ 
92016年8月27日6R判定3-0カルロス・カスティージョアメリカ合衆国 
102016年9月15日5R 1:19TKOマイク・ファウラーアメリカ合衆国 
112016年10月21日5R 1:45TKOカルロス・アントニオ・アビラメキシコ 
122017年1月12日1R 1:49TKOオディロン・リベラ・メザメキシコ 
132017年1月28日2R 0:56KOダニエル・アルマンド・ヴァレンズエラメキシコ 
142017年3月4日4R 1:34TKOマキシミーノ・トアラメキシコWBC世界ライト級ユース王座決定戦
152017年4月15日8R判定3-0ヘクトル・ガルシアメキシコ 
162017年6月24日5R 1:51KOミゲル・アンヘル・ペレス・アイスプロメキシコ 
172017年9月22日8R判定3-0エンリケ・ティノコメキシコ 
182017年11月4日5R 1:39TKOハムザ・センペウォウガンダの旗 ウガンダ 
192018年5月11日9R 終了TKOメイソン・メナードアメリカ合衆国USBA全米ライト級王座決定戦
202018年9月28日10R判定3-0ファン・カルロス・ブルゴスメキシコの旗 メキシコIBF北米ライト級王座決定戦
212019年1月11日10R判定3-0スリサニ・ンドンゲニ南アフリカ共和国WBCインターナショナルライト級王座決定戦
WBOインターコンチネンタルライト級王座決定戦
222019年5月25日7R 2:32TKOアントニオ・モランメキシコWBCインターナショナル防衛1・WBOインターコンチネンタル防衛1
WBAインターナショナルライト級王座決定戦
232019年9月13日4R 終了TKOザウル・アブドゥラエフロシアWBC世界ライト級暫定王座決定戦→正規王座認定
242019年11月9日12R判定3-0アルフレド・サンティアゴドミニカ共和国WBC防衛1
252020年11月7日12R判定3-0ユリオルキス・ガンボアキューバWBC防衛2
262021年5月29日12R判定3-0ホルヘ・リナレス(帝拳)ベネズエラWBC防衛3
272021年12月4日12R判定3-0ジョセフ・ディアスアメリカ合衆国WBC世界ライト級王座統一戦
WBC防衛4
282022年6月5日12R判定3-0ジョージ・カンボソス・ジュニアオーストラリアWBA・WBC・IBF・WBO世界ライト級王座統一戦
WBC防衛5
292022年10月15日12R判定3-0ジョージ・カンボソス・ジュニアオーストラリアWBA防衛1・WBC防衛6・IBF防衛1・WBO防衛1
302023年5月20日12R判定3-0ワシル・ロマチェンコ ウクライナWBA防衛2・WBC防衛7・IBF防衛2・WBO防衛2
312023年5月9日12R判定3-0レジス・プログレイスアメリカ合衆国WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
322024年4月20日12R無効ライアン・ガルシアアメリカ合衆国
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ファイトスタイル

デビンヘイニーはボクサーファイタータイプの右オーソドックススタイルだ。

アウトボクシングとインファイトの両スタイルを可能とする選手ではあるが、基本的には相手の懐に入らず、中間距離から遠い距離のアウトボクシングを得意とする選手だ。

オフェンス

フィジカルに非常に恵まれており、リーチの長さを活かした遠い距離でのジャブやストレートが非常に強力だ。しかし、一発の威力はそこまでなく、的確に当ててポイントアウトしていくような戦い方を展開することが多い。

アグレッシブな姿勢は感じられず、常に冷静に相手を見ながら、スキを見てボディストレートや距離を取るためのフック攻撃などを多用する。巧みな戦術を多く持ち、なおかつ、無駄な動きのない美しいボクシングをする選手だ。

ディフェンス

彼のボクシングは、ディフェンステクニックが中心となる。

常に冷静に相手の出方をうかがいながら、速いステップワークで距離を保つ。相手の攻撃に瞬時に対応するディフェンステクニックは非常に高く、間違いなくライト級で一番のディフェンステクニックを持っている。高速バックステップやメイウェザーのようなL字ガード、高速ウィービングなど、多彩なディフェンスをおこなうことが可能だ。

リング中央では、ステップワークで外し、ロープ際では、押し出すようなジャブで相手を下げさせるか、インファイトをしかけパンチをもらわないようにクリンチをする。

また、接近戦で相手の視界を左手で遮り、見えない角度からアッパーやボディを狙うというようなシンプルなディフェンスから非常にテクニカルな攻撃に繋げることもある。まさに芸術的なテクニカルボクシングと言えるだろう。

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