本記事では、通称The Truthウェルター級最強のエロール・スペンス・ジュニア選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、スペンスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
RIP Todd he had his 👂 in everything everything 😂 pic.twitter.com/u7WqHTznWp
— Errol Spence (@ErrolSpenceJr) June 14, 2023
名前 | エロール・スペンス・ジュニア |
生年月日 | 1990年3月3日 |
出身地 | ロングアイランド(アメリカ) |
身長 | 177cm |
リーチ | 183cm |
タイプ | 左ボクサー |
階級 | ウェルター級 (66.68キロ) |
実績 | 主要3団体統一(ウェルター級) |
2022年11月に交通事故により、足を負傷してしまった。その前にも、2019年10月に事故を起こしている。どちらも大事には至らなかったもののとことん運のない選手でもある。
エロールスペンスジュニアは元WBA・WBC・IBF世界ウェルター級主要3団体統一王者だ。2023年7月29日、テレンス・クロフォードとの主要4団体統一戦に敗れ、全てを奪われ無冠となった。
戦績
アマ戦績 147戦135勝12敗
プロ戦績 29戦28勝(22KO)1敗
世界戦戦績 8戦7勝(4KO)1敗
2023年7月29日時点
テレンス・クロフォード戦まではプロキャリア無敗の好成績を残していたが、まさかのKO負けにより初の黒星となった。今後は、スーパーウェルター級に階級を上げることも検討しているようなので、どこまで好記録を伸ばせるか非常に楽しみな選手である。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2012年11月9日 | 〇 | 3R 2:41 | KO | ジョナサン・ガルシア | プエルトリコ | プロデビュー戦 |
2 | 2012年12月15日 | 〇 | 3R 0:44 | TKO | リチャード・アンドリュース | アメリカ合衆国 | |
3 | 2013年1月26日 | 〇 | 1R 1:03 | TKO | ネイサン・ブッチャー | アメリカ合衆国 | |
4 | 2013年3月2日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | ルイス・トーレス | アメリカ合衆国 | |
5 | 2013年5月3日 | 〇 | 1R 2:35 | TKO | ブランドン・ホスキンス | アメリカ合衆国 | |
6 | 2013年6月1日 | 〇 | 1R 1:32 | KO | ギジェルモ・イバラ | メキシコ | |
7 | 2013年7月20日 | 〇 | 1R 2:13 | KO | エディ・コルドバ | アメリカ合衆国 | |
8 | 2013年9月12日 | 〇 | 1R 2:33 | TKO | ヘスス・タベラ | アメリカ合衆国 | |
9 | 2013年10月14日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | エマヌエル・ラーティ | ガーナ | |
10 | 2013年12月13日 | 〇 | 1R 終了 | TKO | ヘラルド・クエバス | メキシコ | |
11 | 2014年2月10日 | 〇 | 4R 1:39 | KO | ピーター・オローチ | ケニア | |
12 | 2014年4月18日 | 〇 | 1R 2:52 | TKO | レイモンド・チャールズ | アメリカ合衆国 | |
13 | 2014年6月27日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ロナルド・クルス | プエルトリコ | |
14 | 2014年9月11日 | 〇 | 2R 終了 | TKO | ノエ・ボラノス | メキシコ | |
15 | 2014年12月13日 | 〇 | 5R 2:43 | TKO | フランシスコ・ハビエル・カストロ | メキシコ | |
16 | 2015年4月11日 | 〇 | 4R 1:45 | TKO | サムエル・バルガス | コロンビア | |
17 | 2015年6月20日 | 〇 | 3R 1:50 | TKO | フィル・ログレコ | カナダ | |
18 | 2015年9月11日 | 〇 | 8R 0:50 | TKO | クリス・ファン・ヘールデン | 南アフリカ共和国 | |
19 | 2015年11月28日 | 〇 | 5R 1:46 | TKO | アレハンドロ・バレラ | メキシコ | |
20 | 2016年4月16日 | 〇 | 5R 0:48 | TKO | クリス・アルギエリ | アメリカ合衆国 | |
21 | 2016年8月21日 | 〇 | 6R 2:06 | KO | レオナルド・ブンドゥ | イタリア | IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦 |
22 | 2017年5月27日 | 〇 | 11R 1:42 | KO | ケル・ブルック | イギリス | IBF世界ウェルター級タイトルマッチ |
23 | 2018年1月20日 | 〇 | 7R 終了 | TKO | ラモン・ピーターソン | アメリカ合衆国 | IBF防衛1 |
24 | 2018年6月16日 | 〇 | 1R 3:00 | KO | カルロス・オカンポ | メキシコ | IBF防衛2 |
25 | 2019年3月16日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ミゲル・アンヘル・ガルシア | アメリカ合衆国 | IBF防衛3・WBCダイヤモンド王座獲得 |
26 | 2019年9月28日 | 〇 | 12R | 判定2-1 | ショーン・ポーター | アメリカ合衆国 | WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦 WBC王座獲得・IBF防衛4 |
27 | 2020年12月5日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ダニー・ガルシア | アメリカ合衆国 | WBC防衛1・IBF防衛5 |
28 | 2022年4月16日 | 〇 | 10R 1:44 | TKO | ヨルデニス・ウガス | キューバ | WBA・WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦 WBA王座獲得・WBC防衛2・IBF防衛6 |
29 | 2023年7月29日 | × | 9R 2:32 | TKO | テレンス・クロフォード | アメリカ合衆国 | WBA・WBC・IBF・WBO世界ウェルター級王座統一戦 WBA・WBC・IBF陥落 |
ファイトスタイル・能力
エロールスペンスジュニアはボクサータイプのサウスポースタイルだ。
軽いフットワークなのにKOを狙える強打も打てる。パワー、スピード、オフェンス、ディフェンス、フィジカルの全てを高いレベルで持ち合わせている基本に忠実で完成されたボクサーである。また、彼は強靭な下半身を持っており、安定感が非常に良くどんな体勢からでも強打を打つことが可能だ。
オフェンス
どの攻撃バリュエーションも強力ですが、中でも特にボディショットが強力だ。
バックステップが俊敏で、空いたスペースから的確にショット打つことができ、カウンター攻撃の能力が非常に高い。
ステップワークから空間を作り得意のボディショットを打つことが多いく、また、そのスピードも相当速い。
相手の動きを止める左ジャブ、カウンタージャブ、ステップインから強力なジャブなど左ジャブの使い方が上手く、さらに、右ボディ、右フック、伸びる右ストレート、ショートの右ストレートと攻撃が多種多様である。
ディフェンス
ディフェンス能力も非常に高い。
打った後に瞬時にポジションを変え、相手の攻撃を全くもらわない。打つ度に角度を変えるなどポジションワークが丁寧で、とにかく前後右左と豊富な運動量を活かしたボクシングを可能とする。
しかし、その冷静なボクシングを長く続けられるかは疑問である。テレンス・クロフォードとの試合では、最初こそ冷静にディフェンスをしていたが、一度ダウンを取られてからは、その焦りからかディフェンスがおろそかになった無防備な試合運びとなっていた。
ウェルター級主要選手
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