本記事では、アメリカのボクシング専門誌「The Ring」に収録されているボクシング・クルーザー級 (90.72キロ)の認定王座及びランキングTOP3の選手を紹介します。
The Ring誌 ランキングとは
「The Ring」では、リング誌編集委員会や各国のボクシング記者、ランキング諮問委員会等のボクシング各界の著名人によって選考をおこない、毎月独自に各階級およびパウンド・フォー・パウンド(世界10位まで)の選手をランク付けした順位を発表している。
ランクは3つの要素によって決定される。
① 結果
最も明白で客観的な基準であり、ほかのすべての基準よりも優先される。
② パフォーマンス
ボクサーが勝敗の中でどのようなパフォーマンスを見せたか。支配率や圧倒的なシチュエーションなど、試合内容によって評価される。
③ 実績
ボクサーの最近の実績はランキングの順位を決める要因になる。倒してきた対戦相手のランクや質なども評価に含まれる。
ボクシングランキング階級別記事一覧 | |
全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
The Ring誌 認定タイトルとは
「The Ring」では、ボクシング専門誌独自の認定王座を定めている。認定王座とは、各階級の「真の王者」を認定するタイトルベルトである。
The Ring誌タイトル認定条件
The Ring制定ランキングの同階級1位と2位が対戦すること。
1位と2位の対戦が実現せず、1位が3位と対戦する場合、編集部が3位のファイターが王座にふさわしいと判断した場合、その勝者にベルトが与えられる。
クルーザー級 (90.72キロ)
認定王座 ジェイ・オペタイア
I was born for this shit. #Fightday pic.twitter.com/PtH36dBUzn
— Jai Opetaia (@jaiopetaia1) December 23, 2023
名前 | ジェイ・オペタイア(Jai Opetaia) |
生年月日 | 1995年6月30日 |
デビュー | 2015年8月1日 |
出身地 | オーストラリア シドニー |
身長 | 188cm |
リーチ | 193cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | クルーザー級 (90.72キロ) |
戦績
アマ戦績 130戦以上
プロ戦績 24戦24勝(19KO)無敗
世界戦戦績 2戦2勝(1KO)無敗
※2023年12月23日時点
ファイトスタイル・能力
オペタイアは、サウスポースタイルのボクサーファイタータイプだ。
アマチュア時代からそこまで目立っていた訳ではなかったが、ここ数年で爆発的に存在感を示してきた。全ての攻撃に倒し屋のセンスが感じられ、ブリエディス、トンプソン、エリアスゾロといった強豪から次々と勝利を重ね、未だ無敗である。目指すはウシクに次ぐクルーザー級の団体統一だ。彼の勢いを止められる相手が現れるのか、彼の今後の動向に注目である。
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1位 マイリス・ブリエディス
One puzzle from my way up🥊🥊🥊 pic.twitter.com/3UcyCCJ7Yp
— Mairis Briedis (@BriedisMairis) December 12, 2023
名前 | マイリス・ブリエディス(Mairis Briedis) |
生年月日 | 1985年1月13日 |
デビュー | 2009年10月11日 |
出身地 | ラトビア |
身長 | 186cm |
リーチ | 190cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | クルーザー級 (90.72キロ) |
戦績
プロ戦績 30戦28勝(20KO)2敗
世界戦戦績 8戦6勝(2KO)2敗
※2022年7月2日時点
ファイトスタイル・能力
ブリエディスは、右オーソドックススタイルのボクサータイプである。
2018年、WBSSクルーザー級第2シーズンに出場。順当にトーナメントを勝利し、2020年9月、ユニエル・ドルティコスとの決勝戦を僅差で勝利し、見事に優勝した。ウシクが抜けたクルーザー級をこのままブリエディスが支配するかと思われたのだが、突如現れたオーストラリアの天才ボクサー・ジェイオペタイアにその流れを止められた。2024年にはオペタイアとのダイレクトリマッチを予定しているため、王座奪還となるか、注目の試合である。
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2位 バドゥ・ジャック
Throwback with @MikeTyson & @AshleyTheophane pic.twitter.com/Pvtc89g2QY
— Badou Jack (@BadouJack) June 28, 2023
名前 | バドゥ・ジャック(Badou Jack) |
生年月日 | 1983年10月31日 |
デビュー | 2009年6月6日 |
出身地 | スウェーデン ストックホルム |
身長 | 185cm |
リーチ | 193cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | ライトヘビー級 (79.38キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 |
戦績
アマ戦績 175戦150勝25敗
プロ戦績 34戦28勝(17KO)3敗3分
※2023年2月26日時点
ファイトスタイル・能力
ジャックは右オーソドックススタイルのボクサータイプである。
世界3階級制覇を成し遂げたことは素晴らしい実績である。しかし、現在は全盛期ほどの動きは見られない。スピードやパワーは全盛期よりもやや劣っており、2018年から2019年にかけて、3連敗した試合結果がキャリアに深い傷をつけてしまった。今後はブリッジャー級への転向を発表しているが、年齢も40歳という大台に乗っており、動きやキレを見ると、引退するのもそう遠くないのではないだろうか。
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3位 クリス・ビラムスミス
Correct. No trophies… https://t.co/njIVbsBPF6 pic.twitter.com/XgaQvXDxYq
— Chris Billam-Smith (@ChrisBillam) August 14, 2023
名前 | クリス・ビラムスミス(Chris Billam-Smith) |
生年月日 | 1990年8月2日 |
デビュー | 2017年9月16日 |
出身地 | イギリス エプソム |
身長 | 191cm |
リーチ | 191cm |
タイプ | 右ファイター |
階級 | クルーザー級 (90.72キロ) |
戦績
アマ戦績 43戦32勝11敗
プロ戦績 20戦19勝(13KO)1敗
世界戦戦績 2戦2勝(1KO)無敗
※2023年12月10日時点
ファイトスタイル・能力
クリス・ビラムスミスは右オーソドックススタイルのファイタータイプである。
たくましい殴り合い、気迫あるアグレッシブさが持ち味である。2023年5月、当時階級No.1との呼び声もあったローレンスオコリーから3度ものダウンを奪い快勝。荒っぽさの感じられるオフェンスではあるが、それが彼の得意とするファイトスタイルなのである。根性でどこまで上位に食い込むことができるのか、注目の選手である。
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全階級PFP | ライト級 |
ミニマム級 | スーパーライト級 |
ライトフライ級 | ウェルター級 |
フライ級 | スーパーウェルター級 |
スーパーフライ級 | ミドル級 |
バンタム級 | スーパーミドル級 |
スーパーバンタム級 | ライトヘビー級 |
フェザー級 | クルーザー級 |
スーパーフェザー級 | ヘビー級 |
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