アルテム・ダラキアン選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、Prime Videoで2024年1月23日(火)独占ライブ配信予定の「Prime Video Presents Live Boxing 6」の一戦、ユーリ阿久井政悟選手の相手・アルテム・ダラキアン選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ダラキアン選手のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前アルテム・ダラキアン
生年月日1987年8月10日
デビュー2011年8月26日
国籍ウクライナ
身長164cm
リーチ164cm
タイプ右ボクサー
階級フライ級 (50.80キロ)

あまり名の知れたボクサーではなかったが、カリフォルニアで開催された試合、強豪ブライアン・ピロリアとの対戦で終始試合を支配し、圧倒。一躍、ボクシングファンから注目される選手となった。

そんなファンを驚かせた試合から5年の月日が流れた。 高いテクニックを駆使した精密なボクシング、 カウンターのフィニッシュブロー、圧倒する力強いパンチ。もっと積極的に活動してもらいたかったが、ウクライナに帰って行ったきり。中堅のボクサーを相手に無難に防衛を重ねていたが、インパクトに欠ける地味な存在だとも言われていた。

戦争などの影響から心配の声も多くあった中、14か月ぶりにイギリスで元気な姿を見せ、当時WBA世界フライ級1位で元ゴールド王者のダビ・ヒメネスと対戦し、安定感のある勝利を成し遂げた。

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戦績

プロ戦績  23戦22勝(15KO)1敗
世界戦戦績 8戦7勝(4KO)1敗
※ユーリ阿久井政悟戦後の戦績

2011年のプロデビューからいまだ23戦と試合頻度は少ないものの、デビューから22連勝と素晴らしい成績を収めている。KO率も非常に高く安定感のあるボクサーである。

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ファイトスタイル・能力

ダラキアンは、ボクサータイプの右オーソドックススタイルだ。

オフェンス・ディフェンスの両方ともにテクニックが高く、さらにパワーも十分にある。

相手をよく見て隙を伺い、カウンターを合わせるのが彼の得意なファイトスタイルだ。多彩なステップ、フェイントを多く入れ、分析しながら相手に合った戦い方に当てはめていく。彼のボクシングを観ていると、無駄がなく危機回避も上手く空振りも少ない。その賢さから、ボクシングIQが非常に優れているように感じる。

オフェンス

右ストレートが非常に強力なのに加えて、彼の凄みは、左の使い方にあるようだ。距離を取るために打つ左ジャブ、下の角度から突き上げるように打つ左フリッカージャブやアッパー、相手の入りに合わせた左フックカウンターなど、左の攻撃の使い方が多様でありテクニックが相当高い。

また、ステップを多めに入れ攻撃にリズムを付けたり、ズラしたタイミングで攻撃したり、足を止めてステップをなくしノーモーションから攻撃したりと、相手を惑わせるようなタイミングでの攻撃が非常に上手い。ラウンドごとにまるで別人かのようにステップやタイミングを変えていく。これができるボクサーはそう多くはいない。

ダラキアンのカウンターを恐れて、相手が攻撃を仕掛けられないシーンもみられる。それだけ、カウンターに対してプレッシャーを感じるということだろう。

ディフェンス

ステップを駆使して、相手の攻撃を外したり、バックステップで一瞬で距離をあけ、射程圏内からはずれるうまさがある。

カウンター型のため、待ちの姿勢が多く、ロープを背負わされる場面がみられるが、それが彼のカウンターを生みやすくする良さにも繋がっている。決して劣勢になりやすい訳ではない。

近い距離は好まないためか、クリンチワークを使い、近距離では相手の動きを止めにいく傾向がある。インボクシングは得意としていないのだろうか。

ダラキアンのクセ

彼は穴のない完璧に近いボクサーだと思う人も多くいるだろうが、私は彼のスタイルで少し違和感を感じるところがある。

それは、勢いよく打ち出したワンツーの後の構えである。

彼はよく左ジャブから右ストレートとワンツーを打ち出しながら、大きく踏み込むとき、サウスポーのような構えになることがある。しかし、サウスポーで攻撃を続行する訳ではなく、その後はすぐに足を戻し、オーソドックスに戻す。

この動きはダラキアンにスキができるケースとなる可能性が高くなるだろう。

勢いよく踏み込んだダラキアンのワンツーをバックステップではなくウィービングをして相手に外された時。ダラキアンへの打ち終わりのカウンター攻撃や同タイミングの攻撃にダラキアンが対応できるのか。これらは非常に注目のポイントである。

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