レイ・バルガス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

本記事では、2階級制覇王者のレイ・バルガス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、バルガスのその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

Ojalá nunca olvides lo lejos que has llegado y todos los obstáculos que ya superaste. Ojalá que nunca olvides que a pesar de todo aquí sigues y no te han quebrado, al contrario, ojalá nunca olvides que puedas con eso y más. #reyvargas pic.twitter.com/AJcvQ5MHVE

— Rey Vargas (@reyvargasbox) June 16, 2022

名前	レイ・バルガス
生年月日	1990年11月25日
デビュー	2010年4月10日
出身地	メキシコシティ(メキシコ)
身長	172cm
リーチ	179cm
タイプ	右ボクサー
階級	スーパーバンタム級 (55.34キロ) フェザー級 (57.15キロ) スーパーフェザー級 (58.97キロ)
実績	世界2階級制覇

現在はWBC世界フェザー級王者である。

戦績

最近まで無敗だったが、2023年2月11日スーパーフェザー級タイトルマッチのオシャキーフォスターとの3階級制覇をかけた試合で、判定負けとなり初黒星となった。

試合実績

戦	日付	勝敗	時間	内容	対戦相手	国籍	備考
1	2010年4月10日	〇	1R	KO	クラウディオ・パラシオス	メキシコ
2	2010年5月29日	〇	4R 終了	判定3-0	ヘクトル・エスナー・ボバディージャ	メキシコ
3	2010年8月21日	〇	2R	TKO	ファン・アントニオ・ドゥクエ	メキシコ
4	2010年9月4日	〇	2R	TKO	ホセ・ルイス・メデリン	メキシコ
5	2010年10月2日	〇	1R 2:23	KO	ファビアン・ルイス	メキシコ
6	2010年11月6日	〇	1R 2:07	TKO	ホルへ・オトカニ	メキシコ
7	2011年1月22日	〇	7R	TKO	ヘスス・サンティジャン	メキシコ
8	2011年2月26日	〇	3R 2:22	TKO	マリオ・アルベルト・ガルシア	メキシコ
9	2011年3月25日	〇	2R	TKO	ホルへ・モラレス	メキシコ
10	2011年7月23日	〇	2R 0:26	TKO	レネ・バスケス	メキシコ
11	2012年2月25日	〇	1R 1:17	KO	ガブリエル・アグイジョン	メキシコ	IBF世界スーパーバンタム級ユース王座決定戦
12	2012年6月2日	〇	5R 2:47	KO	ルイス・ルーゴ	メキシコ
13	2012年12月22日	〇	5R 1:40	TKO	マルコス・カルデナス	メキシコ
14	2013年4月27日	〇	3R 2:22	TKO	高野誠三	日本	WBCインターコンチネンタルスーパーバンタム級ユース王座決定戦
15	2013年6月8日	〇	2R	KO	セシリオ・サントス	メキシコ
16	2013年8月24日	〇	4R 2:58	KO	ファニート・ルビラース	フィリピン
17	2013年10月26日	〇	10R 終了	判定3-0	村井勇希	日本	WBCユーススーパーバンタム級シルバー王座決定戦
18	2013年12月21日	〇	10R 終了	判定3-0	アーニー・サンチェス	フィリピン	WBCユース防衛1
19	2014年3月15日	〇	7R 3:00	棄権	シルベスター・ロペス	フィリピン
20	2014年6月14日	〇	6R 2:34	TKO	バーヘル・ネブラン	フィリピン	WBCユース防衛2
21	2014年8月23日	〇	2R 1:01	TKO	ダニエル・フェレーラス	フィリピン	WBCユース防衛3
22	2014年11月1日	〇	8R 2:12	TKO	シルベスター・ロペス	フィリピン	WBCユース防衛4
23	2015年1月24日	〇	2R 1:17	TKO	ネストー・フーゴ	アルゼンチン	WBCインターナショナルスーパーバンタム級王座決定戦
24	2015年5月23日	〇	10R 終了	判定3-0	エドワード・マンシト	フィリピン
25	2015年9月5日	〇	10R 終了	判定3-0	ルシアン・ゴンザレス	ドミニカ共和国
26	2016年2月27日	〇	3R 1:01	TKO	クリスティアン・エスキベル	メキシコ
27	2016年6月11日	〇	12R 終了	判定3-0	アレクシス・カボレ	ブルキナファソ
28	2016年9月3日	〇	5R 2:22	TKO	アレクサンデル・ムニョス	ベネズエラ
29	2017年2月25日	〇	12R 終了	判定2-0	ギャビン・マクドネル	イギリス	WBC世界スーパーバンタム級王座決定戦
30	2017年8月26日	〇	12R 終了	判定3-0	ロニー・リオス	アメリカ合衆国	WBC防衛1
31	2017年12月2日	〇	12R 終了	判定3-0	オスカル・ネグレテ	アメリカ合衆国	WBC防衛2
32	2018年5月12日	〇	12R 終了	判定3-0	アザト・ホバニシャン	アルメニア	WBC防衛3
33	2019年2月9日	〇	12R 終了	判定3-0	フランクリン・マンサニージ	ベネズエラ	WBC防衛4
34	2019年7月13日	〇	12R 終了	判定3-0	亀田和毅	日本	WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBC防衛5
35	2021年11月6日	〇	10R 終了	判定3-0	レオナルド・バエス	メキシコ
36	2022年7月9日	〇	12R 終了	判定2-1	マーク・マグサヨ	フィリピン	WBC世界フェザー級タイトルマッチ
37	2023年2月11日	×	12R 終了	判定0-3	オシャキー・フォスター	アメリカ合衆国	WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

ファイトスタイル・能力

バルガスは、ボクサータイプの右オーソドックススタイルだ。

主にアウトボクシングを得意とし、ボクシング業界での評判はいまいち。試合が始まると、真正面から戦わなず打っては逃げ、打っては逃げる。身長が高く、リーチも長いため、そのような遠隔攻撃が可能となるのだが、打ち合わないボクシングには、やはり迫力が少ない。フィジカル面に優れ、上から相手を見下ろすように戦うことができる利点は素晴らしいが、スピードのある攻撃にパワーが乗ればもっと評価は急上昇するだろう。

オフェンス

長いジャブから攻撃の展開を組み立てる。
ジャブ・ジャブ・ストレート
ジャブ・ジャブ・ジャブ・ストレート

のようにジャブを起点とし攻撃を仕掛けることが多い。ジャブの数で踏み込み幅や相手へのパンチの到達距離を考えているのではないだろうか。また、パンチスピードが異常に速く、また、パンチの着弾率が高い。

しかし、一発でしとめるパンチ力は持っていない。最近の試合でもKO勝利はなく、優勢に試合を進めた判定勝ちばかりだ。ラウンドを重ねる毎に手数が増えていき、審判へ自分が優勢しているアピールをするのは上手いため、ここまで高い勝率を残せているのではないだろうか。戦略の組み立て方は優れていると言えるだろう。

欠点

また、彼にはフィジカルに優れる代償として、明白な欠点がある。

インファイトではリーチを活かせないため不利になりやすく、近い距離になるとすぐにクリンチをする傾向がある。クリンチしてしまう原因は、技の引き出しの中にアッパーがないためだ。アッパーを打たないため、相手からすると接近戦は恐れる必要がないため狙われるのは必然だろう。

ディフェンス

ディフェンス面に関しては、L字ガード構えで、パーリングやショルダーブロックを多用する。基礎的なスタンダードなディフェンスをおこなう印象だ。

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