ルイス・ネリ選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、異彩を放つ異端児・悪童ルイスネリ選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ネリ選手のその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前ルイス・エステバン・ネリ・エルナンデス
生年月日1994年12月12日
デビュー2012年5月5日
出身地ティファナ(メキシコ)
身長165cm
リーチ165cm
タイプ左ファイター
階級バンタム級 (53.52キロ)
スーパーバンタム級 (55.34キロ)
実績世界2階級制覇

かつてはWBC世界スーパーバンタム級チャンピオンだったが、ブランドンフィゲロア選手との王座統一戦に敗れ王座を剥奪、現在は無冠となっている。

ネリは、日本でもかなり有名な悪童と呼ばれるボクサーだ。禁止薬物の使用や体重超過と、まさに問題だらけ。特に日本では、山中慎介との2戦目に体重超過を犯し、ボクシングライセンスの失格処分が下されるなど最悪のイメージを残している。

しかし、それでもなお、海外で試合を行うことができているのは、実力が認められた選手だからなのではないのだろうか。採算にわたってスーパーバンタム級に上がってきた井上尚弥を挑発し、一度はJBCから処分を受けていたのだが、特例措置で日本での試合が認められ、井上尚弥と対戦した。

2024年5月7日におこなわれたルイスネリVS井上尚弥の試合が東京ドームで行われた。1ラウンド目にまさかの井上尚弥がプロキャリア初のダウンを喫するも、その後は完璧な切り替えをみせ、ネリから3度のダウンを奪い快勝。終わってみれば1ラウンド目以外は、圧倒的な攻撃力とテクニックによってネリのボクシングを完全に支配し、初のダウンという苦しい場面はあったもののモンスターとしての意地を見せつける圧倒的な勝利となった。

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戦績

アマ戦績  9戦9勝無敗
プロ戦績  37戦35勝(27KO)2敗
世界戦戦績 4戦2勝(1KO)2敗

※2024年5月6日時点

アマチュアの経験は浅いものの、プロ転向後、その高性能なボクシングを活かし、素晴らしい好成績を収めている。

最近までは無敗の戦績だったが、前項でも紹介の通り2021年5月に行われたブランドンフィゲロアとのWBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦にてボディブローによるまさかのKO負けを喫し、初黒星となった。

初の敗北を経験して以降は、徐々に調子を取り戻し、当時無敗だったカルロス・カストロを判定で破り、その後も3戦連続KO勝利するなど調子を上げ、王座への巻き返しを狙っている。

試合結果の記事はコチラ↓

2024年5月6日 井上尚弥VSルイス・ネリ

スーパーバンタム級主要選手
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ファイトスタイル・能力

ルイス・ネリは、ファイタータイプのサウスポースタイルだ。

スピードがある訳ではないが、馬力とタイミングで器用に倒すテクニックを持つパワーファイターだ。日本に凱旋した際、当時の日本ボクシング界を支えていた山中慎介からKOを奪うといった強い印象を付けていることから、その択一された高性能なオフェンステクニックやパワーは印象に残っているファンが多いのではないだろうか。

オフェンス

左右の両フックのハンドスピードが素晴らしく速い。ロープまで追い込み、距離を詰めてフック連打を応酬し、これまでに何度もKOを量産している。

1発2発と当たり出すと、そこからハンドスピードの速いコンビネーションによって、一気にたおしにかかる。ただし、当たらなければ、この連打は始まらない。左フックを起点に当たった瞬間からスイッチが入り、連打を浴びせ続けるようなアグレッシブな攻撃をおこなう。

また、常に力強いパンチを上下に散りばめて打ち込むことも可能。どっしりと構えたブレない体幹から繰り出されるパンチは、まとまりのあるとても威力のある攻撃だ。

打ち出すと止まらず、次から次へパンチが出てくるのが最も素晴らしい彼の強みである。試合では、ぜひそのポイントを注目してみてほしい。

ディフェンス

ディフェンステクニックも非常に高い。ショルダーブロック、バックステップ、ダッキングなど相手によって緻密な調整を可能とする天才的なディフェンス力を持っている。

リラックスしてパンチを受けることで、力を逃がしたり、威力を殺したりする微調整も可能。

日本で色々と問題を起こしているが、それとは裏腹にボクシング技術に関しては安定感があり、テクニックもあり、威力もあるという、ボクサーとしてトップレベルの実力を持つ選手だ。

弱点

ブランドン・フィゲロアからの敗北によって、初めて彼の弱点が見えた。フィゲロアとの試合は、中立的などっちつかずの接戦だった。フィゲロアがインボクシングを仕掛け、互いのディフェンスが甘くなり、根性ボクシングの展開になっていた。

殴り合いになった時、スタミナとメンタルだけで戦っているような状況が続き、ネリのボディへの被弾が徐々に多くなり、7ラウンドについに耐えられなくなり倒れ込み、KO負けとなった。

ネリは攻撃や防御においてテクニックは充実していると思われるが、メンタルやタフネスに関しては、その試合をみるとあまり良い印象を持たない。今後の試合でも根性比べのようなボクシングの展開になれば、彼の弱みが見えてくるのではないだろうか。

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最後までご覧いただきありがとうございました。