サウル・カネロ・アルバレス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
スポンサーリンク

こんにちは、ボクシングファンの皆さん!今回は、ボクシング界のスーパースター、サウル・カネロ・アルバレスについて詳しく紹介していきます。カネロはその驚異的な戦績と多彩なファイトスタイルで知られ、世界中のボクシングファンを魅了しています。この記事では、カネロのプロフィールから戦績、主な試合実績、そして彼のファイトスタイルについて詳しく解説していきます。ボクシングの魅力に迫る内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

プロフィール

名前サウル・カネロ・アルバレス
生年月日1990年7月18日
デビュー2006年5月6日
出身地グアダラハラ(メキシコ)
身長173cm
リーチ179cm
タイプ右ボクサーファイター
階級スーパーウェルター級 (69.85キロ)
ミドル級 (72.57キロ)
スーパーミドル級 (76.20キロ)
ライトヘビー級 (79.38キロ)
実績世界4階級制覇
主要2団体統一(スーパーウェルター級)
主要3団体統一(ミドル級)
主要4団体統一(スーパーミドル級)

サウル・カネロ・アルバレス(Saul “Canelo” Alvarez)は、1990年7月18日生まれのメキシコ人プロボクサー。彼のニックネームである「カネロ」は、スペイン語でシナモンを意味し、彼の赤毛に由来する。

ボクシングを始めたのは、15歳の時。彼の兄弟もボクサーであり、その影響を受けてカネロもボクシングの道を選んだ。2005年にプロデビューを果たし、瞬く間にその実力を認められ、数々のタイトルを獲得してきた。

スポンサーリンク

戦績

アマ戦績  46戦44勝2敗
プロ戦績  65戦61勝(39KO)2敗2分
世界戦戦績 25戦22勝(11KO)2敗1分
※2024年5月4日時点

2013年9月14日 あの伝説の無敗ボクサーフロイド・メイウェザー・ジュニアと対戦し、初黒星を付けた。

それ以降、9年間負けることがなく無敵神話を作り上げてきたアルバレスだったが、2022年5月7日に開催されたライトヘビー級タイトルマッチにてディミトリービボルにまさかの敗北。キャリア2度目の黒星をつけた。

そんなまさかの敗戦もあったが、やはり彼はボクシング史に刻まれるほどの素晴らしい実績を残している。

ライトヘビー級では、あの無敗のアンドレ・ウォードと死闘を繰り広げたセルゲイ・コバレフを11ラウンドでノックアウト勝利、宿敵ゲンナディーゴロフキン戦では一度は引き分けたものの、その後、再戦し勝利。さらに再戦したゴロフキン3戦目では、試合を完全に支配し明白な判定勝ちでライバル対決に終止符を打った。

2021年11月6日当時無敗のカレブ・プラントを11ラウンドTKOで破り、ボクサー史上6人目となる主要4団体統一に成功。スーパーミドル級では、初の4団体制覇王者となった

2023年9月30日、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、サウル・アルバレスは当時スーパーウェルター級主要4団体統一王者のジャーメル・チャーロと対戦した。史上初の4団体統一王者同士の対決と喧伝されていたが、2階級差の壁は大きく、アルバレスの圧倒的なプレッシャーと技術力にチャーロは終始圧倒された。序盤から前進し続けたアルバレスの攻撃に押され、チャーロは後手後手に回り、消極的な攻勢となってしまった。7回にはアルバレスがダウンを奪い、チャーロは最後の最後まで一度も有効打を打てずに散った。最終的にアルバレスは12回3-0(119-108、118-109×2)の大差判定勝ちを収め、この勝利で世界スーパーミドル級主要4団体防衛に成功した。

関連記事はコチラ↓

カネロ・アルバレス VS ジャーメル・チャーロ”史上初”の現4団体統一王者の衝突【試合結果】

ハイメ・ムンギア戦

2024年5月4日、ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで、サウル・アルバレスはWBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級統一王座を防衛するためにハイメ・ムンギアと対戦した。アルバレスは12回判定(110-117、111-116、112-115)で勝利し、ムンギアにプロ初黒星を与えた。ムンギアはアグレッシブなスタイルで挑んできたが、アルバレスはその技術力で圧倒し、右ストレートと左フックの的確な攻撃が功を奏した。4ラウンドでは、アルバレスの右ショートアッパーでムンギアをダウンさせ、試合を有利に進めた。

関連記事はコチラ↓

サウル・カネロ・アルバレス vs ハイメ・ムンギア 試合結果 【最強王者との圧倒的な差】

スポンサーリンク

試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12005年10月29日4RTKOアブラハム・ゴンサレスメキシコプロデビュー戦
22005年11月26日2R 2:25KOパブロ・アルバラードメキシコ 
32006年1月20日4R判定2-1ミゲル・バスケスメキシコ 
42006年2月10日1RKOペドロ・ロペスメキシコ 
52006年6月17日4R判定1-1ホルヘ・スアレスメキシコ 
62006年7月21日2RKOファン・エルナンデスメキシコ 
72006年9月15日2RKOクリスチャン・エルナンデスメキシコ 
82006年9月29日5R 1:20KOフランシスコ・ヴィラヌエバメキシコ 
92006年12月8日2RKOダニエル・マルチネスアメリカ合衆国 
102007年3月2日8RTKOハビエル・マルチネスメキシコ 
112007年3月30日4R 2:40KOイワン・イレスカスメキシコ 
122007年5月19日4R 1:48KOビクター・マルケスメキシコ 
132007年6月1日2RTKOヘスス・アベル・エルナンデスメキシコ 
142007年8月18日10R判定 3-0クリスチャン・ソラーノメキシコ 
152007年8月31日12R判定 3-0リカルド・カノメキシコハリスコ州ウェルター級タイトルマッチ
162007年12月15日2RTKOショーン ・ ホリーアメリカ合衆国 
172008年2月22日1RKOアクセル・ロドリゴ・ソリスメキシコ 
182008年3月14日9R 2:32TKOフランシスコ・ヴィラヌエバメキシコハリスコ州王座防衛1
192008年4月18日12R 0:10TKOガブリエル・マルチネスメキシコWBAフェデセントロウェルター級王座決定戦
202008年6月6日10R判定 2-1フランシスコ・ヴィラヌエバメキシコ 
212008年6月28日10R判定 3-0ミゲル・バスケスメキシコ 
222008年8月2日10R判定 3-0カルロス・アダン・ヘレスアルゼンチンWBAフェデセントロ防衛1
232008年10月24日10R判定 3-0ラリー・モズリーアメリカ合衆国 
242008年12月5日1R 2:30TKOラウル・ピンゾン コロンビアWBAフェデセントロ防衛2
252009年1月17日1R 1:52TKOアントニオ・フィッチメキシコNABF北米ウェルター級王座決定戦
262009年2月21日11R 1:36TKOユーリ・ゴンサレスドミニカ共和国NABF防衛1・WBOラテンアメリカ王座獲得
272009年4月11日10R 2:53TKOマイケル・ロサレスメキシコNABF防衛2
282009年6月6日9R 1:54KOジェファーソン・ルイス・ゴンカロブラジルNABF防衛3
292009年8月8日2R 2:33KOマラト・クゼエフロシアWBC世界ウェルター級ユース王座決定戦
302009年9月15日1R 2:46TKOカルロス・レオナルド・ヘレラアルゼンチンWBCユース防衛1
312009年12月5日12R判定 3-0ラナルド・タイナーアメリカ合衆国NABF防衛4
322010年3月6日3R 0:23KOブライアン・カメチスアメリカ合衆国NABF防衛5
332010年5月1日9R 2:51TKOホセ・ミゲル・コットプエルトリコ 
342010年7月10日6R 1:23TKOルシアノ・レオネル・クエリョアルゼンチンWBC世界スーパーウェルター級シルバー王座決定戦
352010年9月18日6R 2:58KOカルロス・バルドミールアルゼンチンWBCシルバー防衛1
362010年12月4日12R判定3-0ラブモア・ヌドゥオーストラリアWBCシルバー防衛2
372011年3月5日12R判定3-0マシュー・ハットンイギリスWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦
382011年6月18日12R 0:48TKOライアン・ローズイギリスWBC防衛1
392011年9月17日6R 2:36TKOアルフォンソ・ゴメスメキシコWBC防衛2
402011年11月26日5R 2:53TKOカーミット・シントロンプエルトリコWBC防衛3
412012年5月5日12R判定3-0シェーン・モズリーアメリカ合衆国WBC防衛4
422012年9月15日5R 2:55TKOホセシート・ロペスアメリカ合衆国WBC防衛5
432013年4月20日12R判定3-0オースティン・トラウトアメリカ合衆国WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦
WBA王座獲得
WBC防衛6
442013年9月14日×12R判定0-2フロイド・メイウェザー・ジュニアアメリカ合衆国WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦
452014年3月8日10R 0:47TKOアルフレド・アングロメキシコ 
462014年7月12日12R判定2-1エリスランディ・ララ キューバ 
472015年5月9日3R 2:19KOジェームス・カークランドアメリカ合衆国 
482015年11月21日12R判定3-0ミゲール・コットプエルトリコWBC世界ミドル級タイトルマッチ
WBC王座獲得
492016年5月7日6R 2:37KOアミール・カーンイギリスWBC防衛1
502016年9月17日9R 2:28KOリアム・スミスイギリスWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
512017年5月6日12R判定3-0フリオ・セサール・チャベス・ジュニアメキシコ 
522017年9月16日12R判定1-1ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA・WBC・IBF世界ミドル級タイトルマッチ
532018年9月15日12R判定2-0ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA・WBC世界ミドル級タイトルマッチ
WBA・WBC王座獲得
542018年12月15日3R 2:38TKOロッキー・フィールディングイギリスWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチ
552019年5月4日12R判定3-0ダニエル・ジェイコブスアメリカ合衆国WBA・WBC・IBF世界ミドル級王座統一戦
WBA防衛1・WBC防衛1・IBF獲得
562019年11月2日11R 2:15TKOセルゲイ・コバレフロシアWBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ
572020年12月19日12R判定3-0カラム・スミスイギリスWBA世界スーパーミドル級王座統一戦
WBC世界スーパーミドル級王座決定戦
WBA防衛1
582021年2月27日3R 終了TKOアブニ・イルディリムトルコWBA防衛2・WBC防衛1
592021年5月8日8R 終了TKOビリー・ジョー・ソーンダースイギリスWBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛3・WBC防衛2・WBO獲得
602021年11月6日11R 1:05TKOカレブ・プラントアメリカ合衆国WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛4・WBC防衛3・IBF獲得・WBO防衛1
612022年5月7日×12R判定0-3ディミトリー・ビボルロシアWBAスーパー・世界ライトヘビー級タイトルマッチ
622022年9月17日12R判定3-0ゲンナジー・ゴロフキンカザフスタンWBA防衛5・WBC防衛4・IBF防衛1・WBO防衛2
632023年5月6日12R判定3-0ジョン・ライダーイギリスWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級王座統一戦
WBA防衛6・WBC防衛5・IBF防衛2・WBO防衛3
642023年9月30日12R判定3-0ジャーメル・チャーロアメリカ合衆国WBA防衛7・WBC防衛6・IBF防衛3・WBO防衛4
652024年5月4日12R判定3-0ハイメ・ムンギアメキシコWBA防衛8・WBC防衛7・IBF防衛4・WBO防衛5
スポンサーリンク

ファイトスタイル・能力

サウル・カネロ・アルバレスのファイトスタイルは非常に多彩であり、攻撃と防御のバランスが取れている。そのスタイルは「ハイブリッド型メキシカンスタイル」とも言えるだろう。

カネロはボクサーファイタータイプのオーソドックススタイルである。パワーが強いのはもちろんのこと、オフェンス技術やスピード、フットワークに関しても完璧な選手だ。さらに彼は60戦以上のキャリアの中で未だにダウンすらしたことがない、非常にタフな選手でもある。

カネロの試合運びは非常に賢く、相手の弱点を見極め、戦術を柔軟に変える能力に優れている。彼は試合中に多くの戦術を駆使し、相手に対応することができる。攻撃と防御のバランスが取れたスタイルは、彼がどのような相手に対しても優位に立つことを可能にしている。

オフェンス

サウル・カネロ・アルバレスの攻撃スタイルは、非常にパワフルでありながら、精度も高い。彼の左フックや右ストレートは特に強力で、多くの対戦相手を倒してきた。また、彼はボディショットを効果的に使い、相手のスタミナを奪う戦術を得意としている。

カネロの攻撃の特徴として、コンビネーションの多彩さが挙げられる。中距離から近距離まで、あらゆる距離で効果的なパンチを繰り出すことができるため、相手にとっては非常に対策が難しいボクサーである。インファイトもアウトボクシングも器用にこなせる完璧なボクサーだ。

多彩な攻撃バリュエーション

特に彼の攻撃には、多種多様な戦術とバリエーションが存在するが、その中でも特徴的なのは、右のオーバーハンドと右オーバーフェイントから左ボディアッパーである。この二つの攻撃は非常に強力で、何度も相手を倒してきた。

右のオーバーハンドは、相手とかなり離れた距離でもノーモーションから大きく踏み込み、スイング軌道の強烈なパンチを打つ。顎に当たれば一発で試合が終わるほどの威力を持っている。しかし、この攻撃はモーションが大きいため、交わされたりガードされることも多い。

そこで活きてくるのが、右オーバーハンドのフェイントを使った左ボディアッパーだ。右オーバーハンドを相手に打ち、その強力さゆえに相手は右をもらってはいけないと警戒する。その警戒を利用し、オーバーハンドのフェイントをすることで、その逆軌道の左ボディアッパーが効果的に打ち込まれる。右のフェイントに引っかかった相手は、逆サイドから飛んでくる強打を避けるのが非常に難しい。

ディフェンス

サウル・カネロ・アルバレスの防御スタイルも非常に優れている。彼はヘッドムーブメントやブロッキングを駆使して相手の攻撃を避ける技術に長けている。特に、パンチをかわすタイミングの正確さは、一流のボクサーならではのものだ。

また、カネロはカウンターパンチを得意としており、相手の攻撃の隙を突いて反撃することができる。このため、攻撃的なボクサーに対しても冷静に対処し、試合をコントロールすることが可能だ。

さらに、カネロの防御には強固な両手ガードが含まれており、これも非常に優れている。相手の攻撃を封じ込めるために、わざと攻めさせることもあり、その際にはガードディフェンスを徹底的に行う。彼のガードは無駄がなく、的確に相手の攻撃を防ぐ上手さがある。

総合力

カネロは最強のパワーを兼ね備えつつも、テクニシャンでもある非常に総合力の高いボクサーだ。賢い戦術をいくつも持っており、場面に応じて負けないボクシング、ポイントリードのボクシング、倒しに行くボクシングなど、瞬時に対応できる天才だ。もし現役ボクサーが全員同じ体重・同じ身長であれば、彼が最も強いボクサーなのではないかと思わせてくれるほど、サウル・カネロ・アルバレスは驚異的なボクサーである。

彼は最強のパワーを兼ね備えつつもテクニシャンでもあるのだ。賢い戦術をいくつも持っており、負けないボクシング、ポイントリードのボクシング、倒しに行くボクシング、など場面に応じて瞬時に対応できる天才だ。

現役ボクサーが仮に全員同じ体重・同じ身長であれば、彼が最も強いボクサーなのではないか。そう思わせてくれるほどサウル・カネロ・アルバレスは驚異的なボクサーである。

以上のように、サウル・カネロ・アルバレスのファイトスタイルは非常に完成度が高く、多面的な戦術を駆使することができるため、多くのファンや専門家から高く評価されている。

スポンサーリンク

スーパーミドル級主要選手
関連記事はコチラ↓

カレブ・プラント選手の戦績と強さ分析

デビッド・ベナビデス選手の戦績と強さ分析

クリスチャン・エンビリ選手の戦績と強さ分析

ハイメ・ムンギア選手の戦績と強さ分析

本記事は以上となります。年齢が32歳と若く、まだまだ伝説を築いていく選手だと思いますので、ぜひこれからも彼の活躍に注目していきましょう。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。