本記事では、華のヘビー級強豪の一角・タイソンフューリー選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、フューリー選手のその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
The official countdown begins- in two months we’ll know who the Baddest Man on the Planet really is. See you on October 28th in Riyadh @francis_ngannou 壘 #RiyadhSeason #FuryNgannou pic.twitter.com/UkAiQFb09Y
— TYSON FURY (@Tyson_Fury) August 28, 2023
名前 | タイソン・フューリー |
生年月日 | 1988年8月12日 |
デビュー | 2008年12月6日 |
出身地 | マンチェスター(イギリス) |
身長 | 206cm |
リーチ | 216cm |
体重 | 120kg |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | ヘビー級 (90.72キロ以上) |
実績 | 主要3団体統一(ヘビー級) |
2022年にはキャリア最大のピンチに立たされた。なんと大型マネージメント契約をしているチーム最大のスポンサーが凶悪な暴力団組織であることが判明。もちろんフィーリー自身とは無関係だが、そのとばっちりでアメリカ入国が難しくなってしまった事態に。世間からのチームへのバッシングもあり、フィーリー自身も引退へと追いやられる状況となることもあった。
しかし、無敵のWBCヘビー級チャンピオンはそのようなスポンサーの闇企業問題や引退に追いやられるような事情に悩まされながらも、それらを乗り越え大きく躍進したのだ。
これまでにデオンテイワイルダーとの3戦や気を取り直して迎えたデレックチゾラ戦などと多くのビッグマッチに勝利し、無敗伝説はまだ続いている。
2024年5月18日、オレクサンドルウシクとヘビー級4団体統一王者決定戦がおこなわれた。試合は、対格差でおおきなアドバンテージを持つタイソンフューリーがまさかの9ラウンドでダウンを奪われ、僅差で判定負け。タイソン・フューリーの無敗伝説に終止符が打たれた。
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戦績
アマ戦績 35戦31勝(26KO)4敗
プロ戦績 36戦34勝(23KO)1敗1分
世界戦戦績 7戦5勝(4KO)1敗1分
※2024年5月18日時点
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2008年12月6日 | 〇 | 1R 2:14 | TKO | ベラ・ジェンジェシ | ハンガリー | プロデビュー戦 |
2 | 2009年1月17日 | 〇 | 3R 2:50 | TKO | マルセル・ツェラー | ドイツ | |
3 | 2009年2月28日 | 〇 | 2R 終了 | TKO | ダニール・ペレティアコ | ロシア | |
4 | 2009年3月14日 | 〇 | 4R 終了 | TKO | リー・スワビー | イギリス | |
5 | 2009年4月11日 | 〇 | 1R 0:48 | KO | マシュー・エリス | イギリス | |
6 | 2009年5月23日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | スコット・ベルショー | イギリス | |
7 | 2009年7月18日 | 〇 | 3R 0:48 | TKO | アレクサンドルス・セレゼンス | ラトビア | |
8 | 2009年9月11日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ジョン・マクダモット | イギリス | BBBofC英国ヘビー級王座決定戦 |
9 | 2009年9月26日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | トマス・ムラゼク | チェコ | |
10 | 2010年3月5日 | 〇 | 1R 2:14 | TKO | ハンス=イェルク・ブラスコ | ドイツ | |
11 | 2010年6月25日 | 〇 | 9R 1:08 | TKO | ジョン・マクダモット | イギリス | BBBofC英国ヘビー級王座決定戦 |
12 | 2010年9月10日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | リッチ・パワー | アメリカ | |
13 | 2010年12月19日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | ザック・ペイジ | アメリカ | |
14 | 2011年2月19日 | 〇 | 5R 2:48 | KO | マルセロ・ルイス・ナシメント | ブラジル | |
15 | 2011年7月23日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | デレック・チゾラ | イギリス | BBBofC英国・コモンウェルスイギリス連邦ヘビー級タイトルマッチ |
16 | 2011年9月18日 | 〇 | 5R 2:19 | TKO | ニコライ・フィルサ | アメリカ | |
17 | 2011年11月12日 | 〇 | 3R 2:44 | TKO | ネベン・パイケッチ | カナダ | コモンウェルス防衛1 |
18 | 2012年4月14日 | 〇 | 5R 終了 | TKO | マーティン・ローガン | アイルランド | アイルランドヘビー級王座決定戦 |
19 | 2012年7月7日 | 〇 | 5R 1:35 | TKO | ビニー・マダロン | アメリカ | WBOインターコンチネンタルヘビー級王座決定戦 |
20 | 2012年12月1日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ケビン・ジョンソン | アメリカ | |
21 | 2013年4月20日 | 〇 | 7R 2:55 | KO | スティーブ・カニンガム | アメリカ | |
22 | 2014年2月15日 | 〇 | 4R 1:48 | TKO | ジョーイ・アベル | アメリカ | |
23 | 2014年11月29日 | 〇 | 10R 終了 | TKO | デレック・チゾラ | イギリス | EBU欧州・WBOインターナショナルヘビー級タイトルマッチ BBBofC英国ヘビー級王座決定戦 |
24 | 2015年2月28日 | 〇 | 8R 終了 | TKO | クリスチャン・ハマー | ドイツ | WBOインターナショナル防衛1 |
25 | 2015年11月28日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ウラジミール・クリチコ | ウクライナ | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ |
26 | 2018年6月9日 | 〇 | 4R 終了 | TKO | セフェル・セフェリ | アルバニア | |
27 | 2018年8月18日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | フランチェスコ・ピアネタ | イタリア | |
28 | 2018年12月1日 | △ | 12R | 判定1-1 | デオンテイ・ワイルダー | アメリカ | WBC世界ヘビー級タイトルマッチ |
29 | 2019年6月15日 | 〇 | 2R 2:54 | TKO | トム・シュワルツ | ドイツ | WBOインターコンチネンタルヘビー級タイトルマッチ |
30 | 2019年9月14日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | オットー・ワーリン | スウェーデン | |
31 | 2020年2月22日 | 〇 | 7R 1:39 | TKO | デオンテイ・ワイルダー | アメリカ | WBC世界ヘビー級タイトルマッチ |
32 | 2021年10月9日 | 〇 | 11R 1:10 | KO | デオンテイ・ワイルダー | アメリカ | WBC防衛1 |
33 | 2022年4月23日 | 〇 | 6R 2:59 | TKO | ディリアン・ホワイト | イギリス | WBC世界ヘビー級王座統一戦/WBC防衛2 |
34 | 2022年12月3日 | 〇 | 10R 2:51 | TKO | デレック・チゾラ | イギリス | WBC防衛3 |
35 | 2023年10月29日 | 〇 | 10R | 判定2-1 | フランシス・ガヌー | カメルーン | |
36 | 2024年5月18日 | × | 12R | 判定1-2 | オレクサンドル・ウシク | ウクライナ | WBA・WBC・IBF・WBO世界ヘビー級王座統一戦 |
ファイトスタイル・能力
タイソン・フューリーは、ボクサータイプの右オーソドックススタイルだ。
206cm、120kg越えの超巨大なフィジカルから高い俊敏さでいくつもの攻撃を飛ばしてくる。リーチを活かし、とんでもなく遠い位置から左右ストレートを軸に多彩な攻撃を打ち込んでくる。体格からイメージできないほどフィーリーの打ち下ろしは強力だ。相手はスピードが非常に速くなければとても太刀打ちできないだろう。
オフェンス
やはりヘビー級ということもあり、パワーには凄まじい力を感じる。高いKO率を誇る彼は、両ストレート、両フックと非常に高いパワーのある攻撃を可能とする。間違いなくヒットすれば一撃で沈むだろう。
しかし、意外なのはそのフィジカルからは考えられないほど運動量のあるボクシングも可能であること。
ロープ際に詰められることや、相手から有効打をあびてしまうことがあっても、すぐさま手数の多い攻撃で相手を疲弊させてしまう。だから判定決着にも強い。相当スピードがあり尚且つ手数の多い相手では無い限り、彼から勝利を奪うのは難しいのではないだろうか。
ディフェンス
ディフェンステクニックに関して、体格からは想像できないほど多彩で高いテクニックを持っている。
ショルダーブロックなどの身体付きを生かしたディフェンスや、ダッキング、ウィービングなどと大きく体を動かす的を絞らせないディフェンスと非常に多くの引き出しがある。
タフネス
彼の1番の強み、それはタフネスである。
高いテクニックを持っているフューリーだが、やはりヘビー級というKOを狙うパワー型集団の階級では、ダウンを取られることは致し方ない。
しかし、フューリーはダウンを取られた経験が何度もあるにもかかわらず、試合には負けないのだ。それは倒れたあとの回復力が異常に早いこともあるかもしれないが、やはり、タフネスさが並外れているのだろう。
彼は倒された後こそ、さらに強くなる驚異的なボクサーだ。
ヘビー級主要選手
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