本記事では、フェザー級のトップ戦線に君臨した超新星・ロベイシー・ラミレス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ラミレスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
Motivado a consolidarme como el rey indiscutido de las 126 libras. #ElTrenRamirez pic.twitter.com/hw6kDtDMsH
— Robeisy Ramirez (@RobeisyRamirez) November 2, 2023
名前 | ロベイシ・エロイ・ラミレス・カラサナ |
生年月日 | 1993年12月20日 |
デビュー | 2019年8月10日 |
出身地 | キューバ |
身長 | 168cm |
リーチ | 173cm |
タイプ | 左ボクサーファイター |
階級 | フェザー級 (57.15キロ) |
実績 | オリンピック金メダル(2012・ロンドン) オリンピック金メダル(2016・リオデジャネイロ) |
アマチュア時代、オリンピックで2大会連続金メダルを獲得し一気に注目を浴びた。さらに2大会目のリオオリンピックでは、決勝でシャクールスティーブンソンを判定で破っている。
プロデビューからも一気にスター街道へ突き進むかと期待されていた彼にまさかの出来事が起こる。
プロデビュー4回戦。相手はアメリカのアダンゴンサレス。特別有名な相手というわけではない。しかし、試合開始早々、1ラウンドでまさかのラミレスがダウンを奪われる。そしてその苦しい展開のまま試合終了。判定2-1で初黒星となり、世間は衝撃を受けた。まさにプロとアマの違いを知らされる形となる残酷な結末となった。
その後、復帰してからは彼の本来の力を取り戻した。安定した勝利を積み重ね、2023年4月、プロ13戦目で世界戦に初挑戦した。相手は強豪アイザックドグボエだったが、全く危なげなく圧勝し判定3-0で見事にWBO世界フェザー級タイトルを獲得した。
2023年12月、ラファエル・エスピノサ(メキシコ)とWBO世界フェザー級防衛戦をおこなうが、終始エスピノサのプレスをさばききれず、さらには12Rにダウンを奪われ敗北。WBO世界フェザー級王者から失脚した。
戦績
プロ戦績 15戦13勝(8KO)2敗
世界戦戦績 3戦2勝(1KO)1敗
※2023年12月9日時点
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2019年8月10日 | × | 4R | 判定1-2 | アダン・ゴンサレス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2019年11月9日 | 〇 | 6R 1:37 | KO | フェルナンド・イバラ・デ・アンダ | メキシコ | |
3 | 2020年2月21日 | 〇 | 4R 2:59 | KO | ラファエル・モラレス | アメリカ合衆国 | |
4 | 2020年6月9日 | 〇 | 1R 0:54 | TKO | ユーリ・アンドゥハー | ドミニカ共和国 | |
5 | 2020年7月2日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | アダン・ゴンサレス | アメリカ合衆国 | |
6 | 2020年9月19日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | フェリックス・カラバロ | プエルトリコ | |
7 | 2020年12月12日 | 〇 | 6R 2:58 | TKO | ブランドン・バルデス | コロンビア | |
8 | 2021年5月22日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ライアン・リー・アレン | アメリカ合衆国 | |
9 | 2021年10月9日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | オーランド・ゴンサレス・ルイス | プエルトリコ | NABFフェザー級ジュニア王座決定戦 |
10 | 2022年2月26日 | 〇 | 3R 1:04 | TKO | エリック・ドノヴァン | アイルランド | |
11 | 2022年6月18日 | 〇 | 5R 2:20 | TKO | アブラハム・ノバ | プエルトリコ | WBOグローバル・USBAフェザー級王座決定戦 |
12 | 2022年10月29日 | 〇 | 9R 2:20 | TKO | ホセ・マティアス・ロメロ | アルゼンチン | |
13 | 2023年4月1日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | アイザック・ドグボエ | ガーナ | WBO世界フェザー級王座決定戦 |
14 | 2023年7月25日 | 〇 | 5R 1:08 | TKO | 清水聡(大橋) | 日本 | WBO防衛1 |
15 | 2023年12月9日 | × | 12R | 判定0-3 | ラファエル・エスピノサ | メキシコ | WBO陥落 |
ファイトスタイル・能力
ロベイシー・ラミレスはサウスポースタイルのファイタータイプだ。
長い手足を活かしつつ、独特なフェイントなどで常にプレッシャーをかけ続けるインファイターである。
オフェンス
ラミレスの特徴的な攻撃のひとつとして、身体を大きく落とした状態から即座に打ち出す左ストレートがある。威力があり、さらには下から上への独特な軌道で打ち出すことがあるため、相手の両手ガードをすり抜けることもある。
また、相手をよく観察し、下からの軌道や上からの打ち下ろしなどスキを探りながら攻撃を繰り出す。1発が当たった後のラッシュが非常に強力である。少しでも怯むとすぐに追い討ちをかけるように追撃を繰り出す。そのたたみかける上手さがあることから、高いKO率を残せるのではないだろうか。
ディフェンス
基本的に両手ガードを主体とするディフェンスだ。レパートリーの多い守備をおこなうわけではない。バックステップやダッキングで器用に攻撃をはずさせることはあまりなく、主に両手のガード、腕に攻撃を当てさせてディフェンスをすることが多い。
ディフェンス技術において、他の強豪選手と比較すると特別高いとは言えないのではないだろうか。
フェザー級主要選手
関連記事はコチラ↓
本記事は、以上になります。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。