本記事では、強烈な豪快強打のメキシカン・フリオ・セサール・マルティネス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、マルティネスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
#BoxeoenCorto
— Iñaky Arzate (@inaky_arzate) January 26, 2024
Julio César “Rey” Martínez defenderá el título mosca @WBCBoxing ante Angelino Córdova el 30 de marzo como parte de la cartelera de @premierboxing que marcará el arranque de la sociedad con @amazon pic.twitter.com/fevxCO8mYB
名前 | フリオ・セサール・マルティネス(Julio Cesar Martinez) |
生年月日 | 1995年1月27日 |
デビュー | 2015年10月16日 |
出身地 | メキシコ |
身長 | 157cm |
リーチ | 160cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) |
マルティネスのボクシングからはテクニカル的な要素が感じられない。ガードしたまま近づいては、両腕を振り回すぶんぶん丸。良さでもあり、欠点でもあるが、それが彼に最も適したスタイルなのかもしれない。
2022年3月、強打に磨きをかけKOを量産していたマルティネスは、階級を上げ、強豪4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスに挑戦する。試合は、ローマン・ゴンサレスのテクニックに圧倒され、得意の強打を活かせず完敗し、スーパーフライ級の挑戦に失敗した。
戦績
アマ戦績 200戦以上
プロ戦績 25戦21勝(15KO)2敗2無効
世界戦戦績 10戦7勝(4KO)1敗2無効
※2024年3月30日時点
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2015年10月16日 | × | 4R | 判定 1-2 | ホアキン・クルス | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2016年3月3日 | 〇 | 2R 2:24 | TKO | セルヒオ・グラナドス | メキシコ | |
3 | 2016年4月2日 | 〇 | 2R 1:20 | TKO | レオナルド・バエス | メキシコ | |
4 | 2016年7月9日 | 〇 | 1R 1:02 | TKO | イスラエル・イスキエルド | メキシコ | |
5 | 2016年8月13日 | 〇 | 8R | 判定 2-0 | ホアキン・クルス | メキシコ | |
6 | 2016年10月1日 | 〇 | 8R | 判定 3-0 | ウーゴ・アギラール | メキシコ | |
7 | 2017年1月17日 | 〇 | 8R | 判定 3-0 | エドガル・ソーサ | メキシコ | |
8 | 2017年10月7日 | 〇 | 1R 2:47 | TKO | マルビン・ディアス | メキシコ | |
9 | 2017年12月16日 | 〇 | 4R | TKO | マルティン・テクアペトラ | メキシコ | |
10 | 2018年2月23日 | 〇 | 6R 終了 | TKO | ホセ・バルデス | メキシコ | |
11 | 2018年7月7日 | 〇 | 2R 0:23 | TKO | イヴァン・フローレス | メキシコ | |
12 | 2018年8月11日 | 〇 | 1R 2:11 | KO | ファン・マルチネス | メキシコ | |
13 | 2018年10月6日 | 〇 | 1R 1:57 | KO | ビクトル・ルイス | メキシコ | |
14 | 2019年1月26日 | 〇 | 1R 1:52 | TKO | イルヴィン・オルダス | メキシコ | |
15 | 2019年3月23日 | 〇 | 5R 0:57 | KO | アンドリュー・セルビー | イギリス | WBC世界フライ級挑戦者決定戦 |
16 | 2019年8月31日 | ー | 3R 1:43 | NC | チャーリー・エドワーズ | イギリス | WBC世界フライ級タイトルマッチ |
17 | 2019年12月20日 | 〇 | 9R 1:19 | TKO | クリストファー・ロサレス | ニカラグア | WBC世界フライ級王座決定戦 |
18 | 2020年2月29日 | 〇 | 12R | 判定 3-0 | ジェイ・ハリス | イギリス | WBC防衛1 |
19 | 2020年10月23日 | 〇 | 2R 2:42 | TKO | モイセス・カジェロス | メキシコ | WBC防衛2 |
20 | 2021年6月26日 | 〇 | 6R 1:00 | TKO | ホエル・コルドバ | メキシコ | WBC防衛3 |
21 | 2021年11月19日 | ー | 3R 0:01 | NC | マックウィリアムズ・アローヨ | プエルトリコ | WBC世界フライ級王座統一戦 |
22 | 2022年3月5日 | × | 12R | 判定 0-3 | ローマン・ゴンサレス | ニカラグア | WBC世界スーパーフライ級ダイヤモンド王座決定戦 |
23 | 2022年12月3日 | 〇 | 12R | 判定 2-0 | サミュエル・カルモナ | スペイン | WBC防衛4 |
24 | 2023年5月6日 | 〇 | 11R 1:00 | TKO | ロナル・バティスタ | パナマ | WBC防衛5 |
25 | 2024年3月30日 | 〇 | 12R | 判定 3-0 | アンジェリーノ・コルドバ | ベネズエラ | WBC防衛6 |
ファイトスタイル・能力
マルティネスは、右オーソドックススタイルのファイタータイプだ。
両手でガードしながら常にプレッシャーをかけて前進し、豪快なパンチを振り回す。攻撃的になりすぎて、逆にカウンターを浴びることも見られるが、その強打・強振によって多くのKO勝利を記録していることは非常に素晴らしい結果である。
オフェンス
射程圏内に入れば、威力のある両手フックを強振する。乱雑な入りの攻撃であっても、パワーパンチのゴリ押しで一気に沈めてしまう。
軽量級ながらも非常に高いKO率を残せているのは、彼の思い切った強打を打つスタイルが活きているからなのだろう。
また、攻撃力に加えて、スタミナも非常に豊富である。カウンターを多くもらおうと構わず打ち続けるマルティネスの強打は、相当なスタミナがあることから可能となっているのではないだろうか。
ディフェンス
インファイトスタイルが得意なマルティネスは、危険な近い距離の際は、しっかりとした両手ガードでディフェンスをおこなう。遠い間合いでは、身体のスイングで相手の攻撃を交わすなど、ディフェンスはしっかりとおこなっているように見えるが、意外と穴が多い印象だ。
ボディの被弾によって手が下がり、上へのガードが甘くなることもしばしば。ぶんぶんと振り回すパンチが相手に読まれると、容易にカウンター攻撃を叩き込まれることも見られる。
初挑戦のスーパーフライ級の試合、4階級制覇王者のローマンゴンサレスとの試合では、着弾率の高いローマンゴンサレスの強打に為す術なく撃沈した。この敗戦の原因は、明らかなディフェンス能力の差であっただろう。
マルティネスのアグレッシブなスタイルは、彼の良さでもあり、欠点でもあるのではないだろうか。
フライ級主要選手
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