ジョー・ジョイス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、手数の多い豪腕スイング・ジョージョイス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ジョイスのその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前ジョー・ジョイス
生年月日1985年9月17日
デビュー2017年10月20日
出身地ロンドン(イギリス)
身長198cm
リーチ203cm
タイプ右ファイター
階級ヘビー級 (90.72キロ以上)
実績オリンピック銀メダル(2016・リオデジャネイロ)

アマチュア時代には、五輪の銀メダリストにまで上り詰めた。プロデビュー後は、無敗のまま15戦目で暫定世界王者になった。素晴らしい成績だが、彼のボクシングは不思議なほどに強者に見えない。攻めは単調で、スピードもない。しかし、結果が全てだ。

過去にはイギリスの絶対ホープ、ダニエル・ディボアを圧倒的なKO。2022年にはジョセフ・パーカーをじわじわと追い詰めていき最後に豪快なKO。上手く見えなくとも、実力は本物だ。

しかし、2023年、ツァンチレイとのタイトルマッチに敗れ初黒星。その後、ダイレクトリマッチをおこなうもまたもや敗北。初のアジアヘビー級王者によってジョイスの伝説に終止符を打たれたか。今後の動向に注目だ。

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戦績

プロ戦績  17戦15勝(14KO)2敗
世界戦戦績 3戦1勝(1KO)2
※2023年9月23日時点

試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12017年10月20日8R 2:35TKOイアン・ルイソンイギリス 
22018年2月16日1R 3:06KOルドルフ・ジョツィッククロアチア 
32018年3月17日1R 0:38KOドニー・パーマーアメリカ合衆国 
42018年5月5日2R 2:36KOレンロイ・トーマスジャマイカコモンウェルス英連邦ヘビー級王座決定戦
52018年6月15日1R 1:54KOイビカ・バクリンクロアチア 
62018年9月30日5R 0:41KOイアゴ・キライゼジョージア 
72018年12月1日1R 2:25KOジョー・ハンクスアメリカ合衆国WBAコンチネンタルヘビー級王座決定戦
82019年2月23日6R 2:20TKOバーメイン・スタイバーンカナダコモンウェルス英連邦ヘビー級タイトルマッチ
WBA世界ヘビー級ゴールド王座決定戦
92019年5月18日3R 1:55TKOアレクサンドル・ウスティノフロシア 
102019年7月13日12R 終了判定3-0ブライアント・ジェニングスアメリカ合衆国 
112020年7月25日3R 0:57TKOマイケル・ウォリッシュドイツ 
122020年11月28日10R 0:36KOダニエル・デュボアイギリスWBCシルバー・WBOインターナショナル・コモンウェルス英連邦・BBBofC英国ヘビー級王座統一戦
EBU欧州ヘビー級王座決定戦
132021年7月24日6R 0:49TKOカルロス・タカムカンボジアWBCシルバー防衛1・WBOインターナショナル防衛1・コモンウェルス防衛3
142022年7月2日4R 1:20TKOクリスチャン・ハマー ルーマニアWBCシルバー防衛2・WBOインターナショナル防衛2
152022年9月24日11R 1:03KOジョセフ・パーカーニュージーランドWBO世界ヘビー級暫定王座決定戦
162023年4月15日×6R 1:23TKO張志磊中華人民共和国WBO暫定陥落
172023年9月23日×3R 3:07KO張志磊中華人民共和国 
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ファイトスタイル・能力

ジョイスはボクサータイプの右オーソドックススタイルだ。

テクニックがそれほど高い選手ではないが、ここぞの一発で力を発揮するアグレッシブなボクサーだ。また、しつこく相手を休ませないペースメイクも可能。いい意味でも悪い意味でもヘビー級らしさのないしつこく、危なっかしいボクシングを展開する。

オフェンス

ねちっこい手数の多い攻撃が彼の持ち味だ。テクニック・スピードが決して高いわけではないが、ジョイスのしつこいボクシングを嫌がる相手は多いだろう。ジャブも肘の屈伸だけで打っており、体重が乗っているのか観ていても分からず迫力はないが、なぜか威力がある。

距離を詰めて、常にプレッシャーをかけ続け、スキを伺い攻撃する。これほどのKO率を残しているためもちろん威力も十分にある。しかし、全体的に攻め方が単調だ。攻撃のレパートリーが少ないものの、とにかくしつこく打つことで彼の強みが活きてくる。

特に右ストレートはKO狙える強力な攻撃だ。中くらいの攻撃の中に混ざって、突然タイミングの良いストレートが飛んでくる。スピードはないが、時折みせる上から打ち下ろす左フックにも要注意だ。モロに食らってしまったら試合の流れは大きく変わるだろう。

ディフェンス

ディフェンス面においては、非常に甘さが目立つ。中国のツァンチレイとの試合では、正面から何度も左ストレートをあびせられ、2試合とも完敗した。明らかに攻撃をもらいすぎだ。サウスポーに弱いのだろうか。

彼のディフェンスはバックステップとスウェーを軸としている。テクニックは高くない。

ウシクやフィーリーなどのテクニックの高いボクサーから勝利するには、このディフェンステクニックを鍛え直す必要があるだろう。

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