本記事では、ヘビー級の強豪・アンソニー・ジョシュア選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ジョシュアのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
Prepare for glory. pic.twitter.com/Xl8E3XsPsR
— Anthony Joshua (@anthonyjoshua) October 25, 2023
名前 | アンソニー・ジョシュア |
生年月日 | 1989年10月15日 |
デビュー | 2013年10月5日 |
出身地 | ワトフォード(イギリス) |
身長 | 198cm |
リーチ | 208cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | ヘビー級 (90.72キロ以上) |
実績 | 主要3団体統一(ヘビー級) |
イギリスボクシング界の最高の観客動員力を誇ってきた超人気選手である。しかし、クルーザー級からやってきたエリート・オレクサンドルウシクによって、ジョシュアのスター街道に暗雲が立ち込めている。ウシクの多彩な攻防技術に圧倒され、まさかの2連敗。強靭なフィジカルを武器にパワー、テクニックと非常に魅力的だが、現在はスランプに入ってしまった。今後の課題は、メンタルの強化なのか。早くスランプから抜け出してほしいものだ。
現在は無冠となっている。
戦績
アマ戦績 43戦40勝(18KO)3敗
プロ戦績 30戦27勝(24KO)3敗
世界戦戦績 12戦9勝(7KO)3敗
※2023年12月23日時点
過去の試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2013年10月5日 | 〇 | 1R 2:47 | TKO | エマニュエリー・レオ | イタリア | プロデビュー戦 |
2 | 2013年10月26日 | 〇 | 2R 0:50 | TKO | ポール・バトリン | イギリス | |
3 | 2013年11月14日 | 〇 | 2R 1:38 | TKO | フルヴォイェ・キシチェク | クロアチア | |
4 | 2014年2月1日 | 〇 | 2R 0:51 | KO | ドリアン・ダーチ | イギリス | |
5 | 2014年3月1日 | 〇 | 1R 2:14 | KO | エクトル・アビラ | アルゼンチン | |
6 | 2014年5月31日 | 〇 | 1R 1:23 | KO | マット・レグ | イギリス | |
7 | 2014年7月12日 | 〇 | 2R 2:33 | TKO | マット・スケルトン | イギリス | |
8 | 2014年9月13日 | 〇 | 3R 1:16 | TKO | コンスタンチン・アイリッチ | ドイツ | |
9 | 2014年10月11日 | 〇 | 2R 1:00 | TKO | デニス・バクトフ | ロシア | WBCインターナショナルヘビー級王座決定戦 |
10 | 2014年11月22日 | 〇 | 1R 1:26 | TKO | マイケル・スプロット | イギリス | |
11 | 2015年4月4日 | 〇 | 3R 2:56 | KO | ジェイソン・ガバーン | アメリカ合衆国 | |
12 | 2015年5月9日 | 〇 | 3R 1:21 | KO | ラファエル・ザンブラーノ・ラブ | ブラジル | |
13 | 2015年5月30日 | 〇 | 2R 1:21 | TKO | ケビン・ジョンソン | アメリカ合衆国 | WBCインターナショナル防衛1 |
14 | 2015年9月12日 | 〇 | 2R 1:22 | TKO | ゲーリー・コーニッシュ | イギリス | WBCインターナショナル防衛2 |
15 | 2015年12月12日 | 〇 | 7R 1:27 | TKO | ディリアン・ホワイト | イギリス | WBCインターナショナル防衛3 |
16 | 2016年4月9日 | 〇 | 2R 1:52 | KO | チャールズ・マーティン | アメリカ合衆国 | IBF世界ヘビー級タイトルマッチ |
17 | 2016年6月25日 | 〇 | 7R 1:01 | KO | ドミニク・ブラゼール | アメリカ合衆国 | IBF防衛1 |
18 | 2016年12月10日 | 〇 | 3R 2:02 | TKO | エリック・モリーナ | アメリカ合衆国 | IBF防衛2 |
19 | 2017年4月29日 | 〇 | 11R 2:25 | TKO | ウラジミール・クリチコ | ウクライナ | IBF防衛3 IBO世界ヘビー級王座決定戦 WBA世界ヘビー級スーパー王座決定戦 |
20 | 2017年10月28日 | 〇 | 10R 1:34 | TKO | カルロス・タカム | フランス | WBA防衛1・IBF防衛4 |
21 | 2018年3月31日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ジョセフ・パーカー | ニュージーランド | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級王座統一戦 WBA防衛2・IBF防衛5・WBO獲得 |
22 | 2018年9月22日 | 〇 | 7R 1:59 | TKO | アレクサンデル・ポベトキン | ロシア | WBA防衛3・IBF防衛6・WBO防衛1 |
23 | 2019年6月1日 | × | 7R 1:27 | TKO | アンディ・ルイス・ジュニア | メキシコ | WBA・IBF・WBO王座陥落 |
24 | 2019年12月7日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | アンディ・ルイス・ジュニア | メキシコ | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ |
25 | 2020年12月12日 | 〇 | 9R 2:58 | KO | クブラト・プレフ | ブルガリア | WBA防衛1・IBF防衛1・WBO防衛1 |
26 | 2021年9月25日 | × | 12R | 判定0-3 | オレクサンドル・ウシク | ウクライナ | WBA・IBF・WBO王座陥落 |
27 | 2022年8月20日 | × | 12R | 判定1-2 | オレクサンドル・ウシク | ウクライナ | WBA・IBF・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ |
28 | 2023年4月1日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ジャーメイン・フランクリン | アメリカ合衆国 | |
29 | 2023年8月12日 | 〇 | 7R 1:27 | KO | ロバート・ヘレニウス | フィンランド | |
30 | 2023年12月23日 | 〇 | 5R | TKO | オットー・ヴァリン | スウェーデン |
ファイトスタイル・能力
ジョシュアはボクサータイプの右オーソドックススタイルだ。ヘビー級らしい恵まれた体格を持ちながら、テクニック・威力共に素晴らしいパワーファイターだ。
オフェンス
巨体から放たれる右ストレートは強烈だ。リーチが長い上にスピード速く、パワーもしっかりと乗っている。
さらに右ボディも強力な攻撃だ。しゃがみこみからリーチを活かし、相手の死角からボディへの強打を狙っていく。
プロデビュー後に20戦連続KO勝利という超人的な記録を残していることもあり、彼の攻撃力は間違いなくヘビー級トップ3以内には位置するだろう。
しかし、長いリーチのため、やはり近接距離は戦いにくいのではないだろうか。
ディフェンス
ジョシュアの防御は両手ガードが主体だ。
ステップワークなどのディフェンステクニックはそこまで高くないように見える。彼のボクシングは、攻撃に重きを置く一方でディフェンスが疎かになりがちだ。バックステップやスウェーで外すことはなく常にプレッシャーをかけ、相打ち覚悟で攻撃を狙っていく印象。KOを狙える場面が増える一方で、ヘビー級の強豪相手のパンチを受けるリスクも増えることで殺られる可能性も高くなるだろう。
スタミナ・タフネス
彼は12Rフルで戦いきるほどのスタミナがあるかどうか疑問である。試合終盤では集中が切れ、攻撃・防御ともに荒くなるケースがある。やはりヘビー級の体格になればスタミナの消耗するスピードが速くなってしまうのは仕方ないが、ヘビー級トップ戦線のタイソン・フューリーやオレクサンドル・ウシクと比較するとジョシュアのスタミナは物足りない印象だ。
また、スタミナと合わせて課題と言われているのがタフさである。オレクサンドルウシクとの試合では、後半に消極的になってしまい勝機を失ったようにも見えた。かつては穴のない最強選手とまで言われていただけに、今後の立ち直りに非常に注目が集まっている。
ヘビー級主要選手
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