本記事では、激戦区ライト級の最強ボクサー・ガーボンタ・デービス(ジャーボンテイ・デービス)選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、デービスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
DEC 5th #TheONE pic.twitter.com/RMnDVy2MeA
— Gervonta Davis (@Gervontaa) October 6, 2021
名前 | ガーボンタ・デービス(Gervonta Davis) |
生年月日 | 1994年11月7日 |
デビュー | 2013年2月22日 |
出身地 | ボルティモア(アメリカ) |
身長 | 166cm |
リーチ | 171cm |
タイプ | 左ボクサーファイター |
階級 | スーパーフェザー級 (58.97キロ) ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 |
戦績
アマ戦績 221戦206勝15敗
プロ戦績 30戦30勝(28KO)無敗
世界戦戦績 13戦13勝(12KO)
※2024年6月15日時点
プロ戦績は全勝。さらにKO率も90%越えと超一流。現ボクシング界で才能だけならトップ3に入るほどの天才ボクサーだ。
2017年、当時無敗のホセペドロザ選手を7ラウンドTKOと圧勝した内容でスーパーフェザー級のタイトルを獲得、さらには2021年にも無敗王者マリオ・バリオスを11ラウンドTKOに沈めスーパーライト級のタイトルを獲得するなど、その戦績の中でも実力者を次々と倒している。
ライアン・ガルシア戦
2023年4月22日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナで無敗の元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアと136ポンドのキャッチウェイト契約で対戦した。試合当日朝の体重増量制限もクリアし、試合が実現。デービスは2回にカウンターの左フックでダウンを奪い、7回1分44秒に左ボディブローで見事なKO勝ちを収め、ガルシアに初黒星をつけた。
フランク・マーティン戦
2024年6月15日、1年2カ月ぶりの復帰戦としてラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで通算100回目のボクシング興行が行われた。13,249人の観客が見守る中、WBA世界ライト級王者ジャーボンテイ・デービスはランキング2位のフランク・マーティンと対戦した。デービスは試合中、左アッパーと追撃の左ストレートを繰り出し、8回1分29秒で見事なKO勝ちを収めた。この勝利により、5度目の王座防衛に成功し、無敗のフランク・マーティンにキャリア初の黒星を与えた。
関連記事はコチラ↓
ガーボンタ・デービス vs フランク・マーティン 試合結果【破壊力抜群のKO劇】
しかし、こういった素晴らしい戦績とは裏腹に、プライベートはかなりのトラブルメーカー。暴力事件を何度も起こしてしまった問題児でもあり、多くのボクシングファンがいる一方で、悪童とも言われている。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2013年2月22日 | 〇 | 1R 1:29 | KO | ディシー・ウィリアムス | アメリカ合衆国 | プロデビュー戦 |
2 | 2013年4月20日 | 〇 | 2R 2:04 | TKO | ジャコブ・ニナウ | アメリカ合衆国 | |
3 | 2013年6月8日 | 〇 | 1R 1:36 | KO | ジョナサン・ギアース | アメリカ合衆国 | |
4 | 2013年7月20日 | 〇 | 2R 2:26 | TKO | ラファエル・カシアス | アメリカ合衆国 | |
5 | 2013年10月17日 | 〇 | 4R 1:55 | TKO | エリック・ジャマール・グッドオール | アメリカ合衆国 | |
6 | 2013年12月14日 | 〇 | 2R 2:29 | TKO | ジェームス・フランクス | アメリカ合衆国 | |
7 | 2014年5月16日 | 〇 | 2R 終了 | TKO | ジョシュア・アローチョ | アメリカ合衆国 | |
8 | 2014年8月1日 | 〇 | 1R 1:16 | KO | ヘクター・ロペス | アメリカ合衆国 | |
9 | 2014年10月8日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ジャーマン・メラズ | メキシコ | |
10 | 2015年2月20日 | 〇 | 1R 0:47 | KO | イスラエル・スアレス | プエルトリコ | |
11 | 2015年5月22日 | 〇 | 1R 1:14 | TKO | アルベルト・モーラ | メキシコ | |
12 | 2015年9月12日 | 〇 | 1R 1:34 | TKO | リッキー・ドーレイ | フィリピン | |
13 | 2015年10月30日 | 〇 | 3R 1:31 | TKO | クリストバル・クルス | メキシコ | |
14 | 2015年12月18日 | 〇 | 9R 2:05 | KO | ルイス・サンチェス | メキシコ | |
15 | 2016年4月1日 | 〇 | 6R 0:29 | TKO | ギレルモ・アヴィラ | メキシコ | |
16 | 2016年6月3日 | 〇 | 1R 0:41 | KO | マリオ・アントニオ・マシアス | メキシコ | |
17 | 2017年1月14日 | 〇 | 7R 2:36 | TKO | ホセ・ペドラザ | プエルトリコ | IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ |
18 | 2017年5月20日 | 〇 | 3R 2:11 | TKO | リアム・ウォルシュ | イギリス | IBF防衛1 |
19 | 2017年8月26日 | 〇 | 8R 0:39 | KO | フランシスコ・フォンセカ | コスタリカ | 体重超過により王座剥奪 |
20 | 2018年4月21日 | 〇 | 3R 2:45 | TKO | ヘスス・クエジャル | アルゼンチン | WBA世界スーパーフェザー級スーパー王座決定戦 |
21 | 2019年2月9日 | 〇 | 1R 2:59 | TKO | ウーゴ・ルイス | メキシコ | WBA防衛1 |
22 | 2019年7月27日 | 〇 | 2R 1:33 | TKO | リカルド・ヌニェス | パナマ | WBA防衛2 |
23 | 2019年12月28日 | 〇 | 12R 1:17 | KO | ユリオルキス・ガンボア | キューバ | WBA世界ライト級王座決定戦 |
24 | 2020年10月31日 | 〇 | 6R 2:40 | KO | レオ・サンタ・クルス | メキシコ | WBAスーパー・世界スーパーフェザー級タイトルマッチ WBA防衛1(ライト級) |
25 | 2021年6月26日 | 〇 | 11R 2:13 | TKO | マリオ・バリオス | アメリカ合衆国 | WBA世界スーパーライト級タイトルマッチ |
26 | 2021年12月5日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | イサック・クルス | メキシコ | WBA防衛2(ライト級) |
27 | 2022年5月28日 | 〇 | 6R 2:39 | TKO | ロランド・ロメロ | アメリカ合衆国 | WBA防衛3 |
28 | 2023年1月7日 | 〇 | 9R 0:13 | TKO | エクトール・ルイス・ガルシア | ドミニカ共和国 | WBA防衛4 |
29 | 2023年4月22日 | 〇 | 7R 1:44 | KO | ライアン・ガルシア | アメリカ合衆国 |
ファイトスタイル・能力
ガーボンタデービスは、ボクサーファイタータイプのサウスポースタイルだ。
対戦者の動きを読み、攻撃や防御のスキを瞬時に見極めタイミングをズラしたパンチを打ち込み相手を圧倒してしまうボクサーだ。
パワー・オフェンス・スピード・スタミナ・バトルプラン(戦略力)に関して、どれも一流で天才的。彼の一発で終わらせるボクシングを好きなファンは、たくさんいるだろう。
オフェンス
爆発的な攻撃力を兼ね備えつつも、試合中は冷静に相手をよく観察しパンチを丁寧に見切ることが可能。
ノーモーションからの飛びついたストレートや相手の踏み込みに合わせたカウンター攻撃、角度のついた左アッパー、スイング軌道の右フックなど、戦術が多彩であり、非常に美しいボクシングをする。
ディフェンス
攻撃も超一流だが、守備も非常に素晴らしいテクニックを持っている。試合の中でかなり近い距離をキープしていることもあるが、スウェーやダッキングなど他の選手よりも勘が鋭くスピードが速い。
しかし、本当にわずかだが、正面に体を向けたときに、時折ストレートの攻撃をもらうシーンを見受けられることがある。ディフェンス面に関しては少し穴があるように思われる。
欠点
彼のファイトスタイルは判定決着に適していない。理由は戦い方の丁寧さが故に、手数が少なくなりがちだからだ。これまでの試合はKO勝利ばかりなので観ていて本当に面白いのだが、今後、強豪と戦い、もし判定決着となってしまった場合には、手数の差で敗北してしまう恐れがあるのではないだろうか。
ライト級主要選手
関連記事はコチラ↓
本記事は、以上になります。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。