本記事では、高いKO率を残すパワーファイター・カラムスミス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、スミスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
🗣 John Ryder wants to ruin the idea of Callum Smith vs Canelo:
— Boxing Daily (@boxingdailycom) November 15, 2019
"He is the front-runner but I'm coming to cause the upset and if I beat Smith, there will be no Anfield show. They might need to find a new headliner."
Can't wait for this one… 🥊 pic.twitter.com/tyx2KFGgGS
名前 | カラム・ジョン・スミス |
生年月日 | 1990年4月23日 |
デビュー | 2012年11月17日 |
出身地 | リヴァプール(イギリス) |
身長 | 191 cm |
リーチ | 198 cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | スーパーミドル級 (76.20キロ) ライトヘビー級 (79.38キロ) |
実績 | 元WBAスーパー世界スーパーミドル級王者 |
2020年、サウルカネロアルバレスとWBA団体内統一及びWBC世界スーパーミドル級王座決定戦をおこなった。試合は、アルバレスの強打に翻弄され一方的な展開となり、大差判定で敗れた。この敗戦がスミスの初黒星となった。
その後、ライトヘビー級に転向し、良い仕上がりを見せている。レニンカスティーヨを失神させるほどの一撃TKO。さらにはオリンピックメダリストのマチュー・ボーデリキからわずか4ラウンドでKO勝利を奪ってみせた。
2024年1月14日、王者アルツール・ベテルビエフとライトヘビー級3団体世界タイトルマッチをおこなった。試合は、何度かベテルビエフにスミスの攻撃が当たっていたものの、ベテルビエフの圧倒的なパワーに翻弄され、7回TKO負け。この試合でキャリア初のダウンを奪われる結果となった。
戦績
アマ戦績 86戦68勝18敗
プロ戦績 31戦29勝(21KO)2敗
世界戦戦績 5戦3勝(2KO)2敗
※2024年1月14日時点
ファイトスタイル・能力
スミスは右オーソドックススタイルのボクサータイプである。191cmの恵まれた体格から打ち下ろす強力な攻撃が印象的である。アグレッシブでなおかつハードな攻撃を可能とし、追い込みやラッシュをかけるときの勢いが凄まじい。高いKO率を誇るKOパンチャーである。
オフェンス
198cmの長いリーチを活かした伸びあるストレート、また、コンパクトなフックやボディ打ちなどが非常に強力である。
またスキをみて、追い込みをかける攻撃のラッシュも素晴らしい。
一撃で倒すも良し、連打でフィニッシュするのも良しの、非常に高いパワーを有する攻撃特化型パワーファイターである。
ディフェンス
基本的には、両手ガード、バックステップ、スウェーモーションによるディフェンスをおこなう印象だ。
リーチを活かした両手ガードは、守備範囲が広く非常に有効的なディフェンスとして機能している。
アルバレス戦の敗北
スミスの初黒星となったサウルアルバレスとのタイトル戦。終始アルバレスの巧みな攻撃に追われ、防戦一方となり、攻め込まれてしまった。さらに相手の攻撃を警戒するあまり、スミスの攻めが単調になってしまっていた。
フィジカル的にはアルバレスはかなり小さく不利であるのは明らか。それでもあれだけ圧倒されてしまったのは、スミスの縦横の動きのレパートリーの少なさが敗因なのではないだろうか。
元々長身がゆえに、アウトボックスの得意なスミスだが、アルバレスに距離を詰められ、ロープ際で攻め込まれるシーンが多かった。サイドステップの動きが少ないスミスに対し、カネロは常に正面からプレスをかけ続けた。その罠に完全にハマってしまったのだろう。
リング中央での打ち合いの展開に誘導していれば、結果はもう少し変わっていたのではないだろうか。スミスのサイドのステップワークに関して、今後の試合でどれだけ変化があるのか注目してみてほしい。
ライトヘビー級主要選手
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