本記事では、若手の新たな支配者The take over・テオフィモロペス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ロペス選手のその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
Late night aka morning session @tengooseboxing 🫵🤌 #CaliTakeover #Mindfulness pic.twitter.com/X3IKGYXg02
— Teofimo Lopez (@TeofimoLopez) July 25, 2023
名前 | テオフィモ・ロペス(Teofimo Lopez) |
生年月日 | 1997年7月30日 |
デビュー | 2016年11月5日 |
出身地 | ブルックリン(アメリカ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 174cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) |
実績 | 世界2階級制覇 主要4団体統一(ライト級) |
若手ながらも、引けを取らない実力者である。
アマチュア時代からその才能を開花させ、スター街道を駆け上がっていくと思われた若者は、山あり谷ありの激しい浮き沈みを経験している。
高い身体能力と当てるテクニックでKOの山を築き、 2020年10月、あの世界最高峰のテクニシャン・ワシル・ロマチェンコに競り勝ってライト級4団体統一を見事達成。
しかし、その後行われたジョージ・カンボソスとの防衛戦では彼らしくない程の惨敗。多くのダウンを奪われ、スターの記録はすぐに滑落した。
スーパーライト級に上げて再起し、メキシコのペドロ・カンパを冷静に倒しKO。続くサンドル・マルティン戦でも、少し劣勢な場面はあったがなんとか判定勝ち。そして迎えた2023年6月、4団体統一王者同士の対決。相手は当時無敗のジョシュテイラー。前半、テイラーに若干押されたものの、後半に怒涛の追い上げを見せ、見事に判定勝利。事前予想を覆す大きな勝利となった。
現在は、WBO世界スーパーライト級王者を保持している。
戦績
アマ戦績 170戦150勝20敗
プロ戦績 20戦19勝(13KO)1敗
世界戦戦績 4戦3勝(1KO)1敗
※2023年6月10日時点
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2016年11月5日 | 〇 | 2R 2:03 | KO | イシュワー・シクェイロス | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2017年2月24日 | 〇 | 4R 0:58 | TKO | フランシスコ・メデル | メキシコ | |
3 | 2017年3月17日 | 〇 | 2R 0:39 | KO | ダニエル・バスティエン | メキシコ | |
4 | 2017年4月21日 | 〇 | 2R 0:48 | TKO | ホルヘ・ルイス・ムンギア | ホンジュラス | |
5 | 2017年5月20日 | 〇 | 2R 2:21 | KO | ロナルド・リバス | アメリカ合衆国 | |
6 | 2017年7月7日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | クリスチャン・サンティバニーズ | アメリカ合衆国 | |
7 | 2017年10月13日 | 〇 | 2R 1:57 | TKO | ジョシュ・ロス | アメリカ合衆国 | |
8 | 2018年2月3日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | フアン・パブロ・サンチェス | メキシコ | |
9 | 2018年5月12日 | 〇 | 1R 1:04 | KO | ビトー・ジョーンズ | ブラジル | |
10 | 2018年7月14日 | 〇 | 6R 0:15 | TKO | ウィリアム・シルバ | ブラジル | WBCアメリカ大陸ライト級王座決定戦 |
11 | 2018年12月8日 | 〇 | 1R 0:44 | KO | メイソン・メナード | アメリカ合衆国 | NABF北米ライト級王座決定戦 USBA全米ライト級王座決定戦 |
12 | 2019年2月2日 | 〇 | 7R 1:08 | KO | ディエゴ・マグダレノ | アメリカ合衆国 | NABF防衛1・USBA防衛1 NABA全米ライト王座決定戦 |
13 | 2019年4月20日 | 〇 | 5R 1:32 | KO | エディス・タトリ | フィンランド | NABF防衛2 |
14 | 2019年7月19日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | 中谷正義(井岡) | 日本 | IBF世界ライト級挑戦者決定戦 |
15 | 2019年12月14日 | 〇 | 2R 1:13 | TKO | リチャード・カミー | ガーナ | IBF世界ライト級タイトルマッチ |
16 | 2020年10月18日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ワシル・ロマチェンコ | ウクライナ | WBA・IBF・WBO世界ライト級王座統一戦 IBF防衛1 |
17 | 2021年11月28日 | × | 12R | 判定1-2 | ジョージ・カンボソス・ジュニア | オーストラリア | WBA・IBF・WBO王座陥落 |
18 | 2022年8月13日 | 〇 | 7R 2:14 | TKO | ペドロ・カンパ | メキシコ | NABFスーパーライト級王座決定戦 WBOインターナショナルスーパーライト級王座決定戦 |
19 | 2022年12月10日 | 〇 | 12R | 判定2-1 | サンドル・マルティン | スペイン | WBOインターナショナル防衛1 |
20 | 2023年6月10日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ジョシュ・テイラー | イギリス | WBO世界スーパーライト級タイトルマッチ |
ファイトスタイル・能力
ロペスは、オーソドックススタイルのボクサーファイタータイプだ。
上体が柔らかく攻撃の当たる瞬間のスピードが非常に速い。両手を下げるトリッキーな動きをすることも見られる。癖のあるスタイルであることから対戦相手によっては、非常にやりにくいと感じるボクサーも多いのではないだろうか。
オフェンス
相手をよく見つつ、スピードのあるコンビネーションを得意としている。
時折みせる、タイミングの絶妙な右ショートパンチなどのカウンター攻撃も非常に強力だ。
ディフェンス
L字ガード気味の構えからステップバック、ダッキングなど多彩なディフェンステクニックを持っている。相手の動きをよく見て、冷静に攻撃を見切る。反射神経が良く、また身のこなしも非常に良い。
両手を下げて、リラックスした体勢から冷静なペースメイクも可能。無駄な動きが少なくペース配分のコントロールも上手く調整している。
まさに巧みなディフェンステクニックである。この完成度の高いディフェンスができるからこそ、カウンター攻撃に繋げられるのではないだろうか。
スーパーライト級主要選手
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