本記事では、軽量級に現れた天才ボクサー・ジェシー”バム”ロドリゲス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、ジェシー・ロドリゲスのその強さについて解説していきます。
よろしくお願いします。
プロフィール
Jesse Rodriguez Franco showing how it should be done from Texas.
— BOXING n BBQ (@BOXINGnBBQ) February 6, 2022
Hope Mario barrios can follow that up #boxing pic.twitter.com/BrYbnovfGz
名前 | ジェシー・ジェームス・ロドリゲス・フランコ |
生年月日 | 2000年1月20日 |
デビュー | 2017年3月10日 |
出身地 | テキサス州(アメリカ合衆国) |
身長 | 164cm |
リーチ | 170cm |
タイプ | 左ボクサーファイター |
階級 | フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) |
実績 | 世界2階級制覇 主要2団体統一(フライ級) |
幸運が舞い込み、それを努力でつかみ取った天才だ。2022年スーパーフライ級タイトルマッチにて、出場が不可能になったシーサケットの代役として、本来の階級のライトフライ級から2階級も上げて王座決定戦に出場した。さらにその相手は、経験豊富であり、なおかつ、高い勝率を残す強豪、カルロス・クアドラス。流石に厳しい試合になるかと思われたが、なんとダウンまで奪って大差の判定勝利。ローマンゴンサレス、シーサケットと注目された選手のいる階級だっただけに、この勝利により一躍世界にその名を知らしめた。
スーパーフライ級で2度の防衛を成功させ、その後、スーパーフライ級世界タイトルをあえて返上し、本来のベストな体重であるフライ級に転向した。 フライ級初戦でいきなり、クリスティアン・ゴンザレスとの世界タイトルマッチが組まれ、見事に判定勝利。世界2階級制覇を達成した。
2023年12月26日、当時20戦無敗のサニーエドワーズと主要2団体統一戦が行われた。試合はロドリゲスの見事なカウンター攻撃がヒットし、ダウンを奪い、9ラウンドに相手が棄権しTKO勝利。無敗の世界王者相手に、力の差を見せつけ、さらにロドリゲスへの評価は高くなった。
この勝利により、WBO・IBF世界フライ級主要2団体統一王者となった。
2024年6月29日、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでWBC世界スーパーフライ級王者のファン・フランシスコ・エストラーダに挑んだ。4回にエストラーダからダウンを奪ったが、6回には自身初のダウンを奪われた。しかし、7回終盤に左ボディで再びエストラーダからダウンを奪い、7回3分KO勝ちを収めた。これでWBC王座に返り咲いた。
試合後、ロドリゲスは今後の展望について語った。同年7月7日に行われる井岡一翔対フェルナンド・マルティネスのWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦の勝者との対戦を希望した。
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戦績
アマ戦績 90戦77勝13敗
プロ戦績 20戦20勝(13KO)無敗
世界戦戦績 6戦6勝(3KO)無敗
※2024年6月29日時点
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2017年3月10日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | マウリシオ・クルス | メキシコ | |
2 | 2017年4月28日 | 〇 | 1R 1:39 | TKO | エリック・ホバーニ・ネグレテ | メキシコ | |
3 | 2017年6月10日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | ロバート・レデスマ | アメリカ合衆国 | |
4 | 2017年11月17日 | 〇 | 2R 1:22 | KO | ホルヘ・モスケイラ | メキシコ | |
5 | 2018年3月9日 | 〇 | 1R 1:33 | TKO | サンティアゴ・サンチェス・バヤルド | アメリカ合衆国 | |
6 | 2018年5月5日 | 〇 | 3R 2:18 | KO | アルマンド・バスケス | メキシコ | |
7 | 2018年9月30日 | 〇 | 8R | 判定3-0 | エドウィン・レイエス | アメリカ合衆国 | |
8 | 2018年12月1日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ジョスエ・モラレス | アメリカ合衆国 | |
9 | 2019年3月16日 | 〇 | 3R 2:50 | TKO | ラウフ・アガエフ | アゼルバイジャン | |
10 | 2019年7月27日 | 〇 | 3R 2:23 | TKO | セサール・ガルシア・トリホス | メキシコ | |
11 | 2020年2月29日 | 〇 | 8R 1:10 | TKO | マルコ・サステイタ | アメリカ合衆国 | |
12 | 2020年9月5日 | 〇 | 1R 2:03 | KO | ハニエル・リベラ | プエルトリコ | |
13 | 2020年12月12日 | 〇 | 2R 2:05 | KO | サウル・フアレス | メキシコ | |
14 | 2021年10月16日 | 〇 | 4R 1:23 | KO | ホセ・アレハンドロ・ブルゴス | メキシコ | |
15 | 2022年2月5日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | カルロス・クアドラス | メキシコ | WBC世界スーパーフライ級王座決定戦 |
16 | 2022年6月25日 | 〇 | 8R 1:50 | TKO | シーサケット・ソー・ルンヴィサイ | タイ | WBC防衛1 |
17 | 2022年9月17日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | イスラエル・ゴンザレス | メキシコ | WBC防衛2 |
18 | 2023年4月8日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | クリスティアン・ゴンザレス | メキシコ | WBO世界フライ級王座決定戦 |
19 | 2023年12月16日 | 〇 | 9R終了 | TKO | サニー・エドワーズ | イギリス | IBF・WBO世界フライ級王座統一戦 IBF獲得・WBO防衛1 |
20 | 2024年6月29日 | 〇 | 7R 3:00 | KO | ファン・フランシスコ・エストラーダ | メキシコ | WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ WBC・リングマガジン王座獲得 |
ファイトスタイル・能力
ジェシーロドリゲスはサウスポースタイルのボクサーファイターである。
上下へのスピードのある攻撃、反応・タイミング共に抜群なカウンターでダウンを奪ってみせる。また、サイドのステップワークを駆使し、角度を作る技量もある。年齢がまだ若いが、それを感じさせないほど完成されたテクニックを持つボクサーだ。
オフェンス
タイミングを合わせたカウンター攻撃が非常に強力である。両フック、両ストレート攻撃とどの角度からでもカウンター攻撃を狙う。タイミング、威力ともに非常に高く、非常に高いテクニックである。
また、カウンター攻撃がなくとも、相手が出てこなければ、みずからラッシュをかけるコンビネーションも素晴らしい。豊富な運動量のあるラッシュで動けなくなるまで追い込む気迫ある攻撃が非常に強力である。
スタミナ、威力、テクニックと全てを凌駕するまさに天才的なオフェンス能力である。
ディフェンス
ディフェンスにおいては、強固な両手ガードが印象的である。常に相手の攻撃を警戒し、しっかりと両手でガードする。非常に丁寧なディフェンスである。
また、ステップワークによるディフェンスも素晴らしい。バックステップ、サイドステップを駆使し、的を絞らせないようによく動く印象だ。そのため、スタミナも十分に備えており、ディフェンス面においても穴のない選手である。
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