2025年、世界ボクシング界が再び注目する一戦が近づいている。相手は“モンスター”井上尚弥。その挑戦者として名を連ねるのが、アメリカ出身の技巧派ボクサー、ラモン・カルデナスである。この記事では、カルデナスのプロフィールからファイトスタイル、そして井上戦に向けた注目ポイントまでを徹底的に掘り下げて紹介していく。検索される頻度の高いキーワードを意識しながら、井上尚弥との対戦がどうなるのかを考察する。
プロフィール
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『Prime Video Boxing 12』
4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
井上尚弥🇯🇵 vs カルデナス🇺🇸
WBO世界フェザー級タイトルマッチ
エスピノサ🇲🇽 vs バスケス🇺🇸
フェザー級10回戦
中野幹士🇯🇵 vs マルケス🇵🇷
ほか
5月5日(月・祝) 午前中配信開始予定
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名前 | ラモン・カルデナス |
生年月日 | 1995年11月7日 |
デビュー | 2015年7月25日 |
出身地 | アメリカ合衆国 |
身長 | 165cm |
リーチ | ?cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
井上尚弥と同じ165cmという身長ながら、非常にディフェンスに長けたテクニカルな選手である。派手さよりも堅実さを武器にしており、無駄な動きが少なく冷静な判断で試合を運ぶタイプだ。
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戦績
プロ戦績 27戦 26勝 (14KO) 1敗
世界戦戦績 今回初戦
※井上尚弥戦前の戦績
唯一の敗北は2017年、メキシコでの判定負け。相手は無名の中堅選手であったが、地元判定の影響もあったと見られる。
それ以降はコンスタントに試合を重ね、安定した成績を築いてきている。
KO率は約54%
ハードパンチャーではないが、タイミングと精度に優れたカウンターを武器にKOを重ねている。中でもボディショットでのKOが目立ち、相手の体力を削りながら最後に仕留めるタイプである。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2015年7月25日 | 〇 | 1R 2:15 | KO | ジョナサン・エルナンデス | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 2015年8月8日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | ポルフィリオ・アレジャーノ | メキシコ | |
3 | 2015年10月6日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | ジェイミー・エルナンデス | アメリカ合衆国 | |
4 | 2016年1月16日 | 〇 | 1R 1:53 | KO | ラベール・ウィルソン | アメリカ合衆国 | |
5 | 2016年5月28日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | イサウ・デュエネス | アメリカ合衆国 | |
6 | 2016年5月31日 | 〇 | 2R 1:32 | TKO | ホセ・マリア・オリバレス | メキシコ | |
7 | 2016年6月28日 | 〇 | 3R | KO | ルイス・アラウホ・ラミレス | メキシコ | |
8 | 2016年9月13日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | イバン・ナヘラ・カルデロ | メキシコ | |
9 | 2016年10月25日 | 〇 | 2R 2:06 | TKO | ミゲル・アンヘル・ロドリゲス・ララ | メキシコ | |
10 | 2016年11月29日 | 〇 | 3R 2:10 | TKO | エリウド・モントーヤ・ゴンサレス | メキシコ | |
11 | 2017年2月10日 | 〇 | 1R 1:57 | TKO | ルイス・バラ・カリージョ | メキシコ | |
12 | 2017年3月4日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ビクトル・ロサズ | メキシコ | |
13 | 2017年4月25日 | × | 10R | 判定0-2 | ダニー・フローレス | メキシコ | |
14 | 2017年9月26日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ガビノ・エルナンデス | メキシコ | |
15 | 2017年11月28日 | 〇 | 4R 0:51 | TKO | ネストル・ロブレド | メキシコ | |
16 | 2018年6月23日 | 〇 | 6R 0:52 | TKO | フアン・カルロス・ギレン | アメリカ合衆国 | |
17 | 2018年10月27日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ラムジー・ルナ | アメリカ合衆国 | ABF米大陸フェザー級王座決定戦 |
18 | 2019年3月24日 | 〇 | 6R | 判定2-1 | ライアン・リー・アレン | アメリカ合衆国 | |
19 | 2019年11月30日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | エドゥアルド・マルティネス | メキシコ | |
20 | 2021年2月20日 | 〇 | 8R | 判定2-1 | アンヘル・アントニオ・コントレラス | メキシコ | NABA米国スーパーバンタム級王座決定戦 |
21 | 2021年8月14日 | 〇 | 3R 1:05 | TKO | マルビン・ソラノ | ニカラグア | WBAコンチネンタルバンタム級王座決定戦 |
22 | 2022年7月9日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ミシェル・バンケス | ベネズエラ | |
23 | 2023年5月26日 | 〇 | 2R 終了 | TKO | ロドリゴ・ゲレーロ | メキシコ | |
24 | 2023年9月15日 | 〇 | 2R 1:22 | TKO | ラファエル・ペドロサ | パナマ | |
25 | 2024年2月16日 | 〇 | 6R 終了 | TKO | イスラエル・ロドリゲス・ピカソ | メキシコ | WBC中央アメリカスーパーバンタム級王座決定戦 |
26 | 2024年4月24日 | 〇 | 9R 1:37 | KO | ヘスス・ラミレス・ルビオ | メキシコ | WBA北米大陸スーパーバンタム級王座決定戦 |
27 | 2025年2月8日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | ブライアン・アコスタ | メキシコ |
主な試合実績
2023年にはラファエル・ペドロサ(当時15戦全勝11KO)を2ラウンドでKO勝利。ただし、ペドロサは戦績ほどの実力はなく、やや過大評価された相手だったと見られている。
2024年にはルビオと対戦。接戦の末に9ラウンド左ボディでKO勝利を収めたが、このルビオは2022年にニック・ボールに1ラウンドKO負けしている選手であり、カルデナスが苦戦したことで実力に疑問を持つ声もある。
さらに2025年2月にはブライアン・アコスタ戦。前半を支配したが、7ラウンドにカウンターを受けてダウン。2ラウンドにわたってダメージ回復に苦しみ、打たれ弱さを露呈した。
ファイトスタイル・能力

カルデナスの最大の特徴はそのボクシングIQの高さとディフェンス力の巧みさである。スピードやパワーは特筆すべきものではないが、ポジショニングと相手の出方に応じた対応力に優れる。
特定のスタイルを持たないオールラウンダー的な一面があり、相手のタイプに応じて試合を組み立てる。攻防一体のスタイルを持ち、無駄な攻撃も無防備なディフェンスもせず、冷静な戦術を貫く。
オフェンス
攻撃面では、ジャブのタイミングと精度が非常に高い。モーションが小さく、相手に見えづらいジャブを打ち分ける。また、右クロスのカウンターもタイミングが抜群で、相打ちの場面でも相手のパンチを見切って打ち返す冷静さがある。
パンチはコンパクトで無駄がない。左ボディ、左アッパーも使いこなす基本に忠実なスタイルであり、スウェーからの左フックも得意とする。
ただし、一発で試合を終わらせるパワーには欠ける。
ディフェンス
L字ガードとスウェー、ショルダーブロック、ダッキングを駆使し、非常に洗練されたディフェンスを展開する。相手のパンチをボディワークでかわす技術は一級品。
アコスタ戦では7ラウンドにダウンを喫したものの、その後の防御対応は見事で、攻撃をいなしながらダメージ回復に集中し、最終的には判定勝利を手にした。
この試合ではパンチをまともにもらわない技術の高さが際立っていた。
井上尚弥戦の注目ポイント
1. ジャブ対決の行方
カルデナスの武器である高精度ジャブが、井上尚弥のシャープなジャブにどう対抗できるかがカギとなる。フルトン戦では井上のジャブが全てを制した。カルデナスが差し負けると主導権を奪われる可能性が高い。
2. カウンター勝負の攻防
右クロスカウンターが持ち味のカルデナスにとって、井上のスピードとタイミングを見極めることができるかが試される。反応の遅れが命取りになるため、一瞬の判断ミスが致命的になる。
3. 打たれ弱さの克服
アコスタ戦で見せた打たれ脆さは、井上の強打の前では致命傷になりうる。アコスタ戦での被弾とそのダメージ回復時間を要したという事実から、耐久力に不安が残る。井上尚弥に勝つには、タフネスは非常に重要となる。井上尚弥の攻撃を一度も受けずに勝つことは不可能だろう。
4. 精神的なプレッシャーへの耐性
井上尚弥との対戦では、試合前から精神的なプレッシャーを受けることは確実。フルトンですら初回から動きが硬直していた。カルデナスが冷静さを保てるかが注目される。
まとめ
ラモン・カルデナスは高いボクシングIQと匠なディフェンス力を持つ技巧派ボクサーである。だが、パワーやフィジカル、スピード面では井上尚弥に大きく劣る。
2025年の対戦では、初回からジャブで差をつけられ、徐々に追い詰められる展開が予想される。フルトン戦のように中盤でのフィニッシュが濃厚だ。
カルデナスは技巧で勝負するしかないが、その技巧が井上尚弥に通用するとは考えにくい。
今回の対戦は、井上尚弥が世界にその圧倒的な実力を再び見せつける舞台となる可能性が高い。
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