2023年9月4日に放送されたWOWOWエキサイトマッチSP「フルトンvs井上尚弥」にて、井上尚弥が記者取材に対応し、スーパーバンタム級で戦うべき4人の名前をあげた。本記事では、その4人の選手について紹介していく。
井上尚弥のフルトン戦後の心境
スティーブンフルトンに勝利した井上尚弥は、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者となった。次戦は今年12月に国内で予定されているWBAスーパー・IBF世界同級王者のマーロン・タパレスとの4団体統一戦となるだろう。
井上尚弥はWOWOW収録後の取材に対し、
「もう1か月経つのか。早いな。今日見たのは過去の映像。もう次へ向けて進んでいる」
と現在の心境を明かした。
そして「スーパーバンタム級で戦うべき4人」の名前を挙げた。
- 次戦予定のWBAスーパー・IBF王者のタパレス
- 挑発を繰り返してきた問題児の元3階級制覇王者のジョンリル・カシメロ
- 元2階級制覇王者でWBCの指名挑戦権を持つ悪童と呼ばれる強者ルイス・ネリ
- 前2団体統一王者のムロジョン・アフマダリエフ
井上が自ら「対戦候補はこの4人」と断言したのは初めて。
まず最初のターゲットは、スーパーバンタム級世界主要4団体統一戦となるタパレスだ。12月に国内開催の予定となるよう交渉がスタートしている。スティーブン・フルトンとの試合後にリングに迎え入れて互いに対戦を誓っているため、試合が行われるのはほぼ間違いないと言えるだろう。
ここからは、その4選手について詳しく紹介していく。
№1マーロン・タパレス
Naoya Inoue Marlon Tapales
— FightersTalkTV (@FightersTalkTV) October 7, 2023
Undisputed WBA, WBC, IBF, and WBO super-bantamweight world title
December 26th
Japan
This information was confirmed by Bob Arum. ‼️ #BobArum #boxingnews #BoxingFans pic.twitter.com/aMnJJefxo9
名前 | マーロン・タパレス |
生年月日 | 1992年3月23日 |
デビュー | 2008年7月18日 |
出身地 | トゥボッド(フィリピン) |
身長 | 163cm |
リーチ | 165cm |
タイプ | 左ボクサーファイター |
階級 | バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 世界2階級制覇 主要2団体統一(スーパーバンタム級) |
戦績
プロ戦績 40戦37勝(19KO)3敗
世界戦戦績 3戦2勝(1KO)1敗
※2023年4月8日時点
プロキャリア40戦とかなりベテランのボクサー。直近の試合では、無敗だったムロジョン・アフマダリエフ選手から僅差ではあったが、見事に判定勝ちを収め、主要2団体統一チャンピオンとなり華々しい結果を残した。
しかし、その戦績とは裏腹に日本での評判はかなり悪い。
2017年には、日本人ボクサー大森将平選手に体重超過のままTKO勝ち。
さらには、2021年日本人ボクサーの勅使河原弘晶選手に対し万全な状態になる前にストップに追い込んでしまうなど盛り上がりに欠ける試合をしてしまった。
日本人キラーでありながら、その試合内容は評判が悪く、日本のボクシングファンの間では人気がない。(ちなみに岩佐亮佑選手は、タパレス選手をKOで倒している。)
より詳しい記事はコチラ↓
№2ジョンリル・カシメロ
#AndStill WBO Bantamweight World Champion John Riel Casimero, who defeated Guillermo Rigondeaux by split decision. Scorecards: 115-113 (Rigondeaux), 116-112 (Casimero) & 117-111 (Casimero) pic.twitter.com/0Kru9hfj2T
— WBO (@WorldBoxingOrg) August 15, 2021
名前 | ジョンリル・リポンテ・カシメロ |
生年月日 | 1989年2月13日 |
デビュー | 2007年6月3日 |
出身地 | オルモック(フィリピン) |
身長 | 163cm |
リーチ | 164cm |
タイプ | 右ファイター |
階級 | ライトフライ級 (48.97キロ) フライ級 (50.80キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 |
戦績
プロ戦績 37戦33勝(22KO)4敗
世界戦戦績 16戦12勝(9KO)4敗
※2023年5月13日時点
過去には、WBO世界ライトフライ級暫定王者、IBF世界ライトフライ級王者、IBF世界フライ級王者、WBO世界バンタム級王者と世界3階級制覇を達成した実績のある選手。
現在は、スーパーバンタム級に階級を転向し、無冠となっている。
2007年のデビュー以降、地元のフィリピンを中心に試合経験を積み重ね、3階級制覇の記録を残した素晴らしい成績である。しかし、判定負け、KO負けの経験もあり、その調子にはかなり波があると言える。また、怪我、ドーピング陽性、体重超過など、評判の良くない一面があることでも有名な選手だ。
より詳しい記事はコチラ↓
№3ルイス・ネリ
Luis Nery To Return July 8 In Mexico Following February War With Hovhannisyan https://t.co/VtgwAM3E0J pic.twitter.com/sVPT6J1ra3
— BoxingScene.com (@boxingscene) May 12, 2023
名前 | ルイス・エステバン・ネリ・エルナンデス |
生年月日 | 1994年12月12日 |
デビュー | 2012年5月5日 |
出身地 | ティファナ(メキシコ) |
身長 | 165cm |
リーチ | 165cm |
タイプ | 左ファイター |
階級 | バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 世界2階級制覇 |
戦績
アマ戦績 9戦9勝無敗
プロ戦績 36戦35勝(27KO)1敗
世界戦戦績 3戦2勝(1KO)1敗
※2023年7月8日時点
アマチュアの経験は浅いものの、プロ転向後、その高性能なボクシングを活かし、素晴らしい好成績を収めている。
最近までは無敗の戦績だったが、2021年5月に行われたブランドンフィゲロアとのWBA・WBC世界スーパーバンタム級王座統一戦にてボディブローによるまさかのKO負けを喫し、初黒星となった。
初の敗北を経験して以降は、徐々に調子を取り戻し、当時無敗だったカルロス・カストロを判定で破り、その後も3戦連続KO勝利するなど調子を上げ、王座への巻き返しを狙っている。
より詳しい記事はコチラ↓
№4ムロジョン・アフマダリエフ
Murodjon Akhmadaliev becomes sole WBA super bantamweight champion
— WBA Boxing (@WBABoxing) December 2, 2021
Link : https://t.co/lsoCoZYGRe pic.twitter.com/FOa6Fwc7h4
名前 | ムロジョン・アフマダリエフ |
生年月日 | 1994年11月2日 |
デビュー | 2018年3月10日 |
出身地 | チュスト(ウズベキスタン) |
身長 | 166cm |
リーチ | 173cm |
タイプ | 左ファイター |
階級 | スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 主要2団体統一(スーパーバンタム級) |
戦績
アマ戦績 320戦300勝20敗
プロ戦績 12戦11勝(8KO)1敗
世界戦戦績 5戦4勝(2KO)1敗
※2023年4月10日時点
スーパーバンタム級の上位ランカーであり、あの世界最速の3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコにプロデビュー前から注目されていた選手でもある。
身長はスーパーバンタム級の中では小柄なのだが、体が厚く強固な身体を持つファイターだ。
プロになってから最近まで負けなしの最強ボクサーと言われていたが、マーロンタパレスとの防衛戦にて僅差で敗れ初黒星となった。
より詳しい記事はコチラ↓
ムロジョン・アフマダリエフ選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】
本記事は、以上になります。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。