フリオ・セサール・マルティネス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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本記事では、強烈な豪快強打のメキシカン・フリオ・セサール・マルティネス選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、マルティネスのその強さについて解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前フリオ・セサール・マルティネス(Julio Cesar Martinez)
生年月日1995年1月27日
デビュー2015年10月16日
出身地メキシコ
身長157cm
リーチ160cm
タイプ左右ボクサーファイター
階級フライ級 (50.80キロ)
スーパーフライ級 (52.16キロ)

マルティネスのボクシングからはテクニカル的な要素が感じられない。ガードしたまま近づいては、両腕を振り回すぶんぶん丸。良さでもあり、欠点でもあるが、それが彼に最も適したスタイルなのかもしれない。

2022年3月、強打に磨きをかけKOを量産していたマルティネスは、階級を上げ、強豪4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスに挑戦する。試合は、ローマン・ゴンサレスのテクニックに圧倒され、得意の強打を活かせず完敗し、スーパーフライ級の挑戦に失敗した。

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戦績

アマ戦績  200戦以上
プロ戦績  25戦21勝(15KO)2敗2無効
世界戦戦績 10戦7勝(4KO)1敗2無効
※2024年3月30日時点

試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12015年10月16日×4R判定 1-2ホアキン・クルスメキシコプロデビュー戦
22016年3月3日2R 2:24TKOセルヒオ・グラナドスメキシコ 
32016年4月2日2R 1:20TKOレオナルド・バエスメキシコ 
42016年7月9日1R 1:02TKOイスラエル・イスキエルドメキシコ 
52016年8月13日8R判定 2-0ホアキン・クルスメキシコ 
62016年10月1日8R判定 3-0ウーゴ・アギラールメキシコ 
72017年1月17日8R判定 3-0エドガル・ソーサメキシコ 
82017年10月7日1R 2:47TKOマルビン・ディアスメキシコ 
92017年12月16日4RTKOマルティン・テクアペトラメキシコ 
102018年2月23日6R 終了TKOホセ・バルデスメキシコ 
112018年7月7日2R 0:23TKOイヴァン・フローレスメキシコ 
122018年8月11日1R 2:11KOファン・マルチネスメキシコ 
132018年10月6日1R 1:57KOビクトル・ルイスメキシコ 
142019年1月26日1R 1:52TKOイルヴィン・オルダスメキシコ 
152019年3月23日5R 0:57KOアンドリュー・セルビーイギリスWBC世界フライ級挑戦者決定戦
162019年8月31日3R 1:43NCチャーリー・エドワーズイギリスWBC世界フライ級タイトルマッチ
172019年12月20日9R 1:19TKOクリストファー・ロサレスニカラグアWBC世界フライ級王座決定戦
182020年2月29日12R判定 3-0ジェイ・ハリスイギリスWBC防衛1
192020年10月23日2R 2:42TKOモイセス・カジェロスメキシコWBC防衛2
202021年6月26日6R 1:00TKOホエル・コルドバメキシコWBC防衛3
212021年11月19日3R 0:01NCマックウィリアムズ・アローヨプエルトリコWBC世界フライ級王座統一戦
222022年3月5日×12R判定 0-3ローマン・ゴンサレスニカラグアWBC世界スーパーフライ級ダイヤモンド王座決定戦
232022年12月3日12R判定 2-0サミュエル・カルモナスペインWBC防衛4
242023年5月6日11R 1:00TKOロナル・バティスタパナマWBC防衛5
252024年3月30日12R判定 3-0アンジェリーノ・コルドバベネズエラWBC防衛6
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ファイトスタイル・能力

マルティネスは、右オーソドックススタイルのファイタータイプだ。

両手でガードしながら常にプレッシャーをかけて前進し、豪快なパンチを振り回す。攻撃的になりすぎて、逆にカウンターを浴びることも見られるが、その強打・強振によって多くのKO勝利を記録していることは非常に素晴らしい結果である。

オフェンス

射程圏内に入れば、威力のある両手フックを強振する。乱雑な入りの攻撃であっても、パワーパンチのゴリ押しで一気に沈めてしまう。

軽量級ながらも非常に高いKO率を残せているのは、彼の思い切った強打を打つスタイルが活きているからなのだろう。

また、攻撃力に加えて、スタミナも非常に豊富である。カウンターを多くもらおうと構わず打ち続けるマルティネスの強打は、相当なスタミナがあることから可能となっているのではないだろうか。

ディフェンス

インファイトスタイルが得意なマルティネスは、危険な近い距離の際は、しっかりとした両手ガードでディフェンスをおこなう。遠い間合いでは、身体のスイングで相手の攻撃を交わすなど、ディフェンスはしっかりとおこなっているように見えるが、意外と穴が多い印象だ。

ボディの被弾によって手が下がり、上へのガードが甘くなることもしばしば。ぶんぶんと振り回すパンチが相手に読まれると、容易にカウンター攻撃を叩き込まれることも見られる。

初挑戦のスーパーフライ級の試合、4階級制覇王者のローマンゴンサレスとの試合では、着弾率の高いローマンゴンサレスの強打に為す術なく撃沈した。この敗戦の原因は、明らかなディフェンス能力の差であっただろう。

マルティネスのアグレッシブなスタイルは、彼の良さでもあり、欠点でもあるのではないだろうか。

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