武居由樹選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】

ボクサー強さ解説
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プロボクシング界で注目度を一気に高めている存在といえば、やはり武居由樹である。かつてキックボクシングの舞台で華々しい戦績を残し、その後プロボクサーへと転向した彼は、持ち前のセンスとパワーを武器に短期間でトップ戦線に食い込むだけの実力を見せている。サウスポースタイルから繰り出される多彩な攻撃は観客を沸かせ、さらに恐ろしいほどのKO率が彼の強さを証明している。まだキャリアの浅い段階にあるにもかかわらず、すでに完成度の高さを見せつけるこのファイターが、どのようなファイトスタイルを持ち、どこに強みと課題があるのかを徹底的に掘り下げていく。

プロフィール

名前武居由樹(たけい よしき)
生年月日1996年7月12日
デビュー2021年3月11日
出身地東京都足立区
身長170cm
リーチ173cm
タイプ左ボクサーファイター
階級バンタム級 (53.52キロ)
スーパーバンタム級 (55.34キロ)
実績元Krushバンタム級王者
元K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者

武居由樹(1996年7月12日生まれ)は、大橋ジム所属のプロボクサーであり、元キックボクサー。元WBO世界バンタム級王者であり、キックボクシング時代にはK-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者としてその名を轟かせた。

プロボクシングへ転向後は、トレーナーに元世界チャンピオンの八重樫東を迎え、さらに成長を続けている。ボクシングデビューから8戦連続KO勝利という驚異的な成績を残しており、その強さは国内外から高く評価されている。

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戦績

キック戦績 25戦23勝(16KO)2敗
プロ戦績  12戦11勝(9KO)1敗
世界戦戦績 4戦3勝1敗
※2025年9月14日時点

ボクシング試合実績

日付勝敗時間結果対戦相手国籍備考
12021年3月11日1R 1:43TKO高井一憲(中日)日本プロデビュー戦
22021年9月9日1R 2:57TKO竹田梓(高崎)日本 
32021年12月14日1R 0:59TKO今村和寛(本田F)日本 
42022年4月22日2R 1:22TKO河村真吾(堺春木)日本 
52022年8月26日5R 2:07TKOペテ・アポリナルフィリピンOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ
62022年12月13日11R 2:17TKOブルーノ・タリモオーストラリアOPBF防衛1
72023年7月25日3R 1:08KOロニー・バルドナドフィリピン 
82023年12月26日2R 2:23KOマリオ・ディアスメキシコ
92024年5月6日12R判定3-0ジェイソン・マロニーオーストラリアWBO世界バンタム級タイトルマッチ
102024年9月3日12R判定3-0比嘉大吾(志成)日本WBO防衛1
112025年5月28日1R 2:07TKOユッタポン・トンデイタイWBO防衛2
122025年9月14日×4R 1:21TKOクリスチャン・メディナメキシコWBO陥落
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ファイトスタイル・能力

武居由樹はサウスポーのボクサーファイタータイプである。サウスポー特有の角度を活かし、左ストレートを中心に組み立てることができる上に、単にテクニックだけではなく爆発的なパワーを兼ね備えているのが大きな特徴だ。ボクシングセンスが非常に高く、試合の流れを読む力や相手との距離感をつかむ感覚に優れている。プロとしての戦績はまだ浅いにもかかわらず、その完成度はすでに世界レベルに近いといっても過言ではない。タイミングの良さ、スピード、そして一撃必殺の破壊力を兼ね備えており、どの攻撃からでも試合を終わらせることができる点が最大の魅力である。中間距離を主戦場とし、ステップでリズムをつかみながら一気に飛び込むスタイルはまさに攻撃的なボクサーファイターの典型である。

オフェンス

武居の攻撃は一言で表すならば超攻撃型のパワーファイトである。

左右どちらのパンチでも相手を沈めることができる点が特筆すべき強みである。特にフック系のパンチを得意とし、右フックや左ストレートでダメージを与え、そこから連続攻撃で一気に畳みかける。左右のボディ攻撃の威力も絶大であり、キックボクシング時代から培った打ち込みの技術がボクシングにそのまま活かされている。ボディへのパンチは相手のスタミナを削り、動きを止め、試合の後半で勝負を決定づける大きな武器となっている。

攻撃の特徴はその思い切りの良さだ。中間距離から一瞬で飛び込み、強烈なパンチを打ち込む姿は観客を魅了する。一撃必殺の爆発力があるため、常に試合を盛り上げることができる。だが、その一方で大きな踏み込みを利用した攻撃は、もし読まれてかわされればカウンターを被弾するリスクも抱えている。攻撃が鋭いからこそ、その裏に潜む危うさもまた存在しているのである。

ディフェンス

防御面においては、オープンスタンスをベースとしたスタイルをとることが多い。足幅を大きく開き、そこからバックステップやスウェーで攻撃を外すディフェンスを得意としている。つまり中距離から長距離にかけては非常に高い回避能力を発揮できる選手であるといえる。

しかし、近距離戦になるとその防御はやや甘さを見せる。顔の前でしっかりと両手を固めるガードタイプではないため、インファイトの場面では被弾するシーンも見られる。これは彼の課題の一つといえるだろう。また、パンチの軌道に独特の癖があり、下から上へ打ち上げるようなフォームを多用するため、その瞬間や打ち終わりにガードが甘くなる。ここは相手に狙われやすいポイントであり、防御面での弱点として浮き彫りになっている。

つまり、ディフェンスは距離があれば問題ないが、近距離での戦いではガード技術の向上が不可欠である。攻撃力が圧倒的に高いからこそ、防御面を改善できればまさに死角のないファイターへと進化できるはずだ。

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