本記事では、革命のアウトサイダー・朝倉海選手について、戦績やファイトスタイル、特徴など、朝倉海のその強さについて解説していきます。
プロフィール
ベルトを取り返す pic.twitter.com/w8IokRfwoh
— 朝倉 海 Kai Asakura (@kai_1031_) October 26, 2023
| 名前 | 朝倉 海（あさくら かい） |
| 生年月日 | 1993年10月31日 |
| 国籍 | 日本 |
| 出身地 | 愛知県豊橋市 |
| 身長 | 172cm |
| リーチ | 176cm |
| 異名 | 革命のアウトサイダー |
| タイプ | オーソドックス |
| スタイル | 相撲・空手・禅道会・ブラジリアン柔術 |
| チーム | JAPAN TOP TEAM |
入場曲
朝倉海は、「Forever Young（AK-69 feat. UVERworld）」を入場曲としている。
階級
朝倉海の階級は、バンタム級である。
| フライ級 | 57kg未満 |
| バンタム級 | 61kg未満 |
| フェザー級 | 66kg未満 |
| ライト級 | 71kg未満 |
| ライトヘビー級 | 93kg未満 |
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戦績
MMA戦績 25戦21勝(13KO)4敗
RIZIN戦績 16戦13勝(8KO)3敗
※2023年12月31日時点
勝った相手【有名選手厳選】
- マネル・ケイプ（2018年・判定勝ち）
- 堀口恭司（2019年・KO勝ち）
- 扇久保博正（2020年・KO勝ち）
- フアン・アーチュレッタ（2023年・KO勝ち）
朝倉海を一躍有名にさせた試合は、やはり2019年12月の堀口恭司とのタイトルマッチだろう。当時、RIZINで無敗だった堀口から強烈なカウンター攻撃を合わせ、見事に1RKO勝利。格闘技ファンを大いに沸かせ、一気に知名度を上げた素晴らしい1戦だった。
2023年大晦日、フアン・アーチュレッタとバンタム級タイトルマッチをおこなった。そのビッグマッチは思いがけない形で始まってしまった。アーチュレッタがまさかの計量オーバー。それも2.8kgも。抹消されるかと思われた試合だったが、海は試合を実行することを選択し、条件付きのイレギュラーなルールで試合が行われることとなった。2.8kgもの体重オーバーがあり、普通なら試合をしない方が賢明な状況だったにも関わらず、朝倉海の見事な膝蹴り・グラウンドパンチによって2ラウンドでKO勝利を果たした。文句なしの素晴らしい勝利である。
この勝利により、朝倉海はRIZINバンタム級6代目チャンピオンとなった。3代目以来のチャンピオンベルト獲得である。また、大晦日の連敗記録に終止符をうった。努力が報われた本当に素晴らしい勝利となった。
負けた相手【有名選手厳選】
- マネル・ケイプ（2019年・KO負け）
- 堀口恭司（2020年・KO負け）
- 扇久保博正（2021年・判定負け）
朝倉海のマイナスな点は、実力者との2戦目で負けてしまうところである。上の3選手はいずれも1戦目で善戦し、勝利している選手である。しかし、2戦目では、僅差でもなくかなり差のある敗北をしているのが現実である。戦略力に定評がある朝倉未来を率いていても、いずれも2戦目で敗北している現状はあまりにも痛い成績である。
試合実績
MMA試合実績
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 対戦相手 | 結果 | 大会 | 備考 |
| 25 | 2023年12月31日 | ○ | フアン・アーチュレッタ | 2R 3:20 KO グラウンドパンチ | RIZIN.45 | 【RIZINバンタム級タイトルマッチ】 |
| 24 | 2023年5月6日 | ○ | 元谷友貴 | 3R 2:25 KO（ボディへの膝蹴り） | RIZIN.42 | |
| 23 | 2021年12月31日 | × | 扇久保博正 | 5分3R終了 判定0-3 | RIZIN.33 | 【RIZINバンタム級JAPANグランプリ決勝】 |
| 22 | 2021年12月31日 | ○ | 瀧澤謙太 | 5分3R終了 判定3-0 | RIZIN.33 | 【RIZINバンタム級JAPANグランプリ準決勝】 |
| 21 | 2021年9月19日 | ○ | アラン“ヒロ”ヤマニハ | 5分3R終了 判定3-0 | RIZIN.30 | 【RIZINバンタム級JAPANグランプリ2回戦】 |
| 20 | 2021年6月13日 | ○ | 渡部修斗 | 1R 3:22 TKO（グラウンドパンチ） | RIZIN.28 | 【RIZINバンタム級JAPANグランプリ1回戦】 |
| 19 | 2020年12月31日 | × | 堀口恭司 | 1R 2:48 TKO（右フック→パウンド) | RIZIN.26 | 【RIZINバンタム級タイトルマッチ】 |
| 18 | 2020年9月27日 | ○ | 昇侍 | 1R 2:37 TKO（サッカーボールキック） | RIZIN.24 | |
| 17 | 2020年8月10日 | ○ | 扇久保博正 | 1R 4:31 TKO（サッカーボールキック） | RIZIN.23 – CALLING OVER – | 【RIZINバンタム級王座決定戦】 |
| 16 | 2019年12月31日 | × | マネル・ケイプ | 2R 0:38 TKO（グラウンドパンチ） | RIZIN.20 | 【RIZINバンタム級王座決定戦】 |
| 15 | 2019年10月12日 | ○ | 佐々木憂流迦 | 1R 0:54 TKO（ドクターストップ : 顎の骨折） | RIZIN.19 | |
| 14 | 2019年8月18日 | ○ | 堀口恭司 | 1R 1:08 KO（右ストレート） | RIZIN.18 | |
| 13 | 2018年12月31日 | ○ | ムン・ジェフン | 5分3R終了 判定3-0 | RIZIN 平成最後のやれんのか! | |
| 12 | 2018年9月30日 | ○ | トップノイ・タイガームエタイ | 5分3R終了 判定3-0 | RIZIN.13 | |
| 11 | 2018年5月6日 | ○ | マネル・ケイプ | 5分3R終了 判定2-1 | RIZIN.10 | |
| 10 | 2017年12月29日 | ○ | 才賀紀左衛門 | 2R 2:39 TKO（右フック→グラウンドの膝蹴り） | RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 2nd ROUND | |
| 9 | 2017年6月10日 | × | ムン・ジェフン | 3R 2:38 KO（左フック→パウンド） | ROAD FC 039 | |
| 8 | 2017年3月11日 | ○ | アラテン・ヘイリ | 1R 0:29 KO（左膝蹴り） | ROAD FC 037 | |
| 7 | 2016年9月4日 | ○ | 大井洋一 | 1R 4:52 TKO（左フック→パウンド） | THE OUTSIDER 第42戦 | 【THE OUTSIDER 55-60kg級タイトルマッチ】 |
| 6 | 2016年7月2日 | ○ | リュウ・シャオヤン | 1R 1:49 リアネイキッドチョーク | ROAD FC 032 | |
| 5 | 2015年12月10日 | ○ | クァク・ジョンヒョン | 1R 4:04 KO（スタンドパンチ連打） | THE OUTSIDER 大田区総合体育館 SPECIAL | |
| 4 | 2015年9月6日 | ○ | チェ・ジョンビン | 1R 2:21 アナコンダチョーク | THE OUTSIDER 第37戦 | |
| 3 | 2015年7月19日 | ○ | 高山慶悟 | 1R 0:40 TKO（バスター→パウンド） | THE OUTSIDER 第36戦 | |
| 2 | 2015年5月17日 | ○ | 伊達聡 | 2R 3:36 KO（左膝蹴り） | THE OUTSIDER 第35戦 | |
| 1 | 2012年9月16日 | ○ | 鈴木智也 | 1R 2:34 腕ひしぎ十字固め | DEEP CAGE IMPACT 浜松 | |
ファイトスタイル・能力
朝倉海は、右オーソドックススタイルだ。平均的な開きのレギュラースタンスからバランスの良い上下の打ち分けなど、打撃に特化しているパワー型の選手である。
打撃
ジャブ・ストレートとどちらも強力だ。特に右ストレートはスピード威力ともに◎。何度もKOを量産してきた素晴らしい打撃である。
また、カウンターを打つのも上手い。相手の入り際や打ち終わりを狙ったカウンターは、当て勘、タイミング、共に良く、海の打撃の威力をさらに引きだたせる非常に有効的なテクニックである。
立ち技
兄貴同様、左のキックが非常に強力であり、スピードも速い。ロー、ミドル、ハイキックなど上・中・下の打ち分けが良く、スピードや威力ともに完璧な強さを持っている。
また、右の膝蹴りも非常に高い攻撃力を発揮する。近年、それによるKOも増えてきており、海の得意としている攻撃の一つと言えるだろう。
寝技
寝技、絞め技に関しては、極めたことを一度も経験していないため、得意としていないだろう。
得意の打撃に繋げるための回避能力は高い。兄貴譲りの足腰の強さで、中々テイクダウンを取らせないのも非常に魅力的なポイントである。
脆さ
朝倉海の唯一の懸念点は、彼の脆さにあるのではないだろうか。バンタム級にしては、フィジカル面で恵まれているようにも見えるが、身体の線が細く、怪我をしやすいという実情もあるのではないだろうか。
特にその脆さが現れたのが堀口恭司2のカーフキックなのではないだろうか。膝の皿に命中したキックによって一撃で海の足は砕けてしまった。
これからもバンタム級で試合をするのは良いと思われるが、怪我で試合ができない等、キャリアに何度もブレーキがかかってしまう場合は、身体を大きく頑丈にするために上の階級へ転級することも考えなければならないのではないだろうか。
バンタム級主要選手
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