ついに実現!ウェルター頂上決戦テレンスクロフォードVSエロールスペンスジュニア【試合レビュー】

ボクシング試合紹介
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本記事では、7月29日(日本時間7月30日)に行われたウェルター級世界主要4団体統一戦、無敗の頂上決戦のテレンス・クロフォードVSエロール・スペンス・ジュニアの試合結果の感想レビューしていきます。

よろしくお願いいたします。

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クロフォード選手のプロフィール

生年月日 1987年9月28日
出身地 オマハ(アメリカ)
身長  173cm
リーチ 188cm
タイプ 左右ボクサー

階級  ライト級
    スーパーライト級
    ウェルター級

実績  世界3階級制覇
    主要4団体統一(スーパーライト級)

世界戦戦績のKO率が82%と驚異的な成績を残しています。世界戦でここまでのKO率を残している選手は中々いませんので、本当に素晴らしい実績です。

ファイトスタイル

アウトボクシングを得意とし、右オーソドックスとサウスポーの両方のスタイルができるボクサーとしてはレアなスイッチヒッターです。

特にサウスポースタイルが強い印象があります。

アウトボクシングでの攻防が上手いのに加え、インファイトのテクニックも高く、サウスポーから打ち出すアッパーや右フック、左右両方からくるボディは非常に強力です。

攻守どちらも丁寧に行う上に、KOを狙える爆発力ももつ、非常にバランスの取れた選手です。

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スペンス選手のプロフィール

参照:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Errol_Spence,_Jr.jpg#/media/File:Errol_Spence,_Jr.jpg

生年月日 1990年3月3日
出身地 ロングアイランド(アメリカ)
身長  177cm
リーチ 183cm
タイプ 左ボクサー
階級  ウェルター級
実績  主要3団体統一(ウェルター級)

ファイトスタイル

ボクサータイプのサウスポースタイルです。

強靭な下半身を持ち、その安定感が非常に良く、どんな体勢からでも強打を打てます。

どの攻撃バリュエーションも強力ですが、中でも特にボディショットが強力です。

バックステップが俊敏で、空いたスペースから的確にショット打つことができ、カウンター攻撃の能力が非常に高いです。

ステップワークから空間を作り得意のボディショットを打つことが多いです。また、そのスピードも相当速いです。

相手の動きを止める左ジャブ、カウンタージャブ、ステップインから強力なジャブなど左ジャブの使い方が上手いです。

さらに、右ボディ、右フック、伸びる右ストレート、ショートの右ストレートと攻撃が多種多様です。

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試合感想レビュー

参照:https://youtu.be/_zPaYp8XN9Y

一言でいうと、期待を大きく上回るような素晴らしい試合でした。

まず、1ラウンド目の立ち上がり、注目されていたクロフォード選手の構え方については、サウスポースタイルから始まりました。序盤は、冷静なジャブの差し合いでした。クロフォード選手もスペンス選手も冷静に相手の攻撃を見切りながら、距離を調整しているような立ち上がりでした。

お互い様子見の探り合いが続くかと思われましたが、早速試合は動きました。

2ラウンド残り20秒、スペンス選手が右ボディジャブを差し込んだのに合わせクロフォード選手がカウンターの左ストレートと右ジャブのコンビネーションをヒットさせ、ダウンを奪いました。

攻撃的に飛び出してきたスペンス選手のスキに見事に合わせた素晴らしいカウンターでした。

それ以降のラウンドからダウンを奪われた焦りなのかスペンス選手の攻撃が雑になり、キレがなくなります。

スペンス選手の得意な左ストレートがかなり大ぶりになっており、さらに攻撃の空振りも多く、冷静さがなくなり焦りが見られました。

クロフォード選手は、常に冷静さを保ちながら、テクニックで圧倒するようなボクシングを展開していきます。

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さらに試合は動きます。

7ラウンド目の残り2分、クロフォード選手の身体をロープへ押し込み、攻撃を仕掛けたスペンス選手にクロフォード選手が冷静に右のカウンターを合わせ2度目のダウンです。

この時もスペンス選手が大ぶりになっており、クロフォード選手の手を折りたたんだアッパーのショートカウンターの方が早く命中しました。

さらに7ラウンド終わり間際、スペンス選手のウィービングの動いた先に合わせ、クロフォード選手の右フック2発を当て、3度目のダウンです。

そしてクロフォード優勢のまま、試合は決着します。

9ラウンド目残り35秒、不用意に攻めにいったスペンス選手にクロフォード選手の右フックが命中、その後スペンス選手はよろけながらも、体制を立て直し、粘ろうとしますが、クロフォード選手のフックのコンビネーションにより何発もの攻撃がヒットし、審判がTKOを宣告し試合終了となりました。

このウェルター級最強を決める頂上決戦は、テレンス・クロフォード選手の9ラウンド2分32秒のTKO勝利で幕を閉じました。

これにより男子ボクサー史上初となる2階級での4団体統一を達成しました。

非常に見応えのある素晴らしい試合でした。

無敗対決ではありましたが、テレンスクロフォード選手が圧勝です。恐ろしく強いです。

試合全般を振り返ると、やはり決め手はジャブの差し合いだったのではないでしょうか。

ラウンドが進むにつれて、ヒット数、命中率も圧倒的にテレンスクロフォード選手の方が多くあり、終始試合をコントロールしていたと感じました。

エロールスペンスジュニア選手も健闘はしましたが、彼らしくない焦りや少し雑な部分も見られました。キャリアの差というのもあったのではないでしょうか。

しかし、本当に素晴らしい試合を提供してくれました。お2人に本当に感謝いたします。

テレンスクロフォード選手、エロールスペンスジュニア選手の2人の活躍には、今後ともぜひ注目してみてください。

本記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。