本記事では、2023年11月18日(金)に開催されるWBC世界ライト級タイトルマッチ、シャクールスティーブンソンVSエドウィン・デ・ロス・サントスについて、試合結果を解説していく。
選手プロフィール
シャクール・スティーブンソン | VS | エドウィン・デ・ロス・サントス |
1997年6月28日 | 生年月日 | 1999年10月7日 |
2017年4月22日 | デビュー | 2018年8月25日 |
ニューアーク(アメリカ) | 出身地 | ドミニカ共和国 |
170cm | 身長 | 173cm |
173cm | リーチ | 178cm |
左ボクサー | タイプ | 左ボクサー |
フェザー級 (57.15キロ) スーパーフェザー級 (58.97キロ) ライト級 (61.23キロ) | 階級 | ライト級 (61.23キロ) |
140戦122勝18敗 | アマ戦績 | ? |
20戦20勝(10KO)無敗 | プロ戦績 | 17戦16勝(14KO)1敗 |
4戦4勝(1KO)無敗 | 世界戦績 | 試合経験なし |
両選手データ比較
スティーブンソン | VS | ロス・サントス | ||
100% | 〇 | プロ勝率 | 94% | |
50% | KO率 | 〇 | 88% | |
6 | パワー | 〇 | 9 | |
7 | ー | バトルプラン | ー | 7 |
7 | オフェンス | 〇 | 8.5 | |
8 | ー | フットワーク | ー | 8 |
8 | 〇 | メンタル | 7 | |
7 | ー | タフネス | ー | 7 |
9.5 | 〇 | スピード | 8.5 | |
8 | 〇 | ディフェンス | 6.5 | |
8 | 〇 | スタミナ | 7 | |
68.5 | ー | 総合 | ー | 68.5 |
試合結果速報
試合内容
非常に静かな立ち上がりだった。前に出るサントスに対しスティーブンソンはバックステップを多用し攻撃の当たらない距離を保ち続ける。序盤から常に緊張感のあるラウンドが続く。これはこれでボクシングとしては面白いのだが、徐々に会場のブーイングが大きくなり始める。
スピード対決またフェイント対決というような試合で、サントスのフェイントに見切りがいいスティーブンソンは全く引っかからない。一瞬で試合が終わってしまいそうな緊張感のある攻撃のない展開が続く。しかし、その展開の少ないラウンド、スティーブンソンのジャブのヒット数はややサントスを上回っていた。
1ラウンドから11ラウンドまで静かな展開が続いた。
そして、12ラウンド。これまでのジャブの差し合いを制してきたスティーブンソンは、もう勝ちを確信したのだろう。サントスがペースを上げ、ラッシュをかける。しかし、スティーブンソンは逃げ続けた。そして、前に出てくるサントスに対しカウンターを少しヒットさせては逃げた。そして、両者クリーンヒットのないまま試合は終了した。
試合結果
判定は3対0と大差判定でシャクールスティーブンソンの勝利となった。
結果は115対113、116対112が2人だった。
細かいジャブの差し合いの差である。肉体的なダメージはないが、フェイント、見合い、時々スピードのある撃ち合い。両者とも、ほとんど攻撃がヒットせず各ラウンド、僅差ではあるがシャクールのジャブが生きていた。
最後までブーイングの嵐だった。展開がないわけではない。緊張感は十分に感じられた。しかし、最後までパフォーマンスという面では物足りない試合となってしまった。 ジャブのみでシャクールが試合を制し、あまりいい試合ではなかったが、この勝利によってシャクール スティーブンソンがWBCライト級王者を手にし3階級制覇を達成した。
スティーブンソンは今後もっとビッグなプレイヤーと試合をしなければならない。その相手は、ガーボンタ・デービスなのか。はたまた階級を上げたデヴィン・ヘイニーが戻ってくるのか。テクニカルなワシル・ロマチェンコが挑みにくるのか。今後のライト級の展望に非常に注目だ。
スティーブンソンの詳しい記事はコチラ↓ シャクール・スティーブンソン選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】 サントスの詳しい記事はコチラ↓ エドウィン・デ・ロス・サントス選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】