ラモン・カルデナス選手の戦績と強さ分析【井上尚弥の相手 PRIME VIDEO BOXING 12 in LAS VEGAS】

ボクサー強さ解説
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2025年、世界ボクシング界が再び注目する一戦が近づいている。相手は“モンスター”井上尚弥。その挑戦者として名を連ねるのが、アメリカ出身の技巧派ボクサー、ラモン・カルデナスである。この記事では、カルデナスのプロフィールからファイトスタイル、そして井上戦に向けた注目ポイントまでを徹底的に掘り下げて紹介していく。検索される頻度の高いキーワードを意識しながら、井上尚弥との対戦がどうなるのかを考察する。

プロフィール

名前ラモン・カルデナス
生年月日1995年11月7日
デビュー2015年7月25日
出身地アメリカ合衆国
身長165cm
リーチ?cm
タイプ右ボクサーファイター
階級スーパーバンタム級 (55.34キロ)

井上尚弥と同じ165cmという身長ながら、非常にディフェンスに長けたテクニカルな選手である。派手さよりも堅実さを武器にしており、無駄な動きが少なく冷静な判断で試合を運ぶタイプだ。

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戦績

プロ戦績  27戦 26勝 (14KO) 1敗
世界戦戦績 今回初戦
※井上尚弥戦前の戦績

唯一の敗北は2017年、メキシコでの判定負け。相手は無名の中堅選手であったが、地元判定の影響もあったと見られる。

それ以降はコンスタントに試合を重ね、安定した成績を築いてきている。

KO率は約54%

ハードパンチャーではないが、タイミングと精度に優れたカウンターを武器にKOを重ねている。中でもボディショットでのKOが目立ち、相手の体力を削りながら最後に仕留めるタイプである。

試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12015年7月25日1R 2:15KOジョナサン・エルナンデスメキシコプロデビュー戦
22015年8月8日4R判定3-0ポルフィリオ・アレジャーノメキシコ 
32015年10月6日4R判定3-0ジェイミー・エルナンデスアメリカ合衆国 
42016年1月16日1R 1:53KOラベール・ウィルソンアメリカ合衆国 
52016年5月28日4R判定3-0イサウ・デュエネスアメリカ合衆国 
62016年5月31日2R 1:32TKOホセ・マリア・オリバレスメキシコ 
72016年6月28日3RKOルイス・アラウホ・ラミレスメキシコ 
82016年9月13日6R判定3-0イバン・ナヘラ・カルデロメキシコ 
92016年10月25日2R 2:06TKOミゲル・アンヘル・ロドリゲス・ララメキシコ 
102016年11月29日3R 2:10TKOエリウド・モントーヤ・ゴンサレスメキシコ 
112017年2月10日1R 1:57TKOルイス・バラ・カリージョメキシコ 
122017年3月4日6R判定3-0ビクトル・ロサズメキシコ 
132017年4月25日×10R判定0-2ダニー・フローレスメキシコ 
142017年9月26日6R判定3-0ガビノ・エルナンデスメキシコ 
152017年11月28日4R 0:51TKOネストル・ロブレドメキシコ 
162018年6月23日6R 0:52TKOフアン・カルロス・ギレンアメリカ合衆国 
172018年10月27日10R判定3-0ラムジー・ルナアメリカ合衆国ABF米大陸フェザー級王座決定戦
182019年3月24日6R判定2-1ライアン・リー・アレンアメリカ合衆国 
192019年11月30日6R判定3-0エドゥアルド・マルティネスメキシコ 
202021年2月20日8R判定2-1アンヘル・アントニオ・コントレラスメキシコNABA米国スーパーバンタム級王座決定戦
212021年8月14日3R 1:05TKOマルビン・ソラノニカラグアWBAコンチネンタルバンタム級王座決定戦
222022年7月9日10R判定3-0ミシェル・バンケスベネズエラ 
232023年5月26日2R 終了TKOロドリゴ・ゲレーロメキシコ 
242023年9月15日2R 1:22TKOラファエル・ペドロサパナマ 
252024年2月16日6R 終了TKOイスラエル・ロドリゲス・ピカソメキシコWBC中央アメリカスーパーバンタム級王座決定戦
262024年4月24日9R 1:37KOヘスス・ラミレス・ルビオメキシコWBA北米大陸スーパーバンタム級王座決定戦
272025年2月8日10R判定3-0ブライアン・アコスタメキシコ 

主な試合実績

2023年にはラファエル・ペドロサ(当時15戦全勝11KO)を2ラウンドでKO勝利。ただし、ペドロサは戦績ほどの実力はなく、やや過大評価された相手だったと見られている。

2024年にはルビオと対戦。接戦の末に9ラウンド左ボディでKO勝利を収めたが、このルビオは2022年にニック・ボールに1ラウンドKO負けしている選手であり、カルデナスが苦戦したことで実力に疑問を持つ声もある。

さらに2025年2月にはブライアン・アコスタ戦。前半を支配したが、7ラウンドにカウンターを受けてダウン。2ラウンドにわたってダメージ回復に苦しみ、打たれ弱さを露呈した

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ファイトスタイル・能力

カルデナスの最大の特徴はそのボクシングIQの高さとディフェンス力の巧みさである。スピードやパワーは特筆すべきものではないが、ポジショニングと相手の出方に応じた対応力に優れる

特定のスタイルを持たないオールラウンダー的な一面があり、相手のタイプに応じて試合を組み立てる。攻防一体のスタイルを持ち、無駄な攻撃も無防備なディフェンスもせず、冷静な戦術を貫く。

オフェンス

攻撃面では、ジャブのタイミングと精度が非常に高い。モーションが小さく、相手に見えづらいジャブを打ち分ける。また、右クロスのカウンターもタイミングが抜群で、相打ちの場面でも相手のパンチを見切って打ち返す冷静さがある。

パンチはコンパクトで無駄がない。左ボディ、左アッパーも使いこなす基本に忠実なスタイルであり、スウェーからの左フックも得意とする。

ただし、一発で試合を終わらせるパワーには欠ける

ディフェンス

L字ガードとスウェー、ショルダーブロック、ダッキングを駆使し、非常に洗練されたディフェンスを展開する。相手のパンチをボディワークでかわす技術は一級品。

アコスタ戦では7ラウンドにダウンを喫したものの、その後の防御対応は見事で、攻撃をいなしながらダメージ回復に集中し、最終的には判定勝利を手にした

この試合ではパンチをまともにもらわない技術の高さが際立っていた。

井上尚弥戦の注目ポイント

1. ジャブ対決の行方

カルデナスの武器である高精度ジャブが、井上尚弥のシャープなジャブにどう対抗できるかがカギとなる。フルトン戦では井上のジャブが全てを制した。カルデナスが差し負けると主導権を奪われる可能性が高い。

2. カウンター勝負の攻防

右クロスカウンターが持ち味のカルデナスにとって、井上のスピードとタイミングを見極めることができるかが試される。反応の遅れが命取りになるため、一瞬の判断ミスが致命的になる

3. 打たれ弱さの克服

アコスタ戦で見せた打たれ脆さは、井上の強打の前では致命傷になりうる。アコスタ戦での被弾とそのダメージ回復時間を要したという事実から、耐久力に不安が残る。井上尚弥に勝つには、タフネスは非常に重要となる。井上尚弥の攻撃を一度も受けずに勝つことは不可能だろう。

4. 精神的なプレッシャーへの耐性

井上尚弥との対戦では、試合前から精神的なプレッシャーを受けることは確実。フルトンですら初回から動きが硬直していた。カルデナスが冷静さを保てるかが注目される。

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まとめ

ラモン・カルデナスは高いボクシングIQと匠なディフェンス力を持つ技巧派ボクサーである。だが、パワーやフィジカル、スピード面では井上尚弥に大きく劣る

2025年の対戦では、初回からジャブで差をつけられ、徐々に追い詰められる展開が予想される。フルトン戦のように中盤でのフィニッシュが濃厚だ。

カルデナスは技巧で勝負するしかないが、その技巧が井上尚弥に通用するとは考えにくい

今回の対戦は、井上尚弥が世界にその圧倒的な実力を再び見せつける舞台となる可能性が高い。

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最後までご覧いただきありがとうございました。