マニーパッキャオの戦績や凄さ【レジェンドボクサー】

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本記事では、フィリピンのレジェンドボクサーThe Destroyer・マニーパッキャオ(Manny Pacquiao)選手について、戦績・年収・ファイトマネー・ファイトスタイル、特徴など、パッキャオの残した数々の伝説について解説していきます。

よろしくお願いします。

プロフィール

名前エマヌエル・ダピドゥラン・パッキャオ
生年月日1978年12月17日
デビュー1995年1月22日
出身地フィリピン
身長166cm
リーチ170cm
タイプ左ボクサーファイター
階級ライトフライ級 (48.97キロ)
フライ級 (50.80キロ)
スーパーバンタム級 (55.34キロ)
フェザー級 (57.15キロ)
スーパーフェザー級 (58.97キロ)
ライト級 (61.23キロ)

スーパーライト級 (63.50キロ)
ウェルター級 (66.68キロ)
スーパーウェルター級 (69.85キロ)
実績世界6階級制覇

名言

簡単にこなせないトレーニングをしろ。もっと強くなるためには、それをより困難にするべきだ。俺は自分のトレーニングと試合だけに集中している。

生涯報酬・年収

パッキャオの生涯報酬はおよそ5億ドルと言われている。日本円にすると約550億円である。

年収は試合数や相手選手の人気などでファイトマネーが変化するため波があるが、ここでは世界戦を始めた年から大きい収入があったと仮定し平均値を推測する。生涯報酬から計算するとパッキャオの平均年収は、およそ2100万ドル(約23億円)である。

ファイトマネー

パッキャオのファイトマネーで最も高額だったのは、2015年のフロイドメイウェザーとおこなったWBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦だ。その試合は判定でメイウェザーの勝利となったが、パッキャオはファイトマネーとして1億5000万ドル(約180億円)を受け取った。(PPV売上を含む。)また、フロイドメイウェザーはこの試合でファイトマネーとして2億1000万ドル(約252億円)を受け取っており、この記録は歴代最高のファイトマネーとなっている。

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戦績

アマ戦績  64戦60勝4敗
プロ戦績  72戦62勝(39KO)8敗2分
世界戦戦績 26戦18勝(10KO)62分
※エキシビションを除く

試合実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
11995年1月22日4R判定3-0エドムンド・イグナシオフィリピンプロデビュー戦
21995年3月18日4R判定3-0ピノイ・モンテホフィリピン 
31995年5月1日6R判定3-0ロッキー・パルマフィリピン 
41995年7月1日2RTKOデール・ダシアートフィリピン 
51995年8月3日6R判定3-0フラッシュ・シンバジョンフィリピン 
61995年9月16日3RKOアルマン・ロルシフィリピン 
71995年10月7日8R判定3-0ロリト・ラロアフィリピン 
81995年10月21日2RTKOレナト・メンドネスフィリピン 
91995年11月11日3RTKOロドルフォ・フェルナンデスフィリピン 
101995年12月9日10R判定3-0ローランド・ツユゴンフィリピン 
111996年1月13日5R負傷判定リト・トレホスフィリピン 
121996年2月9日×3R 0:29KOルスティコ・トーレカンポフィリピン 
131996年4月27日10R判定3-0マーロン・カリーリョフィリピン 
141996年5月20日4RTKOジョン・メディナフィリピン 
151996年6月15日4RTKOバート・バティラーフィリピン 
161996年7月27日2RTKOイッポ・ガラインドネシア 
171996年12月28日2R 1:51TKO李成烈韓国 
181997年3月8日1R 1:56KOマイケル・ルナフィリピン 
191997年4月24日1R 1:04KO李旭基韓国 
201997年5月30日6RTKOアリエル・オーストリアフィリピン 
211997年6月26日5R 2:46KOチョクチャイ・チョクビワットタイOPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチ
221997年9月13日10R判定3-0メルビン・マグラモフィリピン 
231997年12月6日1R 1:38KOタノンディ・シンワンチャータイOPBF防衛1
241998年5月18日1R 2:59TKO寺尾新(八王子中屋)日本 
251998年12月4日8R 2:54TKOチャチャイ・ダッチボーイジムタイWBC世界フライ級タイトルマッチ
261999年2月20日3R 2:52TKOトッド・マケリンオーストラリア 
271999年4月24日4R 2:45KOガブリエル・ミラメキシコWBC防衛1
281999年9月17日×3R 1:32KOメッグン・3Kバッテリータイ体重超過により王座剥奪
291999年12月18日2RTKOレイナンテ・ハミリフィリピンWBCインターナショナルスーパーバンタム級王座決定戦
302000年3月4日4RKOアーネリル・バロテリオフィリピンWBCインターナショナル防衛1
312000年6月28日1RTKO蔡昇坤韓国WBCインターナショナル防衛2
322000年10月14日10R 1:48TKOナデル・フセインオーストラリアWBCインターナショナル防衛3
332001年2月24日5R 1:06TKO千里馬哲虎(千里馬神戸)韓国WBCインターナショナル防衛4
342001年4月28日6R 2:49KOウェタヤ・サクムアンクランタイWBCインターナショナル防衛5
352001年6月23日6R 0:59TKOレーロホノロ・レドワバ南アフリカ共和国IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ/2階級制覇
362001年11月10日6R 1:12負傷判定1-1アガピト・サンチェスドミニカ共和国IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦/IBF防衛1
372002年6月8日2R 1:09TKOホルヘ・エリセール・フリオ コロンビアIBF防衛2
382002年10月26日1R 2:46TKOファーブラコム・ラキットジムタイIBF防衛3
392003年3月15日5R 1:52TKOエリクザーン・イェシュマンベトフカザフスタン 
402003年7月26日3R 0:48KOエマヌエル・ルセロメキシコIBF防衛4
412003年11月15日11R 2:56TKOマルコ・アントニオ・バレラメキシコリングマガジン世界フェザー級タイトルマッチ
422004年5月8日12R判定1-1ファン・マヌエル・マルケスメキシコWBA・IBF世界フェザー級タイトルマッチ
432004年12月11日4R 1:26TKOファーサン・3KバッテリータイIBF世界フェザー級挑戦者決定戦
442005年3月19日×12R判定0-3エリック・モラレスメキシコWBCインターナショナルスーパーフェザー級王座決定戦
IBA世界スーパーフェザー級王座決定戦
452005年9月10日6R 2:59TKOヘクトール・ベラスケスメキシコWBCインターナショナルスーパーフェザー級王座決定戦
462006年1月21日10R 2:33TKOエリック・モラレスメキシコWBCインターナショナル防衛1
472006年7月2日12R判定3-0オスカー・ラリオスメキシコWBCインターナショナル防衛2
482006年11月18日3R 2:57TKOエリック・モラレスメキシコWBCインターナショナル防衛3
492007年4月14日8R 1:16KOホルヘ・ソリスメキシコWBCインターナショナル防衛4
502007年10月6日12R判定3-0マルコ・アントニオ・バレラメキシコWBCインターナショナル防衛5
512008年3月15日12R判定2-1ファン・マヌエル・マルケスメキシコWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ/3階級制覇
WBC王座獲得
522008年6月29日9R 2:24KOデビッド・ディアスアメリカ合衆国WBC世界ライト級タイトルマッチ/4階級制覇
532008年12月6日8R 終了TKOオスカー・デ・ラ・ホーヤアメリカ合衆国 
542009年5月2日2R 2:59KOリッキー・ハットンイギリスIBO・リングマガジン世界スーパーライト級タイトルマッチ
552009年11月14日12R 0:59TKOミゲール・コットプエルトリコWBO世界ウェルター級タイトルマッチ/5階級制覇
WBO・WBCダイヤモンド王座獲得
562010年3月13日12R判定3-0ジョシュア・クロッティガーナの旗 ガーナWBO防衛1
572010年11月13日12R判定3-0アントニオ・マルガリートメキシコWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦/6階級制覇
582011年5月8日12R判定3-0シェーン・モズリーアメリカ合衆国WBO防衛2
592011年11月12日12R判定2-0ファン・マヌエル・マルケスメキシコWBO防衛3
602012年6月9日×12R判定1-2ティモシー・ブラッドリーアメリカ合衆国WBO王座陥落
612012年12月8日×6R 2:59KOファン・マヌエル・マルケスメキシコ 
622013年11月23日12R判定3-0ブランドン・リオスアメリカ合衆国WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦
632014年4月12日12R判定3-0ティモシー・ブラッドリーアメリカ合衆国WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
642014年11月22日12R判定3-0クリス・アルギエリアメリカ合衆国WBO防衛1
652015年5月2日×12R判定0-3フロイド・メイウェザー・ジュニアアメリカ合衆国WBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦
WBO王座陥落
662016年4月9日12R判定3-0ティモシー・ブラッドリーアメリカ合衆国WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦
672016年11月5日12R判定3-0ジェシー・バルガスアメリカ合衆国WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
682017年7月2日×12R判定0-3ジェフ・ホーンオーストラリアWBO王座陥落
692018年7月15日7R 2:43TKOルーカス・マティセーアルゼンチンWBA世界ウェルター級タイトルマッチ
702019年1月19日12R判定3-0エイドリアン・ブローナーアメリカ合衆国WBA防衛1
712019年7月20日12R判定2-1キース・サーマンアメリカ合衆国WBA世界ウェルター級王座統一戦
WBA防衛2
722021年8月21日×12R判定0-3ヨルデニス・ウガス キューバWBA世界ウェルター級王座統一戦

獲得タイトル

  • WBC世界フライ級王座
  • IBF世界スーパーバンタム級王座
  • WBC世界スーパーフェザー級王座
  • WBC世界ライト級王座
  • WBO世界ウェルター級王座
  • WBC世界スーパーウェルター級王座
  • WBO世界ウェルター級王座
  • WBO世界ウェルター級王座
  • WBA世界ウェルター級レギュラー王座
  • WBA世界ウェルター級スーパー王座

エキシビション実績

日付勝敗時間内容対戦相手国籍備考
12002年8月20日3R判定ヘスス・サルードフィリピン 
22022年12月10日6R判定3-0DK・ユー韓国 
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ファイトスタイル・能力

マニーパッキャオは、サウスポースタイルのボクサーファイタータイプだ。

史上二人目の6階級制覇を達成した伝説のボクサー。多くの階級を渡り、自分よりもひと回りもふた回りも大きな相手を次々に倒した唯一無二の実力者だ。

オフェンス

豊富なスタミナ、スピードを武器とし、とてつもないヒット率の連打を浴びせるのが強みだ。

縦横無尽な攻め、あらゆる角度から放つ攻撃、大きく踏み込んだ左ストレート。そして、底なしのスタミナを発揮する連打。素晴らしいスピードとステップワーク。

さらにそれだけではない。仕留めきる威力も十分にある。高速カウンター、ショートパンチなどKOを狙える引き出しの数が多い上に、威力もある。また、12ラウンドどころか20ラウンド以上戦いきれるような無尽蔵のスタミナも秘めている。

彼ほどのスピード、パワー、テクニックといった三位一体のオフェンスを可能とする選手は歴代ボクサーでもいないだろう。彼だけが辿り着いた最強のボクシングスタイルだ。

ディフェンス

主にバック・サイドステップ、ダッキング、スウェーなど多くのディフェンステクニックを駆使する。

パッキャオは、オフェンスと同様とにかくステップワーク・豊富な運動量を駆使して動き続ける。相手は、動くパッキャオに1つの攻撃を狙い撃ちするのは相当難しいだろう。それほど彼の運動量はオフェンスにもディフェンスにも活かされている。

最強のスタミナ

ライトフライ級でデビューし、スーパーウェルター級まで体重を上げ続けた選手は、これまでに1人もいない。そして、これからも現れることはないだろう。

ここまでフィジカル面で差があるにも関わらず、素晴らしい成績を残してきたのは、やはりパッキャオの無尽蔵のスタミナが有効的に働いたのではないだろうか。努力によって歴史に名を刻むほど成長し続けた伝説のボクサーだ。

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