伝説のボクサー、元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア――その無敗の戦績、桁外れの年収とファイトマネー、そして緻密に計算されたファイトスタイルまで、彼が築き上げた栄光の軌跡を徹底解剖する。全てが規格外、全てが伝説。本記事では、メイウェザーという名がなぜボクシング界における永遠の象徴となったのか、その理由に迫る。
プロフィール
Floyd Mayweather Jr.: From boxing ring to million-dollar empirehttps://t.co/L6RJBFCiQu#AfricanBillionaires #BillionairesAfrica #boxinglegend #BusinessTycoon #FloydMayweatherJr pic.twitter.com/hpY9dimsdj
— Billionaires.Africa (@NineZeroClub) November 17, 2023
名前 | フロイド・メイウェザー・ジュニア |
生年月日 | 1977年2月24日 |
デビュー | 1996年10月11日 |
出身地 | アメリカ合衆国 |
身長 | 173cm |
リーチ | 183cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | スーパーフェザー級 (58.97キロ) ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) ウェルター級 (66.68キロ) スーパーウェルター級 (69.85キロ) |
実績 | 世界5階級制覇 主要3団体統一(ウェルター級) 主要2団体統一(スーパーウェルター級) |
フロイド・メイウェザー・ジュニアは1977年2月24日、アメリカ・ミシガン州グランドラピッズに生まれた。父親は元プロボクサーのフロイド・メイウェザー・シニア、叔父のロジャー・メイウェザーもWBC世界チャンピオン経験者であり、ボクシング一家に育った生粋のファイターである。アマチュア時代から才能を発揮し、1996年のアトランタオリンピックではフェザー級で銅メダルを獲得。その後プロへ転向し、類まれな才能を武器に無敗街道を突き進んでいった。
名言
1日は24時間しかない。8時間は寝ている。8時間は働いている。これで16時間経過した。朝昼晩、食べれば19時間。身支度に1時間。これで20時間経過した。残りの4時間を無駄にはできない。やるべきことに集中しろ。俺は集中してきたから今の地位がある。やるべきことに集中しろ。
お前らが休んでいる時、俺は練習している。お前らが寝ている時、俺は練習している。お前らが練習している時、当然俺も練習している。
俺は自分のスキルを信じている。自分の才能を信じている。もし誰も俺を信じないなら、俺が自分自身を信じる。
生涯報酬・年収
メイウェザーの生涯報酬はおよそ8億ドルと言われている。日本円にすると約880億円である。
年収は試合数や相手選手の人気などでファイトマネーが変化するため波があるが、ここでは世界戦を始めた年から大きい収入があったと仮定し平均値を推測する。生涯報酬から計算するとメイウェザーの平均年収は、およそ4000万ドル(約44億円)である。
ファイトマネー
メイウェザーのファイトマネーで最も高額だったのは、2015年のマニーパッキャオとおこなったWBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦だ。この試合は判定でメイウェザーの勝利となり、ファイトマネーとして2億1000万ドル(約252億円)を受け取った。(PPV売上を含む。)この記録は歴代最高のファイトマネーとなっている。なお、パッキャオはこの試合でファイトマネーとして1億5000万ドル(約180億円)を受け取っている。
戦績
アマ戦績 90戦84勝6敗
プロ戦績 50戦50勝(27KO)無敗
世界戦戦績 27戦27勝(11KO)無敗
※エキシビションマッチを除く
メイウェザーのプロ戦績は50戦50勝無敗、27KO。この完璧な数字こそが彼の凄みであり、ボクシング界における希少性を物語っている。世界王座は5階級制覇。スーパーフェザー級からウェルター級、さらにはスーパーウェルター級に至るまで、どの階級でも頂点を極めた。2000年代から2010年代にかけて、WBC、WBA、WBOなどの主要団体の王座を総なめにした。
試合実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 1996年10月11日 | 〇 | 2R 0:37 | KO | ロベルト・アポダカ | メキシコ | プロデビュー戦 |
2 | 1996年11月30日 | 〇 | 4R | 判定3-0 | レジー・サンダース | アメリカ合衆国 | |
3 | 1997年1月18日 | 〇 | 1R 1:39 | TKO | ジェリー・クーパー | アメリカ合衆国 | |
4 | 1997年2月1日 | 〇 | 2R 1:39 | KO | エドガル・アヤラ | メキシコ | |
5 | 1997年3月12日 | 〇 | 1R 1:44 | TKO | キノ・ロドリゲス | アメリカ合衆国 | |
6 | 1997年4月12日 | 〇 | 1R 1:30 | TKO | バビー・ジパード | アメリカ合衆国 | |
7 | 1997年5月10日 | 〇 | 1R 1:12 | TKO | トニー・デュラン | アメリカ合衆国 | |
8 | 1997年6月14日 | 〇 | 6R | 判定3-0 | ラリー・オシールズ | アメリカ合衆国 | |
9 | 1997年7月12日 | 〇 | 5R 2:02 | TKO | ヘスス・チャベス | メキシコ | |
10 | 1997年9月6日 | 〇 | 2R 2:33 | TKO | ルイ・レイハ | アメリカ合衆国 | |
11 | 1997年10月14日 | 〇 | 6R 2:56 | KO | フェリッペ・ガルシア | メキシコ | |
12 | 1997年11月20日 | 〇 | 3R 2:42 | KO | アンジェロ・ヌネス | アメリカ合衆国 | |
13 | 1998年1月9日 | 〇 | 5R 1:21 | KO | ヘクター・アローヨ | プエルトリコ | |
14 | 1998年2月28日 | 〇 | 2R 2:47 | KO | サム・ギラード | アメリカ合衆国 | |
15 | 1998年3月23日 | 〇 | 3R 2:30 | TKO | ミゲル・メロ | ドミニカ共和国 | |
16 | 1998年4月18日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | グスタボ・クエーリョ | アルゼンチン | |
17 | 1998年6月14日 | 〇 | 10R | 判定3-0 | トニー・ペップ | カナダ | |
18 | 1998年10月3日 | 〇 | 9R 終了 | TKO | ヘナロ・エルナンデス | アメリカ合衆国 | WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ |
19 | 1998年12月19日 | 〇 | 2R 2:47 | TKO | エンジェル・マンフレディ | アメリカ合衆国 | WBC防衛1 |
20 | 1999年2月17日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | カルロス・リオス | アルゼンチン | WBC防衛2 |
21 | 1999年5月22日 | 〇 | 9R 1:20 | KO | ジャスティン・ジューコ | ウガンダ | WBC防衛3 |
22 | 1999年9月11日 | 〇 | 8R 終了 | TKO | カルロス・ヘレナ | プエルトリコ | WBC防衛4 |
23 | 2000年3月18日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | グレゴリオ・バルガス | メキシコ | WBC防衛5 |
24 | 2000年10月21日 | 〇 | 9R 1:06 | TKO | エマニュエル・バートン | アメリカ合衆国 | |
25 | 2001年1月20日 | 〇 | 10R 2:19 | TKO | ディエゴ・コラレス | アメリカ合衆国 | WBC防衛6 |
26 | 2001年5月26日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | カルロス・エルナンデス | アメリカ合衆国 | WBC防衛7 |
27 | 2001年11月10日 | 〇 | 9R 終了 | TKO | ヘスス・チャベス | メキシコ | WBC防衛8 |
28 | 2002年4月20日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ホセ・ルイス・カスティージョ | メキシコ | WBC世界ライト級タイトルマッチ |
29 | 2002年12月7日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ホセ・ルイス・カスティージョ | メキシコ | WBC防衛1 |
30 | 2003年4月19日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ビクトリアノ・ソーサ | ドミニカ共和国 | WBC防衛2 |
31 | 2003年11月1日 | 〇 | 7R 1:08 | TKO | フィリップ・ヌドゥ | 南アフリカ共和国 | WBC防衛3 |
32 | 2004年5月22日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | デマーカス・コーリー | アメリカ合衆国 | |
33 | 2005年1月22日 | 〇 | 8R 2:55 | TKO | ヘンリー・ブルセレス | プエルトリコ | WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦 |
34 | 2005年6月25日 | 〇 | 6R 終了 | TKO | アルツロ・ガッティ | カナダ | WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ |
35 | 2005年11月19日 | 〇 | 6R 2:06 | KO | シャンバ・ミッチェル | アメリカ合衆国 | |
36 | 2006年4月8日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ザブ・ジュダー | アメリカ合衆国 | IBF世界ウェルター級タイトルマッチ IBO世界ウェルター級王座決定戦 |
37 | 2006年11月4日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | カルロス・バルドミール | アルゼンチン | WBC世界ウェルター級タイトルマッチ IBA王座獲得 |
38 | 2007年5月5日 | 〇 | 12R | 判定2-1 | オスカー・デ・ラ・ホーヤ | アメリカ合衆国 | WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ |
39 | 2007年12月8日 | 〇 | 10R 1:35 | TKO | リッキー・ハットン | イギリス | WBCウェルター級防衛1 |
40 | 2009年9月19日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ファン・マヌエル・マルケス | メキシコ | |
41 | 2010年5月1日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | シェーン・モズリー | アメリカ合衆国 | |
42 | 2011年9月17日 | 〇 | 4R 2:59 | KO | ビクター・オルティス | アメリカ合衆国 | WBC世界ウェルター級タイトルマッチ |
43 | 2012年5月5日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ミゲール・コット | プエルトリコ | WBAスーパー・世界スーパーウェルター級タイトルマッチ WBC世界スーパーウェルター級ダイヤモンド王座決定戦 |
44 | 2013年5月4日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | ロバート・ゲレーロ | アメリカ合衆国 | WBC世界ウェルター級王座統一戦 WBC防衛1 |
45 | 2013年9月14日 | 〇 | 12R | 判定2-0 | サウル・アルバレス | メキシコ | WBA・WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦 WBA防衛1・WBC王座獲得 |
46 | 2014年5月3日 | 〇 | 12R | 判定2-0 | マルコス・マイダナ | アルゼンチン | WBA・WBC世界ウェルター級王座統一戦 WBA獲得・WBC防衛2 |
47 | 2014年9月13日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | マルコス・マイダナ | アルゼンチン | WBAウェルター級防衛1・WBCウェルター級防衛3 WBCスーパーウェルター級防衛1 |
48 | 2015年5月2日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | マニー・パッキャオ | フィリピン | WBA・WBC・WBO世界ウェルター級王座統一戦 WBA防衛2・WBC防衛4・WBO獲得 |
49 | 2015年9月12日 | 〇 | 12R | 判定3-0 | アンドレ・ベルト | アメリカ合衆国 | WBA・WBC世界ウェルター級王座統一戦 WBA防衛3・WBC防衛5 |
50 | 2017年8月26日 | 〇 | 10R 1:05 | TKO | コナー・マクレガー | アイルランド |
オスカー・デラホーヤ戦
2007年5月5日、ラスベガスで行われたフロイド・メイウェザー対オスカー・デラホーヤ戦は、当時のボクシング界を揺るがす超ビッグマッチとなった。デラホーヤは序盤から攻勢に出て試合を動かそうとしたが、メイウェザーは鋭い反射神経とフットワークでかわし、カウンターで着実にポイントを重ねていった。結果は2-1のスプリット判定でメイウェザーの勝利。実はこの試合、メイウェザーのキャリアにおいて唯一「スプリット判定」で勝利した試合であり、一人のジャッジが相手であるデラホーヤを支持した唯一のケースとなった。全勝を貫いたメイウェザーの中でも、稀に見る接戦であったことを示す一戦である。
カネロ・アルバレス戦
2013年9月14日、フロイド・メイウェザーは無敗の若き王者サウル・“カネロ”・アルバレスと激突。スーパーウェルター級統一戦として注目されたこの一戦は、終始メイウェザーのペースで進んだ。抜群のスピードと正確なジャブ、そして圧倒的なディフェンスでアルバレスの攻撃を完全に封じ、ほとんどパンチを許さなかった。判定は2-0(117-111、116-112、114-114)ながら内容は完勝で、メイウェザーがキャリア全勝を守ると同時に、カネロに初めて黒星を突きつけた歴史的一戦となった。
マニー・パッキャオ戦
メイウェザーの試合の中でも特に象徴的なのが、2015年5月に行われたメイウェザーvsパッキャオだ。これはボクシング史上最大のイベントと呼ばれ、世界中で約460万件のPPV(ペイ・パー・ビュー)を記録し、約700億円以上の収益を叩き出した。試合は12ラウンドの判定でメイウェザーが勝利。攻撃的なパッキャオの突進を冷静に捌き切り、リング・ゼネラルシップを完全に体現した試合だった。
引退試合
さらに2017年にはUFCスーパースターのコナー・マクレガーと異種格闘技戦を実現。ボクシングルールでの対戦ながら、10ラウンドTKO勝利を収め、プロ50勝目を飾った。これによりロッキー・マルシアノの持つ49戦無敗記録を超え、自身のキャリアに完璧な終止符を打った。
獲得タイトル
- WBC世界スーパーフェザー級王座
- WBC世界ライト級王座
- WBC世界スーパーライト級王座
- IBF世界ウェルター級王座
- WBC世界ウェルター級王座
- WBC世界スーパーウェルター級王座
- WBC世界ウェルター級王座
- WBC世界スーパーウェルター級王座
- WBA世界ウェルター級スーパー王座
- WBA世界スーパーウェルター級スーパー王座
- WBO世界ウェルター級スーパー王座
- WBC世界スーパーウェルター級ダイヤモンド王座
エキシビション実績
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
1 | 2018年12月31日 | 〇 | 1R 2:19 | TKO | 那須川天心 | 日本 | RIZIN.14 |
2 | 2021年6月6日 | ー | 8R | 判定なし | ローガン・ポール | アメリカ合衆国 | |
3 | 2022年5月21日 | ー | 8R | 判定なし | ドン・ムーア | アメリカ合衆国 | |
4 | 2022年9月25日 | 〇 | 2R 3:15 | TKO | 朝倉未来 | 日本 | 超RIZIN |
5 | 2022年11月13日 | 〇 | 6R 1:22 | TKO | デジ・オラトゥンジ | イギリス | GLOBAL TITANS |
6 | 2023年2月25日 | ー | 8R | 判定なし | アーロン・チャーマーズ | イギリス | |
7 | 2023年6月11日 | ー | 6R 0:58 | NC | ジョン・ゴッティ3世 | アメリカ合衆国 |
ファイトスタイル・能力

フロイド・メイウェザーのボクシングは、勝つことに徹した芸術的な戦略の結晶である。相手の攻撃を封じ、自らは正確にポイントを奪うという、究極の効率性を体現したスタイルだ。試合序盤に相手の動きを見極め、以降は冷静に支配する。
派手なKOではなく、被弾を最小限に抑えて勝つことを追求し続けた。反射神経、距離感、空間認識、スタミナ管理、そのすべてが異常なレベルにあり、“負ける要素”を完全に排除した唯一のボクサーと言える。誰にも真似できない、無敗の完成形である。
オフェンス
メイウェザーの攻撃は、力任せではなく知性と精度で成り立っている。中核をなすのは左ジャブで、牽制にとどまらず相手のリズムを崩し、自らのペースに引き込むための主導権の鍵だ。
フィリーシェルの構えから放たれるストレートのジャブ、アッパー、左カウンター、ボディジャブはどれも極めて精度が高くバリエーション豊かである。手数こそ少ないが、すべてのパンチが意味を持ち、命中率も高い。
右手の攻撃は限定的だが、その一撃はスピードと破壊力を兼ね備え、特に伸びのある右ストレートは致命打になり得る武器だ。倒すよりも削り、制圧する。それがメイウェザーの攻撃哲学である。
ディフェンス
メイウェザーの防御は、ボクシング史上最高峰の域に達している。彼が駆使するのは、左肩を上げて顎を守り、右腕で相手のパンチを迎撃する「フィリーシェル」と呼ばれる独自のガードスタイルだ。
体を斜めに構え、攻撃の角度をずらすことで相手のパンチを滑らせる。加えてスウェーやパーリング、ロール、ダッキングなど多彩な防御技術を融合し、被弾を極限まで減らす。
特にロープ際での防御は圧巻で、相手の猛攻を一切無効化し、反撃のチャンスを冷静に窺う姿はまさに神業。左ジャブの後に高速でバックステップし、相手の射程圏外へ瞬時に逃げる動きや、90度に近い大きなダッキングなど、彼にしかできない技術が満載だ。これらすべてが結合し、一発もまともに当てさせない「鉄壁の守備」を完成させた。
メイウェザーの防御はただ避けるのではなく、「当てさせない」という哲学そのものであり、彼のボクシングの最大の武器である。
メイウェザーの凄み
フロイド・メイウェザーの強さはリング上での華麗な戦いぶりだけではない。
その根幹を支えるのが、常軌を逸した練習量と圧倒的な質のトレーニングだ。彼の練習は、単なる体力づくりや技術習得にとどまらず、精神力を極限まで鍛え上げるための“修行”のようなものだと言える。
メイウェザーは毎日の練習で、複数のスパーリングパートナーを次々に相手にし、ほとんど休むことなく1時間以上ぶっ通しで闘い続ける。この過酷な連続スパーリングは普通の選手なら耐えられないほどの負荷だが、彼にとっては自分を追い込み、限界を超えるための欠かせないルーティンとなっている。疲労が蓄積する中で集中力を保ち、最高のパフォーマンスを維持することが、メイウェザーの試合運びの冷静さや隙のない防御力に直結しているのだ。
さらに重要なのは、彼がこの練習で鍛えているのは技術だけでなく、どんな逆境にも動じない“鉄のメンタル”であることだ。メイウェザーは練習の厳しさを恐れず、むしろ苦しみの中に喜びを見出す。肉体的に追い込むことで精神的な強さを育て、試合の緊張感やプレッシャーにも揺るがない精神力を培っている。
このように、メイウェザーの練習はただの肉体鍛錬ではなく、自分自身を磨き抜き、強くあろうとする意思の現れである。彼の練習にかける情熱と執念は、まさにチャンピオンの覚悟そのものであり、無敗の神話を支える最大の秘密だと言える。
レジェンドボクサー特集!
マニー・パッキャオの戦績や凄さ
オスカー・デラホーヤの戦績や凄さ
マイク・タイソンの戦績や凄さ
フロイド・メイウェザーは、ボクシング史上ただ一人、“無敗のままキャリアを終えた完璧な王者”としてその名を刻んだ。派手な言動や巨額のファイトマネーが注目されがちだが、その本質は、誰にも真似できない精密なテクニックと知性、そして圧倒的な勝負勘を備えた天才ファイターである。
相手に一切ペースを握らせず、リスクを最小限に抑えながらも確実に勝利を収めるそのスタイルは、まさに“負けないボクシング”の完成形だった。彼のすべての試合が教科書であり、神話である。フロイド・メイウェザーは単なるチャンピオンではない。ボクシングそのものを極めた唯一無二の存在なのである。
本記事は、以上になります。本サイトでは、他にも格闘技に関する記事をたくさんアップしています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ他の記事もご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。