井上尚弥選手は、そのキャリアを通じてさまざまなボクシンググローブメーカーを試してきました。彼は常に自分のパフォーマンス向上を目指しており、グローブの選択もその一環です。以下に、彼が使用してきた主なグローブブランドとその特徴について紹介します。
Winning(ウイニング)
ブランド概要
Winningは、日本製の高品質なボクシンググローブを提供するブランドです。多くのプロボクサーに愛用されており、そのクッション性とフィット感が評価されています。Winningのグローブは、日本ボクシングコミッションや日本プロボクシング協会公認のボクシンググローブとして、国内戦だけでなく、WBA、WBC、WBO、IBFの世界戦でも使用されています。職人が手作りするこのグローブは、優れた品質と高い安全性が特徴です。
井上選手の使用
井上尚弥選手は、キャリアの初期からWinningの「Pro Fight Gloves」(プロファイトグローブ)を使用しており、打撃の衝撃を吸収しながらも、手の感覚を大切にした設計が特徴です。Winningのグローブは、カラーオーダーや刺繍入れ、無料でのプリントサービスが提供されており、選手の個性やニーズに合わせたカスタマイズが可能です。ノーサミングタイプで安全性が高く、その品質の高さは信頼と実績のウイニング社が誇るものです。
特長
- 高いクッション性: 打撃時の衝撃をしっかりと吸収し、手を保護します。
- 優れたフィット感: 手にぴったりとフィットし、快適な使い心地を提供します。
- 耐久性: 長時間の使用にも耐える高品質な素材を使用しています。
- カスタマイズオプション: カラーオーダー、刺繍、無料プリントが可能で、選手の個性を反映させることができます。
- 高い安全性: ノーサミングタイプで、より安全な使用感を提供します。
Winningブランドは価格が高めですが、それに見合うだけの品質が保証されており、プロボクシング界でも非常に人気のあるボクシンググローブと言えます。
Grant(グラント)
ブランド概要
Grantはアメリカのボクシンググローブブランドで、その革新性とデザインで知られています。上質な牛皮革を使用し、非常に耐久性が高いことで多くのプロボクサーから信頼されています。内側のパディングも高品質な素材を使用しており、拳をしっかりと保護します。フィット感を重視した設計が特徴で、パンチの感触を直接的に伝えることができます。
井上選手の使用
井上尚弥選手は一部の試合やトレーニングでGrantの「Pro Fight Gloves」(プロファイトグローブ)を使用しており、その軽量設計と打撃時の感覚を最大限に活かすことができます。Grantのグローブは、選手の要求に応じたカスタマイズが可能で、選手個々の好みに合わせたデザインやカラーをオーダーできます。井上選手もそのカスタマイズを活用して、自分に合ったグローブを選んでいると考えられます。
特長
- 高い耐久性: 上質な牛皮革製で、非常に高い耐久性を誇ります。内側のパディングも品質の高いもので、拳をしっかりと保護します。
- 軽量設計: 手に負担をかけず、スピードを活かしたボクシングが可能です。
- ダイレクトな打撃感: 打撃の感覚がダイレクトに伝わり、精密なコントロールが可能です。
- スタイリッシュなデザイン: シンプルなものから派手なものまで多彩なデザインが用意されており、多くのプロボクサーが自分の好みに合わせてカラーやデザインをカスタマイズしています。
- フィット感を重視: 手にぴったりとフィットする設計で、握りやすく、パンチの際にしっかりと感触が伝わります。
- 高価格帯: Grantのグローブは公式サイトでも高価格帯に設定されており、他社のボクシンググローブと比べても高価ですが、その高品質と性能から非常に人気があります。カスタマイズを行うと、価格が10万円以上することもあります。
Grantのグローブは、軽量でありながら打撃感覚がダイレクトに伝わるため、精密なコントロールを可能にし、多くのプロボクサーに愛されています。井上尚弥選手のパフォーマンス向上にも寄与しているその高品質なグローブは、まさにプロフェッショナルの選択肢です。
Reyes(レイジェス)
ブランド概要
Reyesはメキシコ製のボクシンググローブブランドで、伝統と実績を誇るブランドです。多くの世界タイトルマッチで使用されており、その高い信頼性が評価されています。2020年末より、Reyesグローブは日本ボクシングコミッション(JBC)の承認を受け、日本国内のボクシング大会でも使用可能となりました。過去にはK-1MAXでも公式グローブとして使用されており、ボクシングだけでなく、他の格闘技競技者にも広く支持されています。
井上選手の使用
井上尚弥選手はトレーニングやスパーリングでReyesの「Training Gloves」(トレーニンググローブ)を使用しており、その堅牢性と打撃感の直接的なフィードバックが特徴です。レイジェスのスパーリンググローブは、特にサンドバッグ打ちに最適で、ベルクロ式のトレーニング用グローブとしても高く評価されています。ナオヤ・イノウエ選手が使用するReyesグローブは、手首へのサポート性が高く、インパクト時の負担を軽減するベルクロ部のパッドが特徴です。
特長
- 高い耐久性: ナックルパーツには耐久性の高いラテックスフォームパッドを採用し、長期間の使用にも耐える頑丈な作りです。
- 直接的な打撃感: 打撃の衝撃を直に伝えるため、相手の反応を的確に捉えることができます。
- ベルクロ式: ベルクロ部のパッドは手首へのサポート性が高く、インパクト時の手首への負担を軽減します。また、ベルクロ接続部の留め具により、紐式にも負けないフィット感を実現しています。取り外しも簡単です。
- 撥水裏地: 裏地には撥水生地を使用し、汗の浸透を防ぎ特有の臭いが付きにくく、快適性を保ちます。
- サムロック機能: レイジェス独自のサムロック機能により、目や親指のケガを防止します。
- 高品質製品: 競技用グローブと同様に、熟練職人による高品質な製品です。
Reyesのグローブは、打撃の感覚を直に伝えることができるため、トレーニングやスパーリングにおいても非常に優れたパフォーマンスを発揮します。井上尚弥選手がその強打を支えるために選んだ理由もここにあります。
井上尚弥選手のボクシングキャリアを通じて、これらのグローブブランドはそれぞれの特性に合わせて選ばれ、選手のパフォーマンス向上に寄与してきました。それぞれのグローブが持つ特長は、井上選手のスタイルや戦術に合致しており、彼の成功に貢献しています。
本人仕様は基本的に特注品
井上尚弥選手が使用するグローブは、いずれも特注品であり、彼のニーズに合わせてカスタマイズされています。そのため、全く同じモデルを一般に購入することは非常に困難です。選手のパフォーマンス向上を目的とした特別な設計や調整が施されており、市販されているグローブとは異なる独自の仕様が反映されています。一般のボクサーが使用する際には、これらのグローブに近いモデルを選ぶことで、その特性をある程度体感することが可能です。
グローブ選びの姿勢
井上尚弥選手は、これまでにWinning、Grant、Reyesなどの異なるメーカーのグローブを試しており、それぞれの特性を活かして練習や試合に臨んでいます。選手が試合やトレーニングで使用するグローブは、時期や目的によって変わることが多く、現在も新しいグローブを試しながら、自分に最適な選択を模索しています。これは、井上選手が常に自分のパフォーマンスを最適化し、競技力を高めようとしている証しです。
選手のパフォーマンス向上を支えるために、グローブの選択においても妥協を許さず、最適な仕様を追求している井上尚弥選手の姿勢が伺えます。
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