ゲンナジーゴロフキン vs 村田諒太 試合結果【夢の実現へ】プライムボクシング1

ボクシング試合紹介
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Prime Video Presents Live Boxing 1

ボクシングファン待望の一戦、村田諒太 vs ゲンナジー・ゴロフキン。日本ボクシング史上最大の一戦とも称されるこの試合、まさに歴史に残る超スーパーファイトだった。本記事ではPrime Videoで2022年4月9日に配信された「Prime Video Presents Live Boxing 1」のメインイベント、世界ミドル級IBF・WBAスーパー主要2団体統一タイトルマッチ・村田諒太VSゲンナジーゴロフキンの試合結果をレビューしていく。ぜひ最後までご覧ください。

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両者データ比較

ゲンナジー・ゴロフキンVS村田 諒太
1982年4月8日生年月日1986年1月12日
2006年5月6日デビュー2013年8月25日
カザフスタン出身地奈良県奈良市
179cm身長184cm
178cmリーチ190cm
右ボクサーファイタータイプ右ボクサーファイター
ミドル級 (72.57キロ)階級ミドル級 (72.57キロ)
350戦 345勝 5敗アマ戦績138戦 119勝19敗
43戦 41勝 (36KO) 1敗 1分プロ戦績18戦 16勝 (13KO) 2敗
24戦 22勝 (20KO) 1敗 1分世界戦績6戦4勝(4KO)2敗
※試合前情報

試合日程・概要

この試合は2022年4月9日に行われ、WBA・IBFのミドル級タイトル統一戦として注目を集めた。場所はさいたまスーパーアリーナ、両選手ともに多くのファンが応援に駆け付けた。村田諒太選手は日本の誇るミドル級チャンピオンで、ゲンナジー・ゴロフキン選手は「トリプルG」の異名を持つ絶対王者。試合前から期待感が高まっていた。

ゲンナジー・ゴロフキン

まず、ゲンナジー・ゴロフキンについて見てみる。彼はミドル級史上最強の一人とされる選手であり、プロ・アマチュアを通じて驚異的な戦績を誇っている。ゴロフキンの特徴として、その打たれ強さと強力なパンチが挙げられる。キャリアを通じて一度もダウンを経験しておらず、彼の強さを物語っている。また、カネロ・アルバレスとの試合では僅差の判定で引き分けと敗北があったが、多くのファンはゴロフキンが勝っていたと主張している。

村田諒太

一方、村田諒太選手も非常に優れたボクサーである。オリンピックで金メダルを獲得し、日本のミドル級ボクシングを代表する選手として活躍している。しかし、プロキャリアにおいてはゴロフキンと比較すると試合数やこれまでの経験など実績に大きな差がある。ゴロフキンは数多くのタイトル防衛とKO記録を持ち、プロ通算戦績は41勝36KO、1敗1引き分けである。対して村田は、プロ通算16勝 (13KO) 2敗である。

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ファイトスタイル

ゲンナジー・ゴロフキン

ゴロフキン選手は正確無比なジャブと豊富なパンチバリエーションが特徴。ディフェンスも巧みで、相手の攻撃をうまくかわす能力に長けている。パワーとテクニックを兼ね備えたオールラウンダーだ。

村田諒太

村田選手はパワフルな右ストレートとタフなフィジカルを武器にする。攻撃的なスタイルで、前に出ることを恐れない。ボディへのアタックも得意で、相手の体力を削る戦法を得意とする。

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見どころ

村田諒太とゲンナジー・ゴロフキンの試合は、多くのボクシングファンが待ち望んでいた一戦である。特に注目されるのは、村田選手の攻撃的なスタイルとゴロフキン選手のテクニカルなディフェンスとの対決である。村田選手がどれだけゴロフキン選手のジャブを突破し、自分のパンチを当てることができるかが、勝敗の鍵となるだろう。

試合は、新型コロナウイルスの影響で昨年末から3ヵ月延期された後、ついに実現する。日本のボクシングファンにとって、これは非常に注目される一戦である。試合前日の4月8日にはゴロフキン選手が40歳を迎える。そのため、ゴロフキン選手の衰えが囁かれる中で、村田選手がどのように攻めるかが注目される。特に、ゴロフキン選手の防御を突破し、強打でチャンスを掴むことができるかが重要である。

また、両者ともに40歳近いベテラン同士の戦いであり、その経験値がどう発揮されるかも見どころとなる。ゴロフキン選手の圧倒的な実績とタフネスに対して、村田選手の戦術と決意が試される一戦である。村田選手が自身の夢である「世界ミドル級統一王者」を実現できるか、ボクシング界に新たな歴史を刻む瞬間を見逃すわけにはいかない。

試合結果

試合結果は、9ラウンドTKOでゴロフキン選手の勝利となった。村田選手は前半、得意の右ストレートとボディフックで果敢に攻め立てたが、ゴロフキン選手のジャブとカウンターに苦しむ展開が続いた。

9ラウンドに入ると、ゴロフキン選手の右フックが村田選手を捉えた。これまでのダメージの蓄積も影響し、村田選手の精神的にも耐えがたい状況となった。村田選手はたまらず膝をつきダウンし、コーナーに追い詰められて立ち直ることができなかった。最終的に、タオルが投入され、レフェリーストップで試合は終了した。

ターニングポイント

試合のターニングポイントは、第6ラウンド以降のゴロフキン選手の精確なジャブとコンビネーションだ。村田選手は前に出続けたものの、ゴロフキン選手の巧みなディフェンスと反撃に徐々に体力を削られていった。特に、第9ラウンドの右カウンターは決定打となり、試合の流れを決定づけた。

各ラウンド

1ラウンド

試合はジャブの打ち合いから緊迫した立ち上がりを見せた。両者が互いの射程圏内に入り、瞬く間にスリリングな展開に突入する。

村田選手が先に有効打を決めた。ワンツーボディの3段コンビネーションから、3発目の左ボディが見事にヒットし、ゴロフキン選手にダメージを与えた。

1ラウンドは両者の冷静な対応力が光る一戦だった。有効打では村田選手が優位に立ち、ヒット数ではゴロフキン選手が上回るという内容に。村田選手はプレッシャーをかけて積極的にパンチを放つ一方、ゴロフキン選手はノーモーションのパワージャブで村田選手の流れを断ち切り、冷静にゲームを組み立てた。両者ともに素晴らしい戦いぶりを見せたラウンドだった。

2ラウンド

ラウンド序盤、村田選手がゴロフキン選手のガードの隙間を突き、強烈な左ボディをヒットさせた。この一撃は、村田陣営が狙っていた作戦の核心だったと見られる。

ゴロフキン選手はこのボディ攻撃に明らかに苦しみ、パンチを受けるたびに手が下がり、ステップバックを繰り返して距離を取った。しかし、ゴロフキン選手はさすがトップボクサー、その対応力は見事で、懐に入らせまいと左ボディのコンビネーションやパワージャブで激しく反撃した。

このラウンドではゴロフキン選手のヒット数も多かったが、それを上回る村田選手の有効打の印象が強く、村田選手がラウンドを優勢に進めた可能性が高い。

3ラウンド

ラウンドの立ち上がり、ゴロフキン選手のショートアッパーとフックが連続で村田選手に襲いかかった。そのコンビネーションは見事で、一瞬村田選手が後退する場面もあった。

しかし、村田選手はすぐに持ち直し、ボディ中心の攻撃で再び流れを取り戻す。中間距離では村田選手が優勢に見え、近距離ではゴロフキン選手が有利に戦っている印象だ。ゴロフキン選手はガードを固め、距離を詰めてショートパンチで応戦してきた。

ラウンド終盤には村田選手のボディ攻撃が再び冴え渡り、このラウンドも村田選手が制した可能性が高い。

4ラウンド

序盤、ゴロフキン選手の左フックのダブルなど、巧妙なコンビネーションが光る。対する村田選手は、左ボディを中心に反撃を試みる。

両者の打撃戦は圧巻で、ガードを割る攻撃が互いにヒットするが、ゴロフキン選手の方が手数とヒット数でやや優勢に見える。試合の流れから判断すると、このラウンドはゴロフキン選手が制したと言えるだろう。

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5ラウンド

ラウンドの立ち上がりからゴロフキンのコンビネーションが圧倒的な印象を与える。残り時間1:37、変則的な左フックが村田の顔面を捉え、村田が一瞬よろける。ゴロフキンはその隙を突き、猛然とラッシュをかける。

村田も必死に反撃しようとするが、流れは完全にゴロフキンに傾いてしまった。結果として、このラウンドはゴロフキンのものと見るべきだろう。

6ラウンド

ゴロフキンの勢いが止まらない。多彩な角度から繰り出される左のショートパンチが村田を次々と捉え、右ストレートや右フックのコンビネーションも的中率を増していく。村田は必死に反撃を試みるが、ゴロフキンの完璧なサークリングディフェンスによってヒットする隙がない。

このラウンドもゴロフキンが取ったと言えるだろう。

7ラウンド

村田が必死にプレッシャーをかけるも、攻撃が決まらず、ゴロフキンの正確なショートパンチで体力を削られていく。残り1:35、ロープに追い詰められた村田にゴロフキンの強烈な左フックが顔面を直撃。危機的状況に陥る村田だが、タフな精神力で反撃を試みる。だが、ゴロフキンの圧倒的な攻撃が目立つこのラウンドも、ゴロフキンが取ったと言えるだろう。

8ラウンド

ゴロフキンの攻撃が絶好調で、村田のストレートコンビネーションが一時的に後退させる場面もあったが、ゴロフキンのヒット数の多さには圧倒される。村田はガードポジションだけではフックを防ぎきれず、ダッキングやウィービングで回避する必要があるが、それも難しい。両者の攻撃が入り乱れ、熾烈な乱打戦が展開される中、このラウンドも接戦だったが、ゴロフキンのヒット数の多さで優勢に立ったと見られる。

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9ラウンド

ラウンド開始早々、両者のワンツー攻撃が激しく交錯し、タイミングは完璧だが、フラついたのは村田だった。ロープ際に追い込まれた村田に対して、ゴロフキンが強烈なコンビネーションを叩き込み、村田はまさに崖っぷちの状態で耐え続ける。

残り2分、ゴロフキンの右フックと左フックが村田の顔面に連続ヒットし、村田はよろけながらも必死に耐える。しかし、ゴロフキンの猛攻に対抗し、村田は疲れたゴロフキンに打ち返すその姿に圧倒的なタフネスを見せる。

残り1分7秒、村田のストレートがゴロフキンの顔面を捉え、さらにもう1発の右ストレートでゴロフキンがわずかによろけるが、まだ耐えている。

しかし、残り55秒、ゴロフキンの右フックが村田に決まり、ダメージの蓄積が顕著となる。村田は精神的にも限界に達し、ついには膝をついてダウン。タオルが投入され、レフェリーストップとなり、ゴロフキンがTKO勝利を収め、試合が終了した。

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勝利の要因

ゴロフキンは40歳という年齢の壁に直面し、体力の衰えが感じられ、村田のボディ攻撃の作戦は見事に決まった。

それでも、ゴロフキンのテクニカルなボクシングは依然として圧巻だった。角度を駆使し、高いヒット率を誇るフック攻撃で村田を圧倒。常に左に回りながらショートパンチを叩き込み、村田の左ボディ攻撃を封じ込めるその技術力こそが、試合の勝利を決定づけた要因であった。

まとめ

村田諒太 vs ゲンナジー・ゴロフキンの試合は、ボクシングファンにとって忘れられない一戦となった。ゴロフキン選手の強さと巧みさが際立つ中、村田選手は東京オリンピックでの金メダルに続く伝説のボクサーとして、その実力を証明した。特に8ラウンドと9ラウンドの接戦は圧巻で、村田選手のタフネスと勇敢な戦いぶりは、日本ボクシング界に語り継がれる伝説となるだろう。

ゴロフキン選手はこの試合の勝利によって、IBFとWBAスーパーの二団体統一王座を手に入れ、その地位を確立した。村田選手の試合内容は、ボクシングの魅力を再認識させ、会場を大いに盛り上げたことに感謝の意を表したい。

試合後、村田選手は現役引退を表明したが、その勇敢な戦いと貢献は、今後の日本ボクシング界の歴史に深く刻まれることだろう。

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