本記事では、ボクシングのパンチの種類について1つずつじっくり解説していきます。
よろしくお願いします。
ジャブ
肩を押し出し、構えの前の手で真っ直ぐ打つスピード重視のパンチをジャブと言います。
ジャブは英語で突き刺すという意味があり、その意味の通り相手につき刺すようにうつパンチです。
肩から出すため勢いをつけにくく威力はないのですが、戦術的にはかなり重要な攻撃となります。
世界タイトルを何階級もとるようなトップ選手は、このジャブだけで相手を倒してしまうこともあります。
試合の支配率や優勢度合いを決める上では、とても重要なパンチの1つになります。
ジャブを打つ目的
- 相手と距離を確保するため
- 相手を休ませないため
- 相手へ攻撃を警戒させ攻めさせない
- シンプルにダメージを狙うため
- 後方の手の攻撃のタイミングをつけるため
- フェイントをするため
ストレート
身体を回転させ後方の手で真っ直ぐ打ち出すパワー重視のパンチをストレートといいます。
パンチが外れた場合に身体が流れてしまうため無防備な状態になる危険があることからパンチの引きを早くする必要があります。
ストレート系のパンチはKOを狙う選手のフィニッシュパンチとなることが多く、強力な攻撃の1つです。
後方から勢いよくだすため、相手に到達するまでの距離が長く勢いがつきやすいため非常に威力のあるパンチになります。
ストレートを打つ目的
- 相手に大ダメージを与えるため
- 相手のガードを崩し次の攻撃に繋げるため
- フェイントをするため
フック
腕を曲げながら身体の回転を使って横から打つパンチをフックといいます。
腕が曲がっているため、距離が遠い場合は当てることができないため、近距離の際に打つパンチとなります。
ジャブと比べれば、身体の回転が足されるため前方の手による攻撃でも大ダメージを与えることができます。
フックを打つ目的
- 相手に大ダメージを与えるため
- 相手のガードをよけてヒットさせるため
- 相手の死角からパンチを打つため
- 相手に横を意識させ真っ直ぐのスキをつくるため
- 自分が横にステップするため
アッパー
身体を回転させ下から上へ打つパンチをアッパーといいます。
近距離で打つアッパーは相手の死角から突然飛んでくるパンチであるためヒットすれば大ダメージを与えられます。
また、これまでのパンチとは違い相手の頭を狙うと同時に同じ方向からボディを狙うこともできるため、前傾姿勢の相手には非常に有効な攻撃となります。
アッパーを打つ目的
- 相手に下から大ダメージを与えるため
- 顎をはね上げ頭を揺らすため
- 相手の上体を上げさせスキをつくるため
- 急所(みぞおち)へパンチを当てるため
まとめ
以上のような攻撃がボクシングのパンチになります。
ジャブやストレートは、真っ直ぐに打ち出すパンチであるため、相手の視界に入りやすくガードされやすい攻撃となってしまいます。
他のアッパー系やフック系のパンチと合わせることで相手のスキをつくる戦術が必要となります。
ボクサー選手はこれらのパンチを様々な組み合わせで攻撃し、相手を倒すための戦術を考えています。
パンチを組み合わせて打つことをコンビネーションといいます。このコンビネーションのレパートリーが多ければ多いほど、試合を優勢に進められる可能性が高まるため、いかに多くの戦術を自分のものにするのかが重要になります。
本記事は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。