井上尚弥 vs キム・イェジュン 試合結果【貫禄のKO】Lemino BOXING 2025.1.24

ボクシング試合紹介
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Lemino BOXING 2025.1.24

世界が注目するプロボクシングの舞台で、またしても日本が誇る「モンスター」井上尚弥が歴史を刻んだ。2025年1月24日、東京・有明アリーナにて行われたスーパーバンタム級4団体統一戦。井上は代役挑戦者のキム・イェジュンをわずか4回でKOし、スーパーバンタム級の絶対王者としての圧倒的な存在感を見せつけた。この試合を通じて、改めて彼の強さ、そして次なるステージへの期待感が膨らむ結果となった。

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両者データ比較

井上尚弥VSキム・イェジョン
2012年10月2日デビュー2012年2月29日
神奈川県座間市出身地韓国
165cm身長163cm
右ボクサーファイタータイプ左右ボクサーファイター
ライトフライ級 (48.97キロ)
スーパーフライ級 (52.16キロ)
バンタム級 (53.52キロ)
スーパーバンタム級 (55.34キロ)
階級スーパーバンタム級 (55.34キロ)
28戦28勝(25KO)無敗プロ戦績25戦21勝(13KO)2敗2分
23戦23勝(21KO)無敗世界戦績今回初挑戦

試合日程・概要

この試合は、世界スーパーバンタム級4団体統一戦として、東京・有明アリーナで開催された。当初はIBF・WBO同級1位のサム・グッドマンとの対戦が予定されていたが、彼の負傷により試合は延期に。さらに怪我の悪化からグッドマン戦は中止となり、最終的に、WBO同級11位のキム・イェジュンが代役挑戦者として登場する形となった。

急なスケジュール変更や対戦相手の変更があったものの、井上尚弥はそのプレッシャーを跳ね除け、3度目の防衛戦で見事なKO勝利を収めた。

井上尚弥

神奈川県出身で大橋ジム所属のプロボクサー。井上尚弥は、日本だけでなく世界ボクシング界にその名を刻む伝説のファイターだ。その異名は「モンスター」圧倒的な強さから、まさに怪物と称される存在である。幼少期から父・慎吾トレーナーのもとでボクシングの英才教育を受け、技術と才能を磨き上げてきた。その成果は、彼を「誰も手がつけられない存在」へと押し上げた。

井上尚弥は、これまでのキャリアで数々の世界王者を撃破し、PFP(パウンド・フォー・パウンド)ランキングで1位に輝いた実績を持つ。バンタム級、スーパーバンタム級の2階級で4団体のベルトを統一した彼の実力は、まさに無敵。現在、彼の王座を奪おうと世界中の強豪選手が狙いを定めているが、その頂点に挑むこと自体が高い壁となっている。

強さ、技術、戦略の全てを兼ね備えた井上尚弥は、ボクシング界における「生きる伝説」としてこれからも語り継がれる存在だ。

キム・イェジュン

キム・イェジュンは32歳の韓国出身プロボクサーで、スーパーバンタム級で活躍するWBO世界ランキング11位の選手。デビュー後、2戦目で敗北を経験したものの、その後実績を積み、アジア全域で名を知られる存在となった。一方で、左ひじや左肩の怪我で計5年以上の長期離脱を経験するなど、順風満帆なキャリアとは言えない。しかし、これらの怪我を機にオーソドックスからサウスポーへ転向し、スイッチボクサーとして戦い方を進化させた点が特徴的である。現在では、独自のスタイルで強豪選手として評価されている。

実績面では井上が圧倒的優位であり、世界戦での経験の差も大きい。キムにとっては、挑戦者としての名誉をかけた一戦だった。

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ファイトスタイル

井上尚弥

井上尚弥は、スピード、パワー、テクニック、戦略、ディフェンス全てが超一流の無敵のボクサーである。オフェンスでは多彩なコンビネーションパンチや高速カウンターが光り、特に左フックと左ボディは世界トップクラスの威力を誇る。一方、ディフェンスではスウェーバックや高速バックステップを駆使し、相手の攻撃を巧みに回避する技術を持つ。これらは井上の鍛え抜かれた身体と努力の賜物であり、リング上での圧倒的な存在感を支える。井上尚弥は、まさに完璧な戦士としてボクシング界に衝撃を与え続けている。

キム・イェジュン

キム・イェジュンは「テクニシャンタイプ」のファイターで、冷静な試合運びと効率的な動きが特徴。パンチの精度が高くスタミナにも優れ、試合終盤でも安定感を保つ。過去の怪我を経てオーソドックスからサウスポーへ転身し、現在では両スタイルを自在に使い分けるスイッチボクサーとしての柔軟性を武器としている。冷静な戦術、多彩なスタイル、そして効率的な動きで対戦相手にとって脅威となる「テクニカルで多才なファイター」である。

両選手の詳しい記事はコチラ↓

井上尚弥の戦績と強さ分析

キム・イェジュンの戦績と強さ分析

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見どころ

この試合では、急な対戦相手変更への井上尚弥の適応力が大きな注目を集めた。当初はIBF・WBO同級1位のサム・グッドマンとの対戦が予定されていたが、相手の負傷による中止を受け、試合の約2週間前にWBO同級11位のキム・イェジュンとの対戦が決定した。試合前の会見で井上は「相手の映像はほとんど見ていない」と発言し、短期間での準備が求められる厳しい状況の中、いかに対応力を発揮するかがポイントとなった。また、日本と韓国のボクサーによる世界戦は約10年ぶりという背景もあり、日韓対決という点でも特別な注目を集める試合となった。さらに、キム・イェジュンは井上がキャリアで初めて対戦するスイッチボクサーであり、試合中に左右の構えを切り替えながら戦う特殊なスタイルを持つ選手だった。そのため、急な対戦相手変更に加え、スイッチボクサーという独特の戦型にどう対応するのかが見どころとなった。これらの要素が重なり合い、試合前から多くの関心が集まる一戦となった。

試合結果

試合は井上が4回2分25秒のKO勝利を収めた。1回目は慎重な立ち上がりだったものの、2回から徐々にペースを握る。鋭い右パンチやボディへの連打でキムにプレッシャーを与え続けた。そして、試合を決定づけたのは4回。井上の右ストレートがキムの顔面を正確に捉え、膝から崩れ落ちたキムにタオルが投入された。これにより、井上は3度目の4団体防衛に成功。記録はプロ通算29勝無敗(26KO)となった。

ターニングポイント

試合のターニングポイントは、4回に見せた井上の多彩な攻撃。上下へのパンチの切り替えや、ギアを上げた圧倒的なラッシュがキムを追い詰めた。そして、右ストレートで仕留めるフィニッシュは、井上のパワーと精度の高さを象徴する一撃だった。

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今後の動向

井上は今年、アメリカ・ラスベガスやサウジアラビアでのビッグマッチを計画している。ボブ・アラム氏も「次戦はラスベガスで行われる」と明言しており、いよいよ井上が世界市場でその名を轟かせる展開が期待される。

まとめ

井上尚弥が見せた圧巻のKO勝利は、彼のスーパーバンタム級絶対王者としての地位を改めて確立するものだった。世界戦10試合連続KO勝利という日本人初の記録を達成し、さらにプロ通算30連勝へ大手をかけた。2025年、ラスベガスでの試合を皮切りに、井上がどこまでボクシング界の歴史を塗り替えるか注目だ。

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最後までご覧いただきありがとうございました。