PFPとは全階級の選手の体重差がないと仮定し、ボクサーが同じ条件で戦ったとき誰が一番強いボクサーなのかを示すランキングのことである。
現在は、多くのボクシングメディアが独自のランキングを発表していおり、有名な2社として、米専門誌「ザ・リング」と米スポーツ専門局「ESPN」のパウンドフォーパウンドランキングが存在する。ここでは、そのうちの「ESPN」に掲載されているパウンドフォーパウンドランキングについて紹介していく。
ESPNのPFPランキング
順位 | 選手名 | 戦績 |
1位 | テレンス・クロフォード | 40戦40勝(31KO)無敗 |
2位 | 井上尚弥 | 25戦25勝(22KO)無敗 |
3位 | オレクサンドル・ウシク | 21戦21勝(14KO)無敗 |
4位 | サウル・カネロ・アルバレス | 64戦60勝(39KO)2敗2分 |
5位 | ディミトリー・ビボル | 21戦21勝(11KO)無敗 |
6位 | タイソン・フューリー | 35戦34勝(24KO)無敗1分 |
7位 | アルツール・ベテルビエフ | 19戦19勝(19KO)無敗 |
8位 | デビン・ヘイニー | 30戦30勝(15KO)無敗 |
9位 | シャクールスティーブンソン | 21戦21勝(10KO)無敗 |
10位 | ガーボンタ・デービス | 20戦17勝(11KO)3敗 |
第1位 テレンス・クロフォード
Appreciate all the love and support from each and every one of you out there screaming Team Crawford. And Still!!! pic.twitter.com/ydNoPyDth9
— Terence Crawford (@terencecrawford) November 15, 2020
名前 | テレンス・クロフォード |
生年月日 | 1987年9月28日 |
デビュー | 2008年3月14日 |
出身地 | オマハ(アメリカ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 188cm |
タイプ | 左右ボクサーファイター |
階級 | ライト級 (61.23キロ) スーパーライト級 (63.50キロ) ウェルター級 (66.68キロ) |
実績 | 世界3階級制覇 主要4団体統一(スーパーライト級) 主要4団体統一(ウェルター級) |
ファイトスタイル・能力

テレンス・クロフォードは、右オーソドックススタイルであり、なおかつボクサーとしては珍しいスイッチボクサーだ。
勝つための冷静さを兼ね備えつつ爆発力のあるパワーを持つ戦略家だ。試合が進むにつれて、いつの間にか相手を圧倒していることが多い。試合展開によってディフェンスとオフェンスのバランスを調整することが可能だ。
彼を倒すには一体何をすればいいのか、リスクを犯して無理やりインファイトを仕掛けるのか、ガードを固めさせて見えない位置から飛び込みの攻撃を仕掛けるのか。いずれにせよ戦略家にはそれを上回る戦略で勝るしかないのだが、そんな選手が今後出てくるのか。彼は今後も簡単には負けないだろう。
クロフォードの詳しい記事はコチラ↓ テレンス・クロフォード選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】
第2位 井上尚弥
超えたぜ!!
— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) July 25, 2023
みんなの熱い声援めちゃくちゃ届いたよ、、
ありがとうございました!!
また落ち着いたら更新しますね!!#井上尚弥#超えた pic.twitter.com/uuwLKJgh8G
名前 | 井上尚弥 |
生年月日 | 1993年4月10日 |
出身地 | 神奈川県座間市 |
身長 | 165cm |
リーチ | 170cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | ライトフライ級 (48.97キロ) スーパーフライ級 (52.16キロ) バンタム級 (53.52キロ) スーパーバンタム級 (55.34キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 主要4団体統一(バンタム級) 主要2団体統一(スーパーバンタム級) |
ファイトスタイル・能力

井上尚弥はボクサーファイター、右オーソドックススタイルだ。
スピード、パワー、テクニックの全てが超一流な上に空間支配能力が高く、時には冷静に、時には予想外の派手な攻撃もできるボクサー。オフェンスのバリエーションが多くあり、キレのあるコンビネーションパンチや高速カウンターが非常に魅力的だ。特に左フック、左ボディは世界№1と言えるだろう。
また、ディフェンステクニックも、相当高い。スウェーバックや高速バックステップ。太ももの筋力が優れており、そのボクシングに特価した体つきは、井上尚弥選手の努力の賜物だと言える。
井上尚弥の詳しい記事はコチラ↓ 井上尚弥選手の戦績と強さ分析【ボクサー紹介】
第3位 オレクサンドル・ウシク
⚡️ Oleksandr Usyk's promoter has confirmed the new dates for the fight between the Ukrainian boxer and Tyson Fury — the beginning of 2024.
— FLASH (@Flash_news_ua) November 5, 2023
"Now Oleksandr is shooting all the videos for the upcoming fight and is returning to his training camp in Spain. I think something will be… pic.twitter.com/eWwSV9CFqS
名前 | オレクサンドル・ウシク |
生年月日 | 1987年1月17日 |
デビュー | 2013年11月9日 |
出身地 | シンフェローポリ(ウクライナ) |
身長 | 191cm |
リーチ | 198cm |
タイプ | 左ボクサー |
階級 | クルーザー級 (90.72キロ) ヘビー級 (90.72キロ以上) |
実績 | 世界2階級制覇 主要4団体統一(クルーザー級) 主要3団体統一(ヘビー級) |
ファイトスタイル・能力

ウシクはボクサータイプのサウスポースタイルだ。ヘビー級という重量階級の中では他の選手と体格にかなりの差があるものの、俊敏なフットワーク、手数の多い攻撃、ヘビー級№1のスタミナで相手を翻弄するようなパーフェクトボクシングを可能とする。
また、ウシクは非常に目がよく、相手のダッキングやウィービングの動いた方向を予測し攻撃する。そのため、当て勘が良く、非常にボクシングIQが高いのではないだろうか。
ウシクの詳しい記事はコチラ↓ オレクサンドル・ウシクの戦績と強さ分析【ボクサー紹介】
第4位 サウル・カネロ・アルバレス
参照:By Box Azteca – https://www.youtube.com/watch?v=NJbxzk2SKOM&t=1370,
名前 | サウル・カネロ・アルバレス |
生年月日 | 1990年7月18日 |
デビュー | 2006年5月6日 |
出身地 | グアダラハラ(メキシコ) |
身長 | 173cm |
リーチ | 179cm |
タイプ | 右ボクサーファイター |
階級 | スーパーウェルター級 (69.85キロ) ミドル級 (72.57キロ) スーパーミドル級 (76.20キロ) ライトヘビー級 (79.38キロ) |
実績 | 世界4階級制覇 主要2団体統一(スーパーウェルター級) 主要3団体統一(ミドル級) 主要4団体統一(スーパーミドル級) |
ファイトスタイル・能力

サウル・カネロ・アルバレスは、ボクサーファイタータイプのオーソドックススタイルだ。
パワーが強いのはもちろんのこと、オフェンス技術やスピード・フットワークに関しても完璧な選手。さらに彼は60戦以上のキャリアの中で未だにダウンすらした事がない、非常にタフな選手でもある。
また、彼は最強のパワーを兼ね備えつつもテクニシャンでもある。賢い戦術をいくつも持っており、負けないボクシング、ポイントリードのボクシング、倒しに行くボクシング、など場面に応じて瞬時に対応できる天才だ。
アルバレスの詳しい記事はコチラ↓ サウル・カネロ・アルバレスの戦績と強さ分析【ボクサー紹介】
第5位 ディミトリー・ビボル
https://t.co/VMHx4rhPVH pic.twitter.com/TF0NnNsnAh
— Dmitry Bivol (@bivol_d) November 4, 2022
名前 | ディミトリ―・ビボル(ドミトリー・ビボル) |
生年月日 | 1990年12月18日 |
デビュー | 2014年11月28日 |
出身地 | トクマク(キルギスタン) |
身長 | 183cm |
リーチ | 183cm |
タイプ | 右ボクサー |
階級 | ライトヘビー級 (79.38キロ) |
ファイトスタイル・能力

ビボルは、アウトボクシングタイプのオーソドックススタイルだ。
彼のボクシングは非常に正確であり美しさすら感じる。足を大きく開いたオープンスタンスからしなやかで器用なディフェンス、手数の多さで相手を上回るオフェンス、攻守共に非常にバランスの良い万能型ボクサーである。
ビボルの詳しい記事はコチラ↓ ディミトリー・ビボルの戦績と強さ分析【ボクサー紹介】